社会人になってからというもの、忙しくてまともに趣味を持ったことがない。唯一と言えるのは腕時計の収集くらいだろうか。だけど機械式かクォーツ式か、といったこだわりはない。単純に、人間の知能と技術力を結集したようなフォルムに心を惹かれるのだ。
そんなある日、ネットサーフィンをしていたら見たことがないブランドのHPを発見した。NOVE(ノーヴェ)というらしいが…。どれどれ、とラインナップを眺めていると気になるモデルがあった。「TRIDENT」と書かれたページの時計から、すぐにダイバーズウォッチっぽいと感じたが…、なんかケースが薄くない?
■スイス製クォーツを使うことで厚み6.8mmを実現
スペックを見ていくと、まず驚いたのが薄さ。わずか6.8mmって…。本当にダイバーズなのだろうかとページを進めたら、耐水性は660フィート/200メートルとのこと。ちょっと信じられないと思いきや、このブランドはスイスメイドなので信頼性は高そうだ。
他にも30mmのサファイヤクリスタルガラスやねじ込み式リューズを採用。「3レバーストッパーシステム」というギア歯を組み合わせた独自の機構で、ダイバーズウォッチには必須となる逆回転防止ベゼルも搭載されていて、たしかに高い防水性能を携えているように思える。この薄さで200m防水って、なかなかの珍しさだな。
■ラグジュアリーなモデルも多数あり
そして眼を見張るのがカラーバリエーションの豊富さだ。IP加工されたメタルバンドとケースはスタイリッシュで、ブラック・シルバー・ゴールド・ブルーなど単一からさまざまなミックスモデルも用意されている。渋くブラックでキメるか、わざと派手にゴールドを見せびらかすか、ファッションに合わせてシルバーとか…悩ましいな。
でもカラーによらず全モデルともに視認性が高いのはポイント。シンプルなドット式のインデックスだから、海の中に限らず一発で時間がわかる。ベゼルの分を表すローマ数字も大きくて見やすいのがうれしい。
■手元に上品かつインパクトある存在感を示す
ダイバーズというと、やはりゴツめのデザインと重量感が高い信頼性を獲得しているけど、TRIDENTは違う。軽くて薄い、スタイリッシュさがある。シャツやスーツの下に着けても違和感はなさそうだし、かなり大きめのケースサイズ46mmというのも「なにその時計?」って話題になりそうでアリだな。
■Webからのみ購入ができる
気に入ったので一本購入してみたけど、この価格で200m防水かつ堅牢性も高いとなると後悔はない。薄型だからスタイリッシュだし、堅牢かつオシャレって仕事ができる男みたいじゃない。バリエーションが豊富だし、時計を探していた友人にも勧めてみるかな。価格はUS$500(日本円で5万7000円)くらいから。日本流通してないようなので買うならHPからだけど、今ならクーポンコードは「GP20」で20%オフになるみたい。
こりゃあ、また新しいコレクションが増えちゃうな。
(文/河西まさあき)