“遊べる大人”にこそ似合う!ボール ウォッチ「マリンGMT」はワクワクの塊だ

大きな仕事を片付け、自分へのご褒美とばかりに休日は息抜きのためフィールドへ出かける。テント、タープといったキャンプ道具のほか、クーラーボックスと釣り竿を愛車のラゲッジスペースへ放り込む。いくつになっても、遊びに行く荷物を準備するときほどワクワクすることはない。

まあ子どものころと変わったといえば、モノを見る目が養われ、愛用ギアの厳選もできるようになったことだろう。性能やデザインが良いのはもちろん、“自分らしい”モノを身に着けている。少し背伸びした“なりたい自分”と言い換えてもいい。

そんな冒険を共にする相棒たちに加えたくなる腕時計が現れた。常に高い「堅牢性」「視認性」「耐衝撃性」「防水性」を担保しつつ、独自のテクノロジーを開発し続けるボール ウォッチの新作「ロードマスター マリンGMT」だ。

■機械式腕時計らしからぬ堅牢性を実現

19世紀末、アメリカ鉄道産業時代に端を発する老舗ブランド・ボール ウォッチは、ラインナップに「エンジニア(機関士)」や「ストークマン(機関助手)」といった、鉄道由来のネーミングを与えている。今回の「ロードマスター」は“保線夫”という意味を持ち、線路の敷設や保守・点検を行う者を表す。身に着けるものを陰で支える力強さが感じ取れるネーミングだ。

釣りやキャンプ、登山といったアクティビティは、ひとつ間違えると危険も伴う。だからこそ、自らの持ち物は信頼の置ける道具でなければならないのは必然。“遊びこそ本気で”が大人としてのマナー。この「ロードマスター マリンGMT」は、機械式時計では珍しい耐衝撃構造を備えており、高さ1mから自由落下により木の床に落ちた時計の衝撃度を示す“5000Gs”という衝撃度にも耐えられるというから驚きだ。

岩肌での釣り、キャンプのペグ打ちなど、アウトドアでタフに使える構造だからガシガシ使いたくなる。もちろん傷が入るとショックだが、それもまた勲章。とはいえ、軽量かつサビにも強いチタンケースで200m防水。水場に持っていかない理由がない。

■第2,第3時間帯まで計れる面白ギミック

さわやかな海に映えるブラックとブルーを配したリングベゼルが、またデザイン的にユニークな印象を与えてくれる。インデックスもよく見ると3時位置に日付けと曜日があり、6,9,12位置はビックサイズのアラビア数字。ベゼルに合わせて秒針は青いが、やっぱり見どころは「第4の針」だ。

「マリンGMT」の名の通り、第2時間帯を計れる機能を持つ本機は、左側上下のプッシュボタンを押すことで1時間毎の時間を設定できる。誤作動防止のため、ボタンはロック式になっているところも気が利いていて、さすがの仕上がり。

さらに両回転ベゼルの表示も組み合わせれば、「第3時間帯」まで計れるというギミック感が満載。ケースからブレスレットに向かって流れるような曲線美を描くほどスリムなボディと装着感からは思えないほど、さまざまなテクノロジーが詰まっている。

おまけに約38時間のパワーリザーブを持つ自動巻きムーブメントは「スイスCOSC認定クロノメーター」のお墨付き。十分すぎる精度を実現している。

■むしろ暗闇でこそ見たくなる自発光インデックス

時刻を計るだけならスマホでいい。それは確かだろうが、水場においてはそうはいかないことも多いわけで。特に夜釣りをしていて、手が濡れているのにスマホを取り出す行為は避けたいところ。しかし、ボール ウォッチならではの自発光「マイクロ・ガスライト」は、ルミノバのように明かりを必要とせず、腕をひねるだけで煌々と夜目の中でも時刻を判別できる。

時・分・秒・GMT針、日付・曜日表示、針・文字盤に27個のマイクロ・ガスライトを備え、回転ベゼルのメモリにはスーパールミノバを塗布。夜が更けてくると、わざわざ光り具合を見たくなるような、不思議な魅力がある。

ボウっと静かに、でも減光することなく腕元で過ぎていく時間を見ていると、心が落ち着いていくのを感じる。特にソロキャンプの夜など、しっかり時計が働いてくれているのが心強いのだ。

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これだけの機能を詰め込んで価格は29万円(税別※世界限定1000本)というのも驚きだが、カラーリングはブルーだけじゃない。流行が続くグリーンに、ちょっと珍しい組み合わせのブラウンもあって、自分の好きなカラーが選べる。

ユニークなデザインと、機械式腕時計ならではのギミック感が楽しめる「マリンGMT」は、身に着ける喜びにあふれた一本。遊びに仕事に本気の大人にこそ似合う、と思うのだ。

>> ボール ウォッチ「マリンGMT」

(取材・文/三宅隆<&GP>、写真/田口陽介、ボール ウォッチ)

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