音楽やアートはもちろん、花やインテリア雑貨、ファッションなど、日常生活に彩りは大切だ。心にゆとりをもたらしてくれるし、暮らしが明るくなる。クルマでいえば乗って楽しく、自分をしっかり表現できる1台が理想だし、生活に華を添えてくれる。
とはいえ「ていねいな暮らし」や「風の時代」がキーワードになっている現在では、モノを所有することに慎重という人も少なくない。裏を返せば、所有すべきモノをより吟味して、生活に寄り添った”自分だけの逸品”を手にするということでもある。
そんなスタイルを表現できて、都市での暮らしも趣味の時間も楽しめるという条件を加えると、シトロエン「C3 AIRCROSS SUV」がピッタリな存在だ。
30代半ば、ファッション業界で働く妻とデザイナーの夫。ウィークデイは都市で働き、週末はアウトドアでレジャーを楽しむ。そして、仕事柄デザインには少々うるさい2人を参考に、C3 AIRCROSS SUVのある暮らしと魅力をチェックしてみたい。
■ハッピーになれる愛嬌のあるデザイン
クルマを選ぶポイントはいろいろあるけれど、やっぱり決め手はデザイン。C3 AIRCROSS SUVの、コロッとした愛嬌のあるフォルムは見ているだけでも笑顔になる。
それでいて、かわいいだけじゃないデザインは、どんなクルマにも似ていない唯一無二の存在。昔から個性的な車種をラインナップしているシトロエンらしくてお気に入りだ。
目を引くのが、ヘッドライトユニットベゼルやドアミラー、ルーフレールのオレンジの挿し色。ちょっとしたアクセントカラーが入ることで、クルマの印象がフォーマルにもアクティブにも変わる。ファッションやグラフィックデザインにも通じることだけど、これだけでクルマの雰囲気が引き締まる。こんな二面性があるのも魅力のひとつだ。
後方から眺めたときのアイキャッチとなるリアクオーターウインドウのグラフィックにも同色の挿し色。採光を得て室内を明るく開放的にするだけでなく、エクステリアのアクセントにもなっている。
リアバンパーはシンプルな無塗装樹脂をベースに、アンダーガード風の造形と装飾が施され、たくましさを演出。SUVらしさを醸し出している。
■コンパクトで機能性も高く実用的!
C3 AIRCROSS SUVのボディは、全長4160mm、全幅1765mm。街中でも取り回しに困ることがないから、ちょっとしたお出掛けや買い物にもピッタリだ。
例えば、妻がお気に入りのパン屋さんに行くときも、コンパクトだから取り回しやすく都内の移動も楽だし、駐車場にも入れやすいと喜んでいる。
見た目のサイズ以上に、室内は広くて快適。ちょっと高めのドライビングポジションだから視認性はよく、リアクオーターウインドウからも光が差し込み室内は明るく開放的。コクピット回りの操作性が高いのもお気に入りだ。
シートのスライド量や高さなど、ドライビングポジションの調整幅がしっかり取られているので、身長差がある僕たち夫婦にとってもありがたい。余裕のあるサイズのシートは、しっとりとストロークのあるクッション。ソファのように座り心地がいいから、遊びに行くときや旅行に出かける時、遠出しても苦にならない。
しかもダッシュボードにシートと同じファブリックが張られていたり、シートに挿し色のストライプが入っていたり…彩りのエッセンスがそこかしこに散りばめられ、実用一辺倒ではないところがいい。
遊びココロだけでなく、便利なテクノロジーもしっかり採用している。今や生活にスマホは欠かせないから、連携できるのも嬉しいポイントだ。センターコンソール前方には、国際規格である「Qi(チー)」に準拠したワイヤレス充電対応のトレイを装備。
クルマに乗り込んでスマホをサッと置けば、充電してくれるのだから便利この上ない。
7インチの大型スクリーンは、エアコンやドライビングアシスタンス機能の設定に加えて、Apple CarPlayとAndroid Autoにも対応しているから、感覚としてはスマホ画面。ドライブを幅広くサポートしてくれるだけでなく、スケジュールも分かるし、音楽もかけられるし、ナビにもなる。そんなガジェット感も楽しい。
走行性能を左右するエンジンは1.2リッターの直列3気筒+ターボで最高出力は110馬力、最大トルクは20.9kgm。数字だけで見ると物足りなそうだけど、街中から高速道路まで、走りはキビキビと活発だ。それに加えて、当たりはソフトなのに、しっかりと粘る足回りもあって、リズムにのって山道を走るのはかなり楽しい。
街中を走るのもいいけど、週末はドライブがてら気のおもむくままに足を延ばしたくなる。
■荷物をたくさん積めるから週末トラベルも楽しくなる
お出掛け先での散策は夫婦共通の楽しみ。6ホイール(クルマに自転車を積んで現地でポタリング)で活躍するのが折り畳み自転車なのだが、2台に加えて休憩用のチェアや遊び道具も…となるとラゲッジスペースも余裕が欲しい。
C3 AIRCROSS SUVは、通常時は410Lだけど、前後スライドとリクライニング機能を備えるリアシートを一番前にセットすれば520Lまで拡大可能。さらにリアシートを折り畳めば1289Lという広いスペースが確保できるから、泊りがけの本格的なキャンプにだって十分対応できる。
折り畳み自転車2台に、2人分のチェアと荷物が余裕で入るラゲッジスペースは見た目以上。しかもテールゲート下部は無塗装のバンパーで、荷物の出し入れでボディを傷をつける心配がない。遊び心と実用性を備えたデザインだ。
ラゲッジスペースは、フロアボードで床面の高さを2段階に調整可能。フロアボードを折り畳んだシートバックの高さに合わせてフラットにすれば、段差がなくなり使いやすい。
シートアレンジも多彩で、助手席のバックレストも折り畳めるから、2.4メートルの長尺物だって積み込むことができる。これなら最近はまっているインフレータブル(空気注入式)のSUP(スタンドアップパドルボード)とパドルだって問題なく入れられる。
■好みに合わせて8バリエーションから選べる個性派
見た目のインパクトに加え、自分好みの印象に変えられるのが、C3 AIRCROSS SUVの上位グレード「SHINE」に設定されるボディカラー。「ナチュラルホワイト」「サーブル」「ノアールペルラネラ」「グリプラチナム」「ブリージングブルー」「スパイシーオレンジ」の6色が用意され、さらにナチュラルホワイトとサーブルには、2パターンのアクセントカラーの設定がある。エクステリアカラーは、合計8つのバリエーションから選ぶことができるのだ。
またパノラミックサンルーフや17インチアロイホイールなどをセットにしたパッケージオプションも用意。このパッケージには路面状況に合せてトラクションを最適化することで走破性を高めるグリップコントロール(ヒルディセントコントロール付)も含まれるから、ウインタースポーツや本格的なキャンプなどを楽しみたいというオーナーの期待にも応えてくれる。
パッケージオプションの中でも気分が上がるのが、開放感抜群のパノラミックサンルーフ。フロントからリアシート頭上まで広がるガラスエリアは、昼も夜もインテリアを特別な空間にしてくれるし、前半部分は開閉可能だからフレッシュな空気を取り込める。もちろん、サンシェードがついているから、夏の強い日差しはしっかりとカットできるから快適だ。
C3 AIRCROSS SUVは、実用性や走行性能など、数字で表現できる分かりやすいクルマではないかもしれない。だけど、シーンを問わず生活に彩りを与えてくれる1台であるし、日々の暮らしを楽しく、豊かにしてくれるのは間違いない!
<SPECIFICATIONS>
撮影車両:C3 AIRCROSS SUV SHINE(パッケージオプション装着車)
ボディサイズ:L4160×W1765×H1630mm
車両重量:1310kg
駆動方式:FF
エンジン:1199cc直列3気筒+ターボ
トランスミッション:6速AT
最高出力:110馬力/5500回転
最大トルク:205Nm(参考換算値:20.9kgm)/1750回転
価格:282万円+23万4000円(パッケージオプション)
男性の衣装。Tジャケットのジャケット/64,900円、トラマロッサのデニムパンツ/4万7300円(ともに三喜商事TEL03-3470-8232)、オールド イングランドのニットセーター/4万2900円、シャツ/3万6300円(オールド イングランド 広尾店 TEL.03-3443-2002)、スプリングコートのシューズ/ 1万9800円(スプリングコート TEL.03-6868-5224)、BJ クラシック コレクションのメガネ/3万7400円(オプティカルテーラー クレイドル青山店 TEL.03-6418-0577)、ブロンプトンの折りたたみ自転車 モデル:M6L/20万9000円~、 S6L/21万4500円〜(ミズタニ自転車 TEL.03-3840-2151)
<文/村田尚之、写真/五十嵐真(igasta)、スタイリスト/井藤成一、撮影協力/リビエラ逗子マリーナ、BOUL‘ANGE等々力店>