アウトドアの季節ですね。週末は公園に出掛けたくなります。もちろんお弁当持参!近ごろ「曲げわっぱ」が人気らしいと聞いて、さっそく使ってみました。
そもそも「曲げわっぱ」とは?
こちらは栗久6代目、伝統工芸士である栗盛俊二氏の「曲げわっぱ 二段重(木目)」。樹齢200年以上の秋田杉を使って作られる秋田県・大館の工芸品です。
曲げわっぱの歴史は古く、木こりが杉の生木を曲げて作っていた手製の弁当箱がそのルーツだと言われています。
曲げわっぱ、実はかなり"使える"アイテム
長い歴史を持つ曲げわっぱですが、実は現代の暮らしでもバリバリの現役となってくれる実用品でもあります。
まず素材の「杉」。清々しく強すぎない香りと、ご飯がくっつきづらいという特徴があり、食べ物を入れるのには最適の素材です。
また杉は天然の断熱材でもあります。夏は保冷、冬は保温の効果があり、食べ物が痛みにくく、美味しい状態を長く保ちます。
そして手に取れば、驚くほど軽い!
軽さもまた曲げわっぱの特長です。持ち歩くことの多い器だからこそ、この軽さは嬉しいところ。
精巧で美しく、上品さもある曲げわっぱ
そして、この栗久「曲げわっぱ 二段重(木目)」。まずその精巧さに驚きます。
木地の合わせ目も、それを縫い止めた桜皮も、ごくごく繊細に処理が施され、上から見るとほぼ完璧に近い円に見えます。
蓋を閉めたり、お重を重ねたりする時の感覚も、驚くほどにスムーズ。
使ってみると、素朴というより、とてもインテリジェントな印象があります。
それは栗盛氏が伝統製法のみに頑なにこだわる職人ではないというところに起因するのかもしれません。
「工場は、みなさんが考えるように、鉋とか鋸とかで静かにものを作ってると思ったらとんでもない! コンプレッサーは回ってるわ、モーターは回ってるわ、機械ギャンギャンで凄まじい。私は合理的にできる部分であれば、機械の方がいいと思っています。正確無比なんです。さまざまな製造方法についても常に新しいものを模索しているんですよ」(栗盛氏)
また、先代である栗盛氏の父は、美の原点は女性の体であると考えていたそう。
定規でかける線が一本もない女性的なフォルムへの憧憬は、当代にも受け継がれています。
受け継がれてきた技術と、現代的なテクノロジーがもたらす精緻さの中に、豊かな感覚の遊びが生かされているのが栗久の曲げわっぱなのです。
お弁当を詰めて出かけてみた!
せっかくなので風呂敷で包みました。お重が円筒形なので、ただ結んだだけでとても華やかな手荷物の出来上がりです。
近所の公園で広げたのは、大きなおにぎりとビフカツのパワフルランチ!
木目と丸みのあるフォルムが、和洋折衷の献立も美味しく魅せてくれます。食べ物の見た目を引き立てる力も、プラスチックでは絶対かなわない部分です。
また、栗盛氏の曲げわっぱは、現代的の暮らしや用途に合わせ、白木のものと防水加工のものが作り分けられています。このお重は防水加工がしてあるタイプなので中性洗剤で洗うこともでき、揚げ物や調味料の付いたおかずも遠慮なく入れることができました。
初夏の日差しと、木の器のお弁当。いつもの公園での何でもない散歩が、美しい器でとても贅沢な時間になりました。
“こだわりの弁当”に合う、新しくなった「生茶」
お弁当のお供に持って行ったのは、リニューアルされた「キリン 生茶」。曲げわっぱの木の香りやおにぎりなど、せっかくのこだわり弁当なので、お茶選びにもこだわってみました。え、なにがこだわりかって?
“モダン”なパッケージが新鮮な「生茶」。今の日本の生活にあったお茶の姿を求めて行われたリニューアルでは、味・香り・色、お茶のいいところをすべて引き出すためのものづくりが行われました。
そのアプローチは最新テクノロジーと伝統製法の両面から行われ、まったく新しいお茶の魅力が引き出されています。
例えば、緑茶の伝統製法にひと工夫。通常よりも細かくカットした茶葉を利用し、低温でお茶を抽出することで甘みを出したり、茶葉をまるごと圧搾した「生茶葉抽出物」を加えたり。そこに、最新テクノロジーを導入。「セラミックボールミル」で微粉砕された「まるごと微粉砕茶葉」を加えることで、今まで経験したことのないようなコクや余韻が生まれています。
伝統製法に新たなテクノロジーを加え、誰も知らなかった茶葉の魅力を追求した生茶。伝統を大切にしながらも、その本質に磨きをかけさらに自由に飛躍するものづくりは、「曲げわっぱ」と共通点を感じさせます。
実際に飲んでみると、爽やかな茶葉の香りと、豊かな旨みが一気に流れ込みます。いつも飲んでいるお茶だからこそ、この新「生茶」の大胆なリニューアルは印象的で、感覚を心地よく刺激してくれました。
「曲げわっぱ 二段重(木目)」が当たるキャンペーン実施中!
2016年6月6日から始まるのが、今回ご紹介した「曲げわっぱ 二段重(木目)」などのニッポンの逸品が当たるキャンペーンです。
応募シール付「キリン 生茶」525mlペットボトルを購入しポイントを貯めると、吉川晃司さん、波瑠さんがキュレーターとして厳選した「ニッポンの逸品」が当たる抽選に応募することができます。
ちなみに曲げわっぱは、吉川晃司さんのセレクト。大人の男性らしい渋さとセクシーさを併せ持つ、吉川さんらしい逸品です。
応募締め切りは7月14日まで。詳しい応募方法は、キャンペーンページをご参照ください。
https://ippin.kirin.co.jp/#_ga=1.229796828.1165049317.1457931117
(文/&GP編集部)