いま、どんな財布を使っていますか? キャッシュレス化が急速に進み、注目を集めるようになった財布ですが、どんなサイズで、そしてどの程度の収納力の財布が自分に最適かを見極めるのは案外難しいものですよね。
それに、いざ財布を選ぶとなった場合、サイズや収納力だけで決められるものでもありません。日々持ち歩き、人の目に触れるものだからこその選びのポイントがあります。
大人のビジネスパーソンが持ちたい財布となると、やはり“革財布”。長く使うことで変化していき、自分だけの財布になる。使い込まれた革財布には、得も言われぬ魅力があります。
そこでオススメしたいのが、日本を代表する老舗革ブランド、土屋鞄製造所の革財布です。半世紀を超える歴史の中で、ひとつひとつ丁寧に革製品を作り続けてきたブランドが手掛ける財布は、どれも長く愛用できるものばかり。
革にこだわり、職人の手により生み出される財布は、サイズや素材など多種多様なラインナップを誇ります。それらの中からこの春注目の革財布を5つご紹介します。
春の新生活シーズン、財布を新調して次の一歩を踏み出してみませんか?
1. これこそまさに“ちょうどいい”
「ウルバーノ ジャケットパース」(2万7500円)
最近ミニ財布が話題となっていますが、まったく現金を持たずに過ごすのはさすがにまだまだ難しいですよね。とはいえ、できればサイズダウンはしたいところ。もちろん使い勝手が良いのは最低条件。そんなわがままな要望に応えてくれるのがこの「ウルバーノ ジャケットパース」です。
カードポケットも小銭入れもしっかり備え、お札は折らずに入れられる二つ折り財布なのですが、縦型にすることでグッと印象が変わりスタイリッシュに。また収納力もしっかりあるので、持ち歩くカードの枚数や小銭の量を気にしたくないという人にもピッタリ。
小銭入れも、片マチ仕様で大きく開くので、出し入れしやすくなっています。
そして何よりサイズ感が絶妙。
閉じると縦13.1×横9.4×厚み1.6cmというサイズは、ジャケットの内ポケットはもちろん、尻ポケットにもスルリと入るちょうど良さ。オンオフ問わず使いやすい財布です。
外装にはイタリア・トスカーナ州のタンナーが手掛ける高級革「バケッタ・ミリングレザー」を使用。しっとりソフトな手触りで、使い込むほどに色味と風合いが深まり光沢がにじみ出てきます。
カラバリはチョコ、ブラック、ブラウンの全3色。それぞれ外装と内装で色違いにしていることもポイントです。
2. 現金もカードもちょっとは必要という人に
「ブラックヌメ スモールウォレット」(2万6400円)
できるかぎり小さく、でもお札もカードも小銭も入れたい。そんな人には、二つ折りにフラップを付けた「ブラックヌメ スモールウォレット」がいいかもしれません。
閉じた状態で縦9.8×横9.1×厚み2.1cmは手のひらにすっぽり収まるサイズ感。これなら、パンツのどのポケットに入れても気になりません。
また小さいながらも使い勝手をしっかり考えられているのは、土屋鞄ならでは。
札入れは片側を開いておくことで、出し入れのしやすさを実現。
ボタン付きフラップ仕様の小銭入れも、両側にマチがあり大きく開くので、必要な小銭を探しやすくなっています。
そして素材には革好きに人気のヌメ革を使用。ナチュラルで触り心地のいい革で、使い始めは固さが残っているのですが、徐々に色艶が出てきて、味わい深くなっていきます。
キャッシュレス化で持ち歩く現金は以前より格段に減ったけど、でも現金ゼロは無理。そんな人にぴったりの小さい財布です。もし小銭を入れすぎてちょっと膨らんでしまった場合も、フラップをボタンで閉じられるので、開く心配がないのもうれしいですよね。カラバリはブラック1色です。
3. 重厚感とカジュアルさが同居する大容量長財布
「ブライドル ファスナーロングパース」(4万7300円)
キャッシュレス決済は利用しているけれど、カードも減らせないし、現金だってまだまだ必要。むしろ使い慣れたラウンドファスナーの長財布が一番使い勝手がいい、というなら、重厚感もあり収納力も抜群な「ブライドル ファスナーロングパース」がオススメ。
ファスナーを開けば、内部をすべて見渡せるのはラウンドファスナー型ならでは。数多くのポケットを備え、必要なものをすぐに見つけられます。
小銭入れは、片側にマチが付いていて大きく開く使いやすい構造に。老舗ブランドながら、使う人のことを考えた設計を採り入れるところに、土屋鞄らしさが伝わってきます。
そしてなんといっても外装にブライドルレザーが使われているのが、この財布の最大のポイント。英国製の馬具用革であるブライドルレザーは頑丈さが特徴。その重厚感は手にした時だけでなく、置いてあるだけでも伝わります。
また、新色の深いネイビーはフォーマルなシーンにもマッチする落ち着いた色味。さらに内装にはブラウンのソフトヌメを使うことで、オフシーンでも使えるカジュアルさも備えています。
土屋鞄の中で最も収納力がある財布だからこそ、持ち歩くものを減らしたくない人にこそ選んでほしいモデルです。ネイビーの他にブラック、こげ茶、ダークグリーン、そして限定色のグレーとイエロータンをラインナップしています。
4. 美しい革がフォーマルさを引き立てる
「コードバン 長財布」(5万9400円)
スーツが似合う大人の財布、と聞いてイメージするのはこのような財布ではないでしょうか。「コードバン 長財布」は、“革のダイヤモンド”ともいわれる美しいコードバンを使用したトラディショナルな長財布です。
内装にはソフトヌメを使用し、開くと明るい印象に。そして長財布らしい収納力の高さも魅力です。
ファスナー付きの小銭入れもしっかり備えています。
なんといってもこの財布、最大のポイントはコードバン。肌目の細かさと透明感、滑らかな手触りの“水染めコードバン”の上品さは、ため息が出る美しさ。もちろん使い込むほどに艶が出て、美しさに味わいが加わります。
2022年春の新色であるネイビーとダークグリーンは、フォーマルシーンに馴染む落ち着きある色味になっています。
5. 独特の素材感を楽しめるLファスナー
「ディアリオ ハンディLファスナー」(1万4300円)
最近人気の、手のひらサイズのLファスナー財布ですが、土屋鞄はかなり前から手掛けています。その魅力はなんといっても、絶妙なサイズと使い勝手の良さ。
ファスナーを開くと全体を見渡せて、必要なものにすぐにアクセス。左右にカードポケットを備えるなど収納力の高さも光ります。
中央には小銭入れとして使えるスペース付き。マチがあるので大きく開き、取り出しやすさも抜群です。
原皮を植物タンニンだけでなめし、表面にオイルを塗り重ねたオイルメロウレザーはナチュラルさが特徴。厚みのある柔らかな風合いが手にやさしく心地良く伝わってきます。またコバ(革の裁断面)の処理や縫製がしっかり施されていることからは、土屋鞄の技術力の高さを感じ取れます。
使うほどに艶を増し柔らかくなっていくところは、育てるのが楽しくなる財布といえるかもしれません。
また現在、限定色のブラックとタンもラインナップ中。ビジネスシーンにも馴染むブラックや、明るめで革の変化を感じやすいタン、どちらも魅力的なカラーですね。
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ミニサイズからトラディショナルな長財布まで、丁寧に処理されたさまざまな顔を持つ革で作られた土屋鞄の財布たち。素材の良さはもちろんですが、それだけではなく、どの財布も使う人のことを考えて設計されている点も魅力です。
ここ数年で支払いスタイルが様変わりしたという人も、これまでと変わらないという人も、そしてミニ財布にしてみたけど使い勝手が悪いと感じている人も、せっかくの新生活シーズン、財布を新調してみてはいかがでしょうか。日々使うものだからこそ、気分も新たになること間違いなしですよ。
>> 土屋鞄製造所
<文/円道秀和(&GP)>