カロッツェリアはドライブレコーダーの開発にも積極的。「VREC-DZ800DC」は同社の最新、最上位機種だ。本体はフロントガラスに直付けするよう超薄型ボディで、回転式のフロントカメラ、2インチディスプレイを内蔵している。
前面はマットブラック、側面と背面はピアノブラックに仕上げられていて上質感たっぷり。Wi-Fi搭載により、手元のスマホで映像再生や設定作業ができるのも便利だ。前後カメラともにフルHDで映像記録ができ、STARVISを採用したナイトサイト、明暗差を自動補正するWDRなどによって夜間やトンネル内でも高画質録画が可能。機能面での注目は新開発の「後方車両接近検知」機能である。
■後方からの車両接近を自動検知
パイオニア カロッツェリア
「VREC-DZ800DC」(実勢価格:3万4000円前後)
【SPEC.】
記録解像度(フロント):1920×1080
記録解像度(リヤ):1920×1080
画像補正:WDR
F値:2.0(フロント)、1.9(リヤ)
microSDHCカード:16GB付属
【最大記録画角】
(フロント)水平:約130度、垂直:約68度、対角:約160度
(リヤ)水平:約112度、垂直:約58度、対角:約137度
“あおり運転”被害を想定したもので、後方から車両が接近してくると自動でイベント録画(上書きされないファイルに映像を記録)が行われる。しかも独自のアルゴリズムによって誤作動の少ない高精度な検知が可能だ。また前方車両の急ブレーキや、強引な割込みで急ブレーキをかけた場合にも「急制動検知」機能によってイベント録画が行われる。
別売りオプションを使用せず駐車監視機能が利用できるのもうれしい。駐車中に振動を検知すると自動的に録画を行い、次回乗車時に画面と音で通知。しかも24時間365日動作するため、安心感が高い。フロントカメラを回転させて室内に向けておけば車上荒らし対策にも効果的。
■急な明暗差にも素早く対応!
■ナイトサイトで夜映像も鮮明!
■24時間365日監視する「駐車監視機能」を搭載!
<“あおり運転”を擬似体験!後方車両接近検知機能をチェックしてみた!!>
■この実験では“あおり運転”を100%検知!
先行する「デリカD:5」に後方から「RAV4」があおり運転で迫ってくるというシチュエーションで実験。後方車両が数メートルの距離にまで接近すると、警報音が鳴るとともにディスプレイに「後方注意!」の大きな文字が現れてイベント録画が行われる。
何度か同様にテストしたが、いずれもドライバーが恐怖を感じる適度なタイミングで検知機能が作動。検知しなかったり、過度に検知してしまうことは一切なかった。きわめて信頼性が高い機能といえるだろう。
<文/浜先秀彰>