低山でも暑くなく、気持ち良く山歩きできるシーズンがやってきました。清涼な空気を味わいながら、色づきはじめた山々の景色を眺める。秋のトレッキングやハイキングには魅力がいっぱいです。
そんな秋の山シーズンに向けて注目のシューズが発売されました。SALOMON(サロモン)の「CROSS HIKE 2 MID GORE-TEX(クロスハイク2ミッド ゴアテックス)」(2万2000円)。日帰りや小屋泊のトレッキングから近所の里山ハイキングまで、急な雨でも安心して歩ける全天候型ハイクシューズです。
■ぬかるんだ道でも下り坂でもしっかりグリップ!
山で最も足元があやしくなるのが下り坂。足に全体重が掛かるため、しっかり踏みしめないとズルッと滑ってしまいます。ましてや地面がぬかるんでいると、さらに危険度は高くなります。
そんな時に威力を発揮するのが「CROSS HIKE 2 MID」の土踏まず部分後ろ側にある“ヒールブレーキ”。他のラグより高くなっていて、がっちり地面をとらえブレーキの役割を果たしてくれます。
またソールには、濡れた路面での耐久性と密着性を高める“Cntragrip HT Evolution”というラバーコンパウンドが使われていて、大きく深いラグと合わせて、マッドコンディションへの対応力は抜群。
低山だろうが近所だろうが、どんな山だとしても、急な天候不良など最悪の場合を想定して準備しておかなければなりません。だからこそ、「CROSS HIKE 2 MID」の泥濘路への強さは、誰もが安心できるスペックです。
もちろんアッパーにはゴアテックスを使用し、防水性と透湿性は問題なし。さらに前作と同様の耐摩耗性は維持しつつも、リサイクル素材を31%使った環境にも配慮した仕様になっています。
■脱ぎ履きラクラク、しっかりフィット!
他にも注目したいポイントがあります。それが、脱ぎ履きのしやすさと足当たりの良さ。
SALOMON独自のシューレース機構“Quicklace(クイックレース)”は、キュッと引っ張るだけで足にピタッとフィット。脱ぐ時もロック部分を引っ張れば一気に全体を緩められます。一度使うと普通のシューレースが履けなくなる、なんて声も聞こえてくるほど。
また前モデルとくらべてアイレット(シューレースを通す穴)の数が増えているので、よりフィット感が高くなっています。
くるぶしが当たる部分にボリュームを持たせていることも特徴です。足への当たりがソフトなため、ミッド丈のシューズによくある履き始めの馴染みの悪さが起こりづらくなっています。アキレス腱に当たる部分には伸縮性のある素材が使われているので、足の動きを妨げることもありません。
「新しいトレッキングシューズって最初は足に合わないけど、履いていればそのうち馴染んでくるから、それまでは我慢我慢」なんて話を聞いたりしますが、「CROSS HIKE 2 MID」に関してはそんなことを考えなくてもいいかも。
■初心者から上級ハイカーまで満足できるスペック
実はこの「CROSS HIKE 2」シリーズ、ベースは多くのトレイルランナーが雨天時に選ぶ「SPEED CROSS」というトレランシューズなんです。通常のトレランシューズだと、雨天など地面が湿った状態の時はアウトソールのラグの間に泥が詰まり、ズルズルと滑ってしまいがち。しかし「SPEED CROSS」はラグが高く作られてるので、スパイクのようにグリップが効き、さらに泥抜けがイイ!
この技術が「CROSS HIKE 2 MID」にも反映されているんです。
初心者ハイカーは、下り坂だと腰が引けてしまい、足を滑らせてしまうことが多いのですが、「CROSS HIKE 2 MID」ならそもそもグリップ力が高いため安心。もちろん初心者だけでなくトレッキング経験者や山に慣れた足ができている人でも、ほとんどのシーンをこなせるだけの実力を持っています。
それに、トレッキングシューズやハイキングシューズでは珍しいシンプルでスタイリッシュなデザインは、スニーカー代わりに街履きしても違和感がないのも魅力。当然、雨の日も安心して履けますよ。
サイズはハーフ刻みの25.0~31.0cmと32.0cm(メンズ)、カラーはBlack/Black/Magnet、Quiet Shade/Acid Lime/Golden Lime、Black/Bitter Chocolate/Fiery Redの3色展開です。
>> SALOMON「CROSS HIKE 2 MID GORE-TEX」
<文/円道秀和(&GP) 写真/田口陽介、SALOMON>