初代はなんと2008年!進化し続けるサロモンの「リカバリーサンダル」、最新モデルの実力とは

ランニングや登山後の疲れた足を休ませ回復させるために誕生したリカバリーサンダルがここ数年、注目度を増しています。理由はやはり履き心地の良さ。疲労回復を目的としたフットベッドやソールは一般的なサンダルと比べてやわらかく、履いた瞬間、その気持ち良さに思わず声が出てしまうほど。2010年代に入ると世界中でリカバリーサンダルを売りとするブランドが設立され、近年はシューズブランドもこぞってリカバリーモデルを発売するようになりました。

でも実は、それらより早い2008年に、フランスのスポーツブランド、サロモン(Salomon)は、アスリートの疲労回復に役立つリカバリーモデルが発売していました。まだリカバリーシューズというジャンルがほとんど認知されていない時期でしたが、初代モデルからすでに高い完成度を誇っていました。

そんなサロモンのリカバリーモデルも、今年発売のモデルで6世代目に。

新作3モデルは、どれも初代モデルのデザインを踏襲しつつ、ミッドソールなどに最新素材を使用。リカバリーと謳うだけのしっかりした疲労回復および負荷軽減効果を持備えています。その効果のほどは、本国フランスでは、医師にモックモデルやスライドモデルの愛用者が多いことからも分かります。

だから当然、アスリートなど足に負担がかかる人に最適なのですが、普段履きやアクティビティで履いちゃいけない、なんてことはありません。むしろ履いたことがない人は、ぜひ一度ショップで試してみてほしいほど。

水抜けがいいので水遊びにはぴったりだし、かなり軽いので、キャンプに持っていって設営後のリラックスタイムに履き替えたり、旅の荷物に加えて長時間フライトや旅先での街歩きに使うなど、活躍するシーンはたくさんあります。

そんなサロモンの最新リカバリーモデル、それぞれ詳しく見てみましょう。

 

1. トングなのにしっかり足にフィット!

「REELAX BREAK 6.0」(7700円)

トングタイプで、夏にこそ履きたい一足です。ミッドソールには、サロモン独自のEVA素材“エナジーセル”を採用し、衝撃を緩和します。そして注目は、ホールド感。フットベッド(足裏に触れる部分)とストラップの内側が一体になっていて、しっかり足にフィット&ホールド。裸足で履くトングタイプだからこそ、こすれや引っ掛かりがない一体成型は快適さ、歩きやすさに直結します。

ホールド感の高さは、水の中でも安心だし、さらにストラップはペタンとならないので、サッと足入れしやすいため、普段履きからウォーターアクティビティまでフル稼働間違いなし。ちなみに重さは片足わずか214g(27cm)。どこに行くにもカバンに入れて持ち歩きたくなるリカバリーサンダルです。

 

2. アッパーは通気性バツグンで裸足でも気持ちいい!

「REELAX SLIDE 6.0」(8800円)

足の甲部分をメッシュで覆ったスライド式もラインナップ。ミッドソールには“エナジーセル”よりさらにソフトな“フューズフォーム”を採用、サロモンで最もやわらかい素材は、履いた瞬間から他との違いを体感できます。もちろんただやわらかいだけでなく、クッション性(反発力)も兼ね備えていて、歩行時に筋肉にかかる力を軽減してくれます。

またアッパーのメッシュ素材は通気性が良くやわらかいので、素足で履いても心地良い! もちろん靴下を履いたままでもOKです。そして“フューズフォーム”を使うことで、片足196g(27cm)と相当な軽さを実現しています。

 

3. シューズにもサンダルにもなる一石二鳥モデル

「REELAX MOC 6.0」(9900円)

最後はモックタイプ。かかと部分は伸縮性のあるメッシュ素材になっていて、靴のように履いてもいいし、踏んでスライドタイプのように履いてもOK。ちょっとそこまでならサンダルのように、ちゃんと歩きたい時や足場の悪い場所ではかかとをしっかり覆ってシューズのようにと履き分けられます。

ミッドソールはSLIDEと同じく“フューズフォーム”、そして甲側のアッパーも同じ通気性のいいメッシュ素材が使われています。重さは片足203g(27cm)です。

*  *  *

2008年から世代を重ね進化してきたサロモンのリカバリーモデル。ただやわらかいだけでなく、足の疲労回復を目的とした機能性をしっかりブラッシュアップし誕生した6代目は、どれも快適さ歩きやすさといった実用性はバツグンです。

夏は裸足派の人も、いつも靴下を履いていたい人も選べる3モデル。一度履き始めると、普通のサンダルには戻れないかもしれませんよ。

>> サロモン「男性用サンダル&ウォーターシューズ」

<取材・文/円道秀和(&GP) 写真/園田明彦(メインカット)、サロモン>

この記事のタイトルとURLをコピーする