VICTORINOX "初モノ"の腕の見せ所

マルチツールとともにビクトリノックスの象徴といえるナイフに新コレクション「ベンチャーコレクション」が登場。

そしてウォッチコレクション「I.N.O.X. 」にクロノグラフがデビュー！ビクトリノックスにこれまでになかったアレコレが盛り込まれた初モノは、腕の見せ所ばかり！

■“男前”の火起こしが出来る！外遊びの強力な右腕

ベンチャーPro（1万6500円）
ベルトやモールシステムに装着しやすく、ピンセット、ボールペン、火起こしに使えるファイヤースチールがセットインされているキャリングシステムが付属。全長10.5cm、刃厚3.4mm。14C28Nステンレススチール製のブレード。シース（鞘）は形状が左右対称になっていて、ナイフの向きを気にせず収納可能。ブラックの1色展開。

キャリーシステムが付属しないナイフ単体の「ベンチャー」もある。ハンドル部分がレッド、ブラック、オリーブの3色展開。価格1万3200円。

太い薪を細かく割る「バトニング」から野外料理まで外遊びに重宝するのがキャンプナイフ。特に、刃全体がハンドルの末端まで通じたフルタング構造のナイフは作業する時の安定感と耐久性が高く、ものを叩くなどのハードな作業もガシガシこなせる。

ビクトリノックスにはフルタング構造のナイフに「アウトドアマスター」なる名品があり、袋を開封したり文具代わりにも使えるマルチツールのナイフは言わずもがなの百花繚乱的ラインナップ。それぞれを使い分ければ頼もしくて楽しいけれど、フルタングナイフは刃の全長が20cm以上、厚みも4mm以上と大きなモノが多く、初心者にはハードルが高い。

マルチツールナイフだと本格的な薪割りや調理まではこなせないので一本にまとまれば……と思っていた人に“ちょうどいい”ナイフが、この度登場した「ベンチャーコレクション」。

刃は耐食性と耐摩耗性に優れるステンレス鋼を採用し、刃の断面が平らな形状のフラットグラインドは木片を切ったり削ったり荒々しくかつ細かい作業に役立ち、食材も切りやすいのが特徴。力をかけて両手で作業する際、刃の背の溝部分に指を添えることでナイフのコントロールもしやすくなる。研究が尽くされた初モノ、道具好き待望の一本だ。

▲別売り「ベンチャー Proキット」（7700円）には、グリップ先の六角ホールに取り付けて木材に穴を開けられるフラットドリル、刃を研ぐシャープニングストーンを装備

▲安全かつ快適に握れるよう設計されたグリップに設けられた「ボウドリルディボット」は、弓ぎり式火起こしをする時、回転する枝を押さえるためのもの

▲刃厚3.4mm、細い刃先の形状でもしっかりと素材に力が加わり、焚き火の火種となる「フェザースティック」作りもスムースに行える

■ブランドの歴史的“旬”感！水も滴るイイお顔

I.N.O.X. Chrono（15万9500円）
レーシングウォッチ的デザインに日付表示窓やリューズ位置に配されたイエローが冴えている。風防には無反射トリプルコーティングを施したサファイアクリスタルを採用。ISO認定の200m 防水、耐磁、耐衝撃性能を備える。リューズはねじ込み式。秒積算計・30分積算計・時積算計で構成される3カウンターが過酷な環境下でも正確に時を刻む

SPEC：クォーツ、チタンケース、カーボンベゼル、ケース径43㎜、天然ラバーストラップ、200m防水／ 20気圧防水

2014年に登場したビクトリノックスの腕時計ライン「イノックス」は、400以上の試作品を製作し、60トン級の戦車に轢かせたり、マイナス51℃から71℃まで温度変化を加えたりと130種に及ぶ徹底的な耐久テストを行なっていることで知られている。

鍛造ケース、一体成型されたインデックスとダイヤルなどナイフ製品から想起する「スイス・アーミー」の称号に相応しい堅牢な設計は、どんなに厳しい環境でも正確に時を刻むためにある。

そのイノックスから満を持して登場したクロノグラフ。〈マーヴェリック〉や〈フィールドフォース〉といった他のラインでは存在しただけに「えっ、まだなかったの？」と嬉しいサプライズだ。

全3種7モデルの中でも特に狙い目は、ビクトリノックスでも初となるチタンケースにカーボンベゼルを組み合わせたモデル。どんな格好、場面にも似合う精悍な顔付きのラグジュアリー・スポーツ的スタイリングが魅力で、このチタンケースは、今回初めてスイス・デレモンにある自社工場で製造したというのだから裏も表も初モノ尽くしというわけ。

小径時計がトレンドになって久しい今、スイス・メイドの43mm径の“大物”。クロノグラフといえど、この魅力は測れない！？