このところ街でも着けている人を多く見かけるようになったスマートウォッチ。着信、メール、SNSの通知をはじめ、心拍や歩数、さらには睡眠の質も測ってくれるといったヘルスケア機能や、スポーツ時の詳細なデータ計測など、着けているだけでさまざまなことを記録してくれる機能は、時計にはない魅力です。
とはいえ、ひと口にスマートウォッチといっても種類はさまざま。何を基準に選べばいいのか分かりづらいのも事実。
そんな中、新たに発売された「HUAWEI WATCH GT 4」(46mmケース径/ブラック:3万3880円、ブラウン:3万6080円、グレー:5万4780円)の注目ポイントは“デザイン”。画面にストラップが付いただけ、といったガジェット感は一切なく、かといっていかにもなスポーツウォッチらしい週末にしか着けられないゴテゴテ感もないデザインになっています。
そんな「HUAWEI WATCH GT 4」について、各種媒体で時計も含めたスタイリングを経験しているスタイリストの宇田川雄一さんと、数多くの時計を紹介しているWebメディア「&GP」の時計&ファッション担当の若澤に語ってもらいました。
■オンでもオフでも似合う時計らしいデザインが魅力
――グレーのSS(ステンレススチール)、ブラウンのレザー、ブラックのエラストマーと3種類のストラップのモデルがラインナップしていますが、印象はどうですか?
若澤 やっぱりSSですね。そもそもスマートウォッチにブレス系って少ないじゃないですか。あとからストラップをメタル素材に交換したものを着けている人は見かけますが。
宇田川 たしかに。
若澤 一体型でこういう、ちょっとラグスポ(※ラグジュアリースポーツ)っぽい雰囲気のスマートウォッチというのはあまり見たことがないので。
――ちなみに時計では今、どういうストラップが人気なんですか?
若澤 オンでもオフでもというのであれば、メタル系が人気だと思います。水にも強いし。レザーだと汗が気になっちゃうので、そういう人はラバーやウレタンといった樹脂系かメタル。一本目で選ぶとしても、メタル系になると思います。
宇田川 一本目にメタル系は便利ですよね。
若澤 やっぱりスーツに合うというのが一番じゃないかなと。
――クラシカルな雰囲気という意味でレザーストラップはどうでしょう?
若澤 レザーは安定して人気です。この「HUAWEI WATCH GT 4」のレザーストラップも質感が高い。ちゃんと素材にも気を使っているのは、好印象ですよね。
――ちなみにこの「HUAWEI WATCH GT 4」、ケースがオクタゴン(八角形)になっています。こういったケースデザインは最近の時計でもちょくちょく見かける気がするんですが。
若澤 人気ですよ。いわゆる“ラグスポ”っぽい雰囲気ですね。ラグスポってケースとバンドが一体型でつなぎ目がないというのが特徴なんです。それって単純に見た目だけの話ではなく、装着感も向上するんですよ。もちろん見た目もいい。なので、このSSバンドのモデルは限りなくラグスポっぽい。あと、個人的にいいなと思ったのが“ベゼル”です。
若澤 カウントアップベゼルというのはダイバーズウォッチの象徴です。これがあるとツール系ウォッチにも通ずる雰囲気になる。そういうところがいいなと。スマートウォッチってわざわざこういう意匠にしないじゃないですか。むしろシンプルに作ったりしているものが多くて、いかにもなデジタル感がある。でもこのベゼルがあることで、時計らしさが出る。そこがいいなと。
――スタイリング的にはどうでしょう?
宇田川 いろいろなファッションに合わせやすいデザインだと思います。オンにもオフにも合わせやすい。
若澤 カラーリングが落ち着いてますよね。これでたとえば超デジタル感とかガジェット感があると、スーツだと厳しい。実際、いま売れているスマートウォッチとかもストラップを変えないと、スーツに合わせるのはちょっと…と個人的には思っちゃうんですよね。
宇田川 そうですね。スーツとの一体感はなくなっちゃいますよね。そういう意味では、このSSバンドのモデルはスーツに合わせやすいし、カジュアルにもいけます。でもレザーもエラストマーも、オンオフどちらにも合わせやすいデザインだと思います。
――それはケースのデザインもあるのでしょうか。
宇田川 そうですね。そこまでケースが主張しているわけではなく、かといってガジェット感もない。だからいいんですよね。クラシックな雰囲気もあるし。
若澤 かつちゃんと画面は大きくて、操作感がいい。
宇田川 そうそう。スマートウォッチの使いやすさという部分はちゃんと確保されていますよね。
若澤 あと、文字盤のデザインも変えられる。いまレザーストラップのモデルがムーンフェイズのデザインになっているんですが、実はいまムーンフェイズの時計を狙っているので、気になります(笑)。
――文字盤はスマホのアプリから自由に設定できるんですよ。それに、文字盤によってはシンプルに見えて歩数とかもデザインを損なわずに表示するものもあります。あと常時点灯もできますよ。
若澤 常時点灯はいいですね。時刻を知るという時計としての機能はちゃんとあってほしい。
宇田川 文字盤は、その日のファッションによって変えたり、スポーツする時にデータが見やすいものにしたりとかできるってことですよね。センスが問われるかもしれませんが(笑)。
若澤 たしかに!(笑) でも楽しいですよね。ムーンフェイズにしてみたり、クロノグラフにしてみたり、シンプルな3針にしてみたり、いかにもスポーツウォッチみたいなデジタルデザインにしてみたり。これはスポーツウォッチならではの利点ですね。
宇田川 僕は個人的にはエラストマーバンドが好きかも。今は機能性を持たせた生地のセットアップが増えています。そういったセットアップの機能性素材は、ラバー系との相性がいいんですよ。あとはキャンプとかアクティビティにもピッタリだし。そういう意味でも、アクティブな雰囲気が欲しい人はこれが一番いいと思います。
宇田川 そしてレザーはやっぱり落ち着きますね。
若澤 いや、そうなんですよ。これいいですよね。最初3モデルを見た時、メタル系かなと思ってたんですが、このレザーバンドがやわらかめというか、腕なじみがいい。これ、いいレザーですよ。
――この1週間エラストマーストラップモデルを試してもらったわけですが、どうでしたか?
若澤 オンオフどちらでも使っていたんですが、宇田川さんの言うとおりジャケットにもカジュアルなアウターにも違和感なかったですね。あとやっぱり画面が大きいのはうれしい。いつも駅まで自転車なんですが、せっかくワークアウトモードがあるので「屋外サイクリング」を試してみたんです。
若澤 これがいいんですよ。スピードや距離、活動量などを計測してくれて、あとでレポートで確認できる。データ表示も見やすいビジュアルだし、目標を設定してアドバイスしてくれたり、さすがこのあたりの機能はすごいなと。日常の動きがすべてデータ化されるのが楽しすぎて、使い始めた翌日から、毎日3駅先まで走ってました(笑)。
宇田川 いいですね! 僕もランニングしてるから試してみたい。
若澤 さらに睡眠の質も計測してくれるんですよ。だから寝る時も着けてました。気になる電池の持ちも最大約14日間、常時点灯させても約4日間は持つので、借りている間は1回しか充電してません。この電池持ちの良さもかなりうれしいですね。
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スマートウォッチを選ぶ上で、機能性はもちろん重要。「HUAWEI WATCH GT 4」は、日々の自分の動きを見える化する活動量計としてはもちろんのこと、100種類以上のワークアウトモードを備え、さまざまなスポーツを記録できるようになっています。さらにGPSをはじめ5種類の測位システムを利用した正確な位置情報も得られる。また睡眠モニタリングや血中酸素レベル測定、皮膚温測定など、高機能センサーによって体の状態を測定しヘルスケアにも役立つなど、多くの人がスマートウォッチに求める機能は網羅しています。
その上で時計らしいデザインも備えている。
平日のビジネスモードから週末のカジュアルスタイルまで、さまざまなファッションにも合わせられる「HUAWEI WATCH GT 4」のデザインと機能は、時計好きからガジェット好きまで満足できる1本と言えるのかもしれません。
>> ファーウェイ
<取材・文/円道秀和(&GP) 写真/下城英悟 スタイリング/宇田川雄一>
衣装協力:<リモートワークシーン>ザ・スーツカンパニーのニット/7580円 <グレーのジャケット&ニット>ユニバーサルランゲージのジャケット/2万6400円、ザ・スーツカンパニーのニット/7580円(すべてスーツスクエアTOKYO GINZA店)