世界五大陸を旅した&GP編集長が使って実感したトラベルブランド「MILESTO」の3WAYボストンキャリーの“ここがいい!”

旅行に行く際、何を持っていくかは重要だ。同じくらい重要なのが、何で持っていくか。

どこに行くのか、何泊するのか、何をするのか、気候は…。また、旅なのか、観光なのか、仕事なのかによっても、容れるものは変わってくる。

長期の旅であればバックパックが動きやすいし、1泊2日程度の国内観光であればボストンバッグやリュックが重宝するし、仕事となればキャリーケースが便利だ。

『&GP』編集長の澤村は、ユーラシア大陸、オセアニア大陸、アフリカ大陸、北米大陸、南米大陸と旅したバックパッカー。大きなバックパックを背負って旅していたが、最近はもっぱら国内旅行が多く、持っていくのはひたすらキャリーケース。だが、なかなか納得できるアイテムに巡り会えないのが悩みだ。

そんな中、今回、トラベルブランド・MILESTO(ミレスト)のSTLAKTシリーズから登場した「3WAYボストンキャリー」(2万4200円)に注目した。

MILESTOは、“毎日を旅するように暮らす”大人のためのトラベルブランド。中でも、「STLAKT(ストラクト)」シリーズは、“仕事も遊びも自分らしく、心にゆとりある大人達へ”というコンセプトの下、大人がリラックスして使える上質でベーシックなトラベルラインだ。

年齢を重ね、落ちついたアイテムを探していた時にタイミングよく発表された「3WAYボストンキャリー」は、シンプルなデザインで、ブランドロゴが主張していないのもスタイルに合う。

惹かれたのは、その軽さとY字型に開くファスナーだが、果たして使い勝手はどうなのか。ちょうど出張があったため、使ってみた。

『&GP』編集長・澤村尚徳。沢木耕太郎著の『深夜特急』に憧れ、20代後半からバックパック1つで海外を旅する。のんびり1カ所に滞在し、現地の生活感を肌で感じる沈没型。ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オセアニア大陸、北米大陸、南米大陸を転々と、延べ2年半、34の国と地域を旅した。現在、スーツケースは3モデル、大容量バックパックは2モデル、リュックは7モデル所有する。

■1泊2日の出張での使い勝手は?

向かったのは、愛媛県の道後温泉。飛行機で約1時間半、空港から約30分のところにある「道後HAKURO」。温泉地らしく天然温泉が湧いている、洗練されたビジネスユースのカジュアルなホテルだ。

自宅から現地まで、歩き、電車、飛行機、クルマを使った移動が待っている。道中、相棒となる「3WAYボストンキャリー」は意にかなうのか、その機能を探った。

■3WAYならではの多彩な使い方

3WAYボストンキャリーは、その名の通り「持つ(手持ち)」「掛ける(ショルダー)」「引っ張る(キャリー)」の3通りの使い方ができるのが特徴。

出発早々、ボストンバッグと3WAYスタイルが融合した形状の意味を感じられた。それはソフトキャリーならではの軽さと柔軟さ、そして多彩な持ち手のありがたみだ。

ソフトケースなので本体が軽く、ホイールがスムーズ。キャリーハンドルの長さもちょうどよく、軽快に引っ張れる。

自宅から最寄りの駅まで約1.8kmを引っ張って歩いたが、何のストレスも感じることはなかった。

ソフトケースの柔軟さは、階段の昇降でも威力を発揮する。

トランクタイプのハードキャリーで階段の昇り降りをする際、硬いケースが足にあたり、歩行時に邪魔になることがある。その点、ソフトケースは柔軟に形状を変えるので、足に触れたとしても痛くないし、そもそも手持ちの場合は、普通のボストンバッグを持っているのとなんら変わりない。

ちなみに本体の素材は、高撥水性のテフロン加工を施したコーデュラナイロン。軽量で摩擦や引き裂き、擦り切れに強いのも特徴だ。

また横持ちスタイルは、バランスが取れる上、底面が高く上がるので、長い階段を降りる時や、段差のある階段を昇降する際に重宝する。

一方、低い段差の階段で重宝するのが、縦持ちスタイル。キャリーハンドルをサッとしまい、そのままハンドルを持てばいいだけ。

さらに便利なのが、ショルダーストラップを装着しての肩掛けスタイルだ。

キャリーケースを持って階段を登るのは一苦労だが、肩掛けにすれば何の問題もなし。移動に関するキャリーケースの課題を見事に解決してくれる。

ストラップは取り外せ、縦掛けだけでなく、ボストンバッグらしく斜め掛けも可能。キャリーを背負ってレンタサイクルで移動なんてこともできるかも。

キャリーケースの本質的な役割は、その名の通り大きく2つ。“Carry=運ぶ”ことと、“Case=容れる"こと。

当たり前のように思えるが、あらゆる運搬シチュエーションに対応できるキャリーケースは少ない。つまり、それだけで相棒として選択する価値があるといえるだろう。

▼プラスαで便利な、底部に備わる持ち手

細かな部分で使い勝手の良さを感じたのが、ボストンキャリーを縦置きした時の滑り止めを兼ねる、底に備わる持ち手。しっかりとした作りで握りやすく、クルマのトランクへ積む時にも出し入れしやすいし、電車の棚に載せる時にも役に立つ。

オフでは、キャンプ時のソフトコンテナとして、ソロキャンの道具を入れて徒歩キャンパー用のケースとしても使えそうなのもいい!

■使い勝手に優れるワイドY字ファスナー

「時間が空いたから、ちょっと仕事しよう!」なんて時に便利なのが、ワイドY字ファスナーだ。3方向に大きく開口するから、立てた状態でも上部からサッと収納物にアクセスできる。

前面だけのファスナーだったり、横にしないと開けられないようであれば、「ちょっと面倒だからやめておこう」なんてことにもなりがち。分単位で動くビジネスパーソンにとっては、願ったりかなったりの機能といえるのではないだろうか。

頻繁に取り出すものといえば、なんといってもノートPC。同じくSTLAKTシリーズの縦型でハンドル付きの「PCケース 13インチ」(5940円)を使えば、中からケースごとサッと引き出せ、すぐに仕事に取りかかれる。

しかも、このケースにはアダプターやケーブルを入れられるスナップポケット、USBメモリのような細かなガジェットを入れられるファスナーポケットも装備。普段使いしているカバンから、PCケースごと入れ替えれば、忘れ物がなくて安心だ。

余談だが、縦置きにすると55cmと、座った時にちょうどいい高さ。しかも側面が25×30cmと広いので、電車の中やベンチで仕事する際、PC作業をする際のテーブルがわりとしても役立った。

中身が詰まっている場合に限るが、出張の多いビジネスパーソンにとってはかなり便利ではなかろうか。

■安心感をもたらすカラビナ付きロープ

個人的にグッと気分が盛り上がったのがカラビナ付きのロープ。国内旅行ではそうそう使うことはないかもしれないが、これがあるだけで安心感がグッと増す。

目の前のショップにお土産を見に行きたい、朝食を買いに行きたい! でも店内が狭いから、ちょっとそこまでだから荷物は持って行きたくない。そんな時のお助け機能だ。

簡易防犯とはいえ「セキュリティを意識してますよ」って周りにアピールするだけでも効果が期待できるので、荷物から離れる際はぜひとも使いたい。

しかも上質を謳うトラベルラインらしく、全体の雰囲気を損なわない“すぐにカットできない”ロープタイプなのもいい。

このカラビナ付きロープだが、ワイドY字ファスナーの引き手3本の中に通してクルクルと巻けば、ファスナーが開きにくくなるから飛行機の手荷物に預け入れる時にも有用だ。

■すぐに使いたいものを収納できる外ポケット

ボストンバッグならではのメリットとして、すぐに取り出せるものを入れられる外ポケットを横に1つ、上に1つ装備していることが挙げられる。

あって当然のように思えるが、縦置き状態でも小物を入れられる小さなファスナー付きポケットは、ここにあってよかった! とありがたみを実感できる機能だ。

例えば空港の保安検査を通過する時、パンツのポケットに入れていたスマホやイヤホンをサッとうつしたり、飛行機内の席に着く際に取り出したい荷物を入れておいたり、大型バックパックのフラップポケット同様の使い方ができる。

今回はサブバッグを持っていかなかったから、余計にそのありがたみを感じられた。

そして横ポケットには、サッと広げればトートバッグになるUTILITY」シリーズの「ポケッタブルトートバッグ18L」を入れておいた。2種類の長さの持ち手を備えているから、荷物の重さやシーンによって使い分けが可能。いつもの荷物に1つ持っておくと安心だ。

空港でキャリーケースを預け入れした後にお土産を買ったり、たくさん買ったお土産を1つにまとめられたりするから、機内持ち込みの際にも便利。

使用したのは18L(3960円)だが、ほかに35L(4620円)と45L(4950円)がある。旅の長さに合わせて選ぶといいだろう。

ちなみにトートバッグの背面にはキャリーバー通しがあるから、キャリーケースに装着可能。このまま引いても安定感は抜群だった。

■UTILITYシリーズとの併用でシステムパッキングを実現

3WAYボストンキャリーにプラスオンすると、格段に使い勝手が良くなるのが、表面に容量が書かれ、色分けされたUTILITY」シリーズのケースだ。

視認性が高く、ひと目で取り出したい荷物にアクセスできるし、整理してパッキングができる。UTILITYシリーズを使ったシステムパッキングは、これまで苦手だったパッキングが嘘のよう。「あれっ、こんなに簡単だった?」と思えるほど便利で、まさにコンセプトである“旅を快適にするパッキングシリーズ"を体現できる。

目的に合わせてサイズも容量も多彩で、バスルームオーガナイザーや圧縮パッキングオーガナイザーダブルポケット、バッグインバッグなど11種類6色(テラコッタ、ブラック、グレージュ、ブルーグレー、グリーン、ネイビー)展開で計66アイテムが揃う。

キャリーケースは持っているし、という人もチェックしておいて損はないはず。

▼衣類の整理に欠かせない圧縮パッキングオーガナイザーダブルポケット

今回活用したUTILITYシリーズのケースの中でも、なくてはならないのが「圧縮パッキングオーガナイザーダブルポケット」。何が便利かといえば、容量に応じてサイズを選べる点と、二層に分かれている点、そして拡張/圧縮機能付きな点だ。

仕事終わりのリラックス用のウエアと着替えを大きめの8L×2に、旅先で走る“旅RUN”用のTシャツとランニングパンツ、ソックスを小さめの4L×2に収納。色でも容量でも分けられるから間違いがない。

そして上下二層になっているから、着用した衣類を上に、着用後の衣類を下にという分別収納が可能なのだ。

さらにセンターのファスナーを開けばマチが広がり多くの衣類を収納できるし、ファスナーを閉じればギュと圧縮できるという、まさに願ったりかなったりのケースといえる。

▼どんなシーンにも寄り添うパッキングアイテムが揃う

旅先には、それぞれの匂いがあり、その光景とともに記憶に残る。

特に朝は、人が少なく空気は清々しいし、匂いを敏感に感じられる。そして徐々に日が昇り、次第に街が目覚める感じがなんともいえない。それを肌で感じるのにピッタリなのが“旅RUN”だ。知らない土地を走ると、ちょっとだけその街の人になった感じがする。

もちろんUTILITYシリーズには、旅RUNに適したランニングシューズを入れるアイテムもラインナップ。“旅支度の相棒”というだけあって、痒いところに手が届くアイテムが揃うのも嬉しい。

■使って実感した“ここがいい!”

MILESTOのSTLAKTシリーズ「3WAYボストンキャリー」を使ってみての率直な感想は「使いやすい!」のひと言。

それは機能に限ったことではない。デザインも落ち着いていて、さまざまなシーンに使えるし、スーツはもとより、普段着との相性も申し分ない。多様化するスタイルにアジャストする、万能なキャリーケースといえるだろう。

それでいて素材は、タフなコーデュラナイロンというから、そそられないわけがない。

サイズ感も、実にちょうどいい。今回、仕事用の道具を持って行ったので荷物は多めだったが、1泊2日には十分すぎる大きさで、旅行であれば3泊もしくは4泊は対応できそう。少ない荷物であれば、荷物量に応じてコンパクトになるし、多少荷物が多くてもソフトケースだから柔軟に対応してくれる。

ちなみに、行きの空路は、100席以上の機体で、荷物の3辺の和が115cm以内、かつ3辺それぞれの長さが55×40×25cm以内、重量10kg以内だったので、持ち込み手荷物として機内に持ち込んだ(航空会社や機体によって機内持ち込みサイズは異なるので要確認)。急ぐビジネスパーソンにとって機内持ち込みできるのは重要だ。

帰りは前出のポケッタブルトートバッグを機内に持ち込み、キャリーケースは預け入れ手荷物として空港で預けた。旅のスケジュールや荷物の量に合わせて対応できるサイズも、見逃せないポイントといえる。

▼コインロッカーにも入れられるから旅の自由度アップ!

サイズ面でいえば、出張帰りの空いた時間に街を散策したい! なんて時も、駅などに設置されている中型クラスのコインロッカーにも入れられるから、旅の自由が格段に高まる。

あらゆる面で旅人への気遣いが見られるMILESTOのSTLAKTシリーズ「3WAYボストンキャリー」は、想像以上に軽快で、出張はもちろん、国内旅行や海外リゾート、ワーケーションにもピッタリ。仕事に遊びに全力で応えてくれるキャリーケースだと断言できる。

ワッペンを貼って自分仕様にカスタムすれば、バックパックやスーツケース的な楽しみ方もできるから愛着も一層湧くはずだ!

商品サイズ:W550×H250×D300mm
容量:約42L
重量:2.3kg
カラー:ヘザーブラック、ヘザーネイビー、ヘザーグレージュ

 

>>MILESTO

(写真/恩田拓治 文・澤村尚徳<&GP> 取材協力/ANA、道後HAKURO)

 

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