2023年も佳境に入った。日々、多くのタスクに追われる中、体と心をゆっくり落ち着ける暇がない人も多いのではないだろうか。
時として、ビジネスマンにはタフさが求められるものの、永遠に走り続けられる訳ではない。どんなに忙しくとも、趣味を楽しむ時間を設けて適度にリセットすることで、結果として高いモチベーションを継続できる…ということは往々にしてあることだ。
そんな、仕事にも趣味にも全力を注ぐ人にこそ知ってほしい腕時計がある。それは、CITIZEN(シチズン)の「プロマスター」だ。
■“プロ仕様”にグッとくる。シチズンが誇るスポーツウオッチ「プロマスター」とは
プロマスターは、1989年に誕生し、過酷な環境下において高い信頼性を誇るプロフェッショナルのためのスポーツウオッチブランド。
LAND(陸)、MARINE(海)、SKY(空)の3つのカテゴリーを有し、登山家やダイバー、パイロットをはじめとする数多くの専門家たちから高い評価を得ている。
そんなプロマスターの中でも、近年高い人気を誇るのがダイバーズウオッチだ。雨の多い日本において、高い防水性能は実用面において有用だし、力強い見た目は季節問わず活躍すること請け合いだ。
特に「BN0156-05E」は、ダイバーズらしい機能性とデザイン性を満たしながら、“アンダー5万円”というリアルプライスを実現した1本。多様なライフスタイルを送る現代人にとって、これほど頼りになる腕時計はないだろう。
■仕事、ときどき散策。自由なスタイルに寄り添う1本がシチズンにある
約3年のコロナ期間を経て、我々のライフスタイルが一変したのは周知の事実。特にワークスタイルは、ネットさえ繋がっていれば大抵のことをこなせる。たとえば、仕事終わりに近くの山へハイキング…なんてスタイルも、ひと昔前では考えられなかったが、今となっては別段不思議ではない。
そんな自由なスタイルにも、定番ダイバーズである「BN0156-05E」は抜群の相性を誇る。ということで、早速実践。高尾山でワーケーションに挑戦してみた。
都内から電車に揺られること約1時間。“世界一登山客が多い山”と謳われる「高尾山」のある高尾山口駅に到着。その触れ込み通り、平日の早朝だというのに、駅周辺は多くの人で賑わっていた。
日頃の行いが良かったのか、天気はバッチリ。とはいえ、相棒の「BN0156-05E」はダイバーズウオッチだから急な天候変化も気にしなくて良い、というのは気が楽だ。今日は朝イチで会議はあるものの、ちょっとした非日常感に思わず笑みが溢れる。
コート 5万9400円、インナー 1万6500円/ともにマニュアル アルファベット(エムケースクエア) 、シャツ 3万8500円/ソウボウ(ソウボウ)、パンツ 2万6400円/ア ボンタージ(ブリックレイヤー)
今日お世話になるのは、前から気になっていた「Mt.TAKAO BASE CAMP」。駅から歩いて約3分の好立地にあるカフェ兼ゲストハウスだ。ここは、自然と接しながら仕事をする“山のライフスタイル”を推奨しており、ネット環境なども万全。では早速、おじゃまします!
▼黒をベースにした落ち着きのある見た目は普段着とも好相性
受け付けを済ませて荷物を預けたら、早速上司とオンラインMTGへ。「今、高尾山で仕事してます」なんて、嘘のような本当の話で終始和やかムード。やるべきことはたくさんあるけれど、朝日をたっぷり浴びながら仕事しているためか、いつも以上にタスクをこなせている気がする。
チラリと相棒に目をやるたび、そのカッコ良さに惚れ惚れ。ベゼル・ダイヤル共にブラックで構築されたソリッドな佇まいに、ステンレスケースのシルバーがベストマッチ。それに、オレンジカラーの分針は見やすいだけでなく、差し色にもなっている。
凛々しさの中にカジュアルな遊び心を兼ね備える1本は、今日のようなオフィスカジュアルはもちろん、休日のラフなスタイルとも好相性だ。
▼プロマスター由来の機能性はアクティブシーンで本領発揮!
ここ最近は仕事漬けだったこともあり、フレックスタイム制をフル活用して午後はゆっくり高尾山を散策。だから、ロープウェイは使わず麓から攻めるとしよう。季節の移ろいをダイレクトに感じられる自然豊かなここはまさに“東京のオアシス”の名に相応しい。
アウターシェル 3万4100円、バックパック 1万9250円/ともにマムート(マムートスポーツグループジャパン) 、インナー 2万2000円、シャツ 2万5300円、パンツ 2万5300円/すべてジュゲム(HEMT PR)、帽子 3520円/マウンテンハードウェア(コロンビアスポーツウェアジャパン)、シューズ 2万7500円/メレル(丸紅フットウェア)、その他すべてスタイリスト私物
「山の天気は変わりやすい」というが、200m潜水用防水を備える本モデルを身に着けている自分にとっては、あまり気にする話ではなさそうだ。それに、動力にはわずかな光を電力に変える光発電エコ・ドライブを採用しているため、腕時計が止まってしまうことは万に一つもない。
数日前までは「山へ行こう」なんて思いもしなかったけれど、プロマスター由来の「BN0156-05E」なら、そんな“思いつき”にも寄り添ってくれる。
また、通常3時位置にあるりゅうずが4時位置になっていることも特筆に値する。「手の甲にりゅうずが当たらない」という至極シンプルな機能ながら、日頃の何気ない動作から本格的なダイビングシーンまで、煩わしさを感じることなく没頭できるという点でいえば、決して見過ごせない機能だ。
麓から登る人はそう多くなかったからか、ひとりの時間を満喫できた。腰掛けて休憩していると、「今度はどこへ行こう」なんて、もう次のことを考えている自分がいる。“未知への冒険心”が掻き立てられるのは、プロマスターのおかげかもしれない。さて、頂上を目指してもうひと踏ん張りといこう。
前述の通り、オフィスでも自宅でもない場所で働き、そのままバケーションを楽しむ…という過ごし方はもはや珍しい話ではない。これまではっきりと線引きされていたビジネスとカジュアルの境界線がなくなりつつある今、着ける腕時計の選び方も変わってきている。明確なのは、着こなしを選ばない汎用性の高いデザインであることと、シーン不問の高い機能性を併せ持っていることだ。
その点、本モデルはそれらを網羅するだけでなく、アンダー5万円で手に入るという、物価高の時代にうれしい1本に仕上がっている。まさに走攻守揃った隙のない出来の「BN0156-05E」、もはや手に入れない理由はない。
■オン・オフ万全なフルメタルバージョンもラインナップ!
顔立ちは「BN0156-05E」とほぼ同じながら、実はフルメタル仕様のモデルもラインナップされている。バンドを含めてフルメタルで構成することで、上品さに一層磨きがかかっているのだ。
写真の「BN0167-50H」は、“氷の洞窟の暗がり”をイメージしたグレーダイヤルが特徴。マットなグレーではなく、パール調に仕上げることで光沢感を演出している。
ゆえに、写真のようなビジネススタイルと相性バッチリなうえ、カジュアルなスタイルを格上げするにもひと役買うだろう。仕事もプライベートも使い回せるマルチな「BN0167-50H」、検討する価値は大いにあるはずだ。
ちなみに、機能面において唯一異なる点を挙げるとすれば、「ラチェット付ダブルホールディングバックル」を採用していること。これはバンドのコマを調節することなく、バックルを20mmまで伸ばせるというもの。ウエットスーツ着用時でも容易に装着できるので、フルメタルモデルとはいえダイバーズ本来の使い方も可能だ。
ジャケット 3万1900円、パンツ 2万6180円/ともにレミ リーフ(ユナイトナイン) 、シャツ 2万6400円/グッドネイバーズシャツ(ユナイト ナイン)、その他すべてスタイリスト私物
先ほどとはうってかわって爽やかな腕時計がお目見え。自然豊かな氷河や氷山をモチーフにした“アイスブルー”は、何を隠そう、時計業界におけるトレンドカラーのひとつ。定番色に満足できないという人や、着こなしに新鮮さを取り入れたいという人には「BN0165-55L」をおすすめしたい。
ベゼルのアルミニウムリングにはあえて色を入れずにケースと同色で仕上げることで、アイスブルーの文字盤を際立たせている。ゆえに、写真のようなカジュアルな着こなしはもとより、先ほど同様ジャケットスタイルに合わせても良いだろう。
なお、フルメタルモデルはいずれも4万9500円。プロマスターをベースにした高い機能性に加えて、シーン不問で使えるデザイン性を考えると、コスト面でも非常に優秀なモデルといえる。
アウター 2万7500円/ジュゲム(HEMT PR) 、バックパック 1万7600円/メデン(HEMT PR)、その他すべてスタイリスト私物
■アウトドアライフを支える機能性と洒脱な街スタイルを両得できる1本をシチズンで見つけた
ダイバーズらしいデザイン性や機能性を持ち合わせたハイスペックな腕時計は、オンとオフが曖昧になりつつある現代にこそ、相応しいモノであることがお分かりいただけたはず。三者三様のプロマスター。どれを選ぼうか、それだけが問題だ。
* * *
シチズンの公式You Tubeチャンネルでは、今回紹介した3本にフィーチャーしたオリジナル動画を公開中! &GP編集部の時計担当が、記事では伝えきれない各モデルの特徴を掘り下げてご紹介。腕時計選びの一助となれば幸いだ。
>> シチズン「プロマスター」の定番ダイバーズが秘める新たな可能性
<取材・文/若澤 創 モデル/照屋和輝 写真/村本祥一 スタイリング/近澤一雅 ヘアメイク/中間愛梨>