雨の朝、レインコートを羽織って駅まで行き、脱いでみたら服がびっしょり。これ、あるあるですよね。外からの雨を防ぐレインコートが内側からの湿気も防いでしまうため、体から出た湿気や雨による湿気を放出できず起こる状態で、なんだか本末転倒な話ではあります。
でも雨だから仕方ないよね、と思っている人、ぜひ一度アウトドア用のレインウエアを試してみてください。いやホント、驚くほど変わりますよ。
アウトドア用レインウエアの多くは“防水透湿”を謳っていて、いろいろ生地の特性が説明されていますが、注目してほしいのが水蒸気の透過率や透過度。これが高いほど、多くの湿気を通せることになります。
ただし当然ですが、数値が高い(=高性能)ほどお値段も高くなります…。「それじゃあ通勤通学にはちょっと」となるわけですが、サロモン(Salomon)の新作レインウエア、OUTERPATH(アウターパス)はジャケットが2万2000円~、パンツが1万5400円と破格とも言える価格です。これ、性能と得られる満足度を考えると、本当にお得だと思いますよ。
■バツグンの透湿性
なんと言っても注目は、サロモンの独自素材“ADV-SKIN DRY breathe(アドバンスド スキンドライ ブレス)”の40,000g/㎡/dayという水蒸気透過度。防水透湿素材としてはかなり優秀な数値です。要はいっぱい湿気を通せるというわけです。
この“ADV-SKIN DRY breathe”や外側の防水性の生地などでできた2.5レイヤーの素材が、雨を弾いて湿気を放出。
さらに防水ウエアにありがちなゴワゴワ感がまったくなく薄手な作りなので、動きを妨げることもありません。丈が長めなのもうれしいポイントです。
そしてパンツは、横にファスナーが付いていて、靴を履いたままでも脱ぎ履きがラクラク。
もちろん登山用として作られたウエアなんですが、機能を聞けば聞くほど雨の日の自転車にもピッタリだと思っちゃいます。いやむしろ、そのために作られたのではないかと思うほど。
ちなみにジャケットは2種類ラインナップしています。
■脇のベンチレーションでさらに快適に
サロモン
「OUTERPATH 2.5 LAYER PRO」
2万6400円
耐水圧10,000mm以上、水蒸気透過度40,000g/㎡/dayという優れた防水透湿性を備えたレインウエアの上位モデル。水の侵入を防ぎつつ、内側からの湿気はしっかり放出。雨の日でも快適さを保ってくれます。
■シンプル&高コスパ
サロモン
「OUTERPATH 2.5 LAYER」
2万2000円
基本スペックは上位モデル「OUTERPATH 2.5 LAYER PRO」と同じ。胸ポケットや脇のベンチレーションは付いていないが、シンプルでいいから高性能な防水透湿ジャケットを、という人には最適なベースモデル。
■脱ぎ履き簡単な防水透湿パンツ
サロモン
「OUTERPATH 2.5L WATERPROOF」
1万5400円
ジャケットと同生地を使用した防水パンツ。薄手ながらリップストップ生地なので破れにくく、しなやかさもあるので、脚の動きを妨げない。ハイキングからサイクリング、タウンユースまで幅広く活躍すること間違いなし。
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今年も夏は暑いという予報が出ています。このところは、ゴールデンウィークあたりからすでに暑さを感じる日も増えてきていて、そしてそのまま梅雨に突入するなんてことを考えると、快適さを保ってくれるレインウエアは必需品なのかもしれません。
登山をする人にとってレインウエアは必携品であり最重要ギアのひとつです。これは、どんなに軽登山でもハイキングでもそう。その昔、高校時代にワンゲル部に入部した時、最初に揃える道具として買わされ、そして口酸っぱく「絶対にレインウエアは忘れるな」と言われました。それぐらいレインウエアは大切なモノ。
そんな登山用としても使える高機能レインウエアが、ジャケットで2万円ちょっと、パンツが1万円台で買えるというのは、本当に破格です。
朝の通勤電車にぐちょぐちょのまま乗るのって、かなりストレスですよね。そんな事態を防いでくれるサロモンのアウターパスコレクション。雨の季節の前に、ぜひ一度、お試しを。
<文/円道秀和(&GP) メイン写真/逢坂聡>