自然災害がもはや他人事ではなくなった昨今、災害時における電気の確保が大きな課題となっている。そんな中、注目されているのがPHEV(プラグインハイブリッド車)の活用だ。PHEVの有用性を実際にチェックしてみた!
■災害時には駆動用バッテリーが大容量の電源に!PHEVならではの大きなメリットだ
最近話題の「フェーズフリー」。身の回りにあるさまざまなアイテムやサービスを、日常・非日常の隔たりなく活用するという考え方だが、そのフェーズフリーに合致するのが、「アウトランダーPHEV」。非常時には家電やスマホなどに電力を供給する貴重な電源として活用できるというスグレモノだ。
アウトランダーPHEVのバッテリーは、満充電かつガソリンが満タンなら一般的な家庭の電力使用量に換算して約12日間分の電気が使えるほどの大容量。バッテリーの残量が少なくなるとエンジンで発電し、バッテリーへと給電するという仕組みなのがEVとは大きく異なる点だ。車内中央とリアのラゲッジスペースにある100Vのコンセントを使えば、最大1500Wという大電力が使えるため、調理家電や暖房器具といった消費電力が大きな家電の使用も可能だ。実際にお湯を沸かしたり、ホットプレートを稼働したりしてみたが、使い勝手は家庭用コンセントと全く遜色がなかった。これなら自宅避難の際、停電しても一定期間の電力を確保できそうだ。
万一、クルマで避難せざるを得ない場合も、アウトランダーPHEVは頼れる存在に。2列目、3列目のシートを倒せばフラットかつ広大なプライベート空間が生まれるし、被災地を運転する際には悪路走破性の高いSUVならではの走行性能がモノを言う。
普段使いはもちろん、緊急時の防災ギアとしても超有能。アウトランダーPHEVはまさに現在のニーズに応えてくれるクルマだと言えよう。
▼POINT 1:大容量バッテリー
一般的な家庭の電力消費に換算して約12日分もの電力が使える!
季節にもよるが、満充電かつガソリン満タン時なら、一般家庭の消費電力に換算して約12日分の電気を使用可能。長期の停電であっても、家電などを使い続けられるのは心強い。加えて1500Wの大電力を使えるのもポイントだ。
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▼POINT 2:SUVならではの走行性能
災害時のデコボコ道などの悪路でも持ち前の走破性能で大活躍!
地震や大雨などの災害時は路面状況が悪化している可能性も十分にある。その点アウトランダーPHEVはSUVならではの高い走破性を誇るため、未舗装路や多少の障害物などがあっても安心して運転できる。
▼POINT 3:高い居住性
2列目、3列目シートを倒せばフラットかつ広大なスペースが!
質感の高い車内空間に定評のある同モデルだが、2列目と3列目のシートを倒せばフルフラットにも。クルマで避難した際など万一の場合には手軽な操作でプライベートな空間を用意してくれるのが嬉しい。
■走行性、乗り心地、安心・安定感、デザイン…日常時にも抜群の存在感を放つ“頼れる”パートナー
三菱自動車「アウトランダーPHEV」
車両本体価格:499万5100円~
圧倒的な存在感と安心感が感じられるエクステリアと、高級感あるインテリアが特徴のSUV。PHEVならではのパワフルかつ上質な走りが楽しめ、普段使いはもちろんアウトドアや旅行などにも大活躍してくれる。
【SPEC】
サイズ:全長4710×全幅1860×全高1745mm
車両重量:2110kg
駆動方式:ツインモーター4WD
エンジン:2359cc直列4気筒DOHC
燃費(WLTCモード):16.2km/L
マウンテンジャケット 2万8600円、パンツ 1万8700円/ともにマムート
<撮影/和久田知博 撮影協力/マムート、SnowPeak、森と湖の楽園workshop camp resort>