日本人の感性に訴えかけるエレガンス。セイコー プレザージュが描く腕時計の“美”とは

腕時計は、時間を示すだけでなく、生き方や個性を映し出す大切な存在。だからこそ、何を選ぶかが重要だ。そこで提案したいのが、セイコーが誇る100年以上の時計技術と日本の美意識が融合した「プレザージュ」。その洗練された1本は、我々の腕元に新たな魅力をもたらすだろう。

■日本の伝統的な“趣”を纏う繊細かつ優雅な佇まい

▲右:セイコー プレザージュ クラシックシリーズ 「SARX121」(13万2000円) ケースサイズ 40.2mm、厚さ13mm、キャリバー6R55、メカニカル 自動巻(手巻つき)、日差+25秒〜−15秒、ステンレスケース、日常生活用強化防水(10気圧防水)、パワーリザーブ約72時間(最大巻上時)、秒針停止機能、ワンプッシュ両開き方式/左:セイコー プレザージュ クラシックシリーズ 「SARJ007」(15万4000円) ケースサイズ 40.2mm、厚さ13mm、キャリバー6R5J、メカニカル 自動巻(手巻つき)、日差+25秒〜−15秒、ステンレスケース、日常生活用強化防水(10気圧防水)、パワーリザーブ約72時間(最大巻上時)、秒針停止機能、ワンプッシュ両開き方式、24時針つき

数ある選択肢の中で、いつの時代もブレない品格を持ち、本質的なものの良さを秘める腕時計を見つけるのは至難の業。しかし、我々には日本が世界に誇るセイコーがある。そして、同ブランドが100年にわたり築いてきた機械式時計の技術と、日本の伝統美を融合させたブランドが、「プレザージュ」だ。

多彩なシリーズを持つプレザージュの中でも「クラシックシリーズ」は、日本のものづくりに込められた独自の感性と上質さを兼ね備えた、いわば“普遍的な価値”を持つ話題の新シリーズ。

「物の実用性や機能性がそのまま美しさを生み出す」という、日本ならではの価値観を意味する“用の美”をコンセプトとして掲げている本シリーズ。古くから日本で愛されてきた絹から着想を得た繊細なダイヤルや、柔和な表情を生み出すデュアルカーブのサファイヤガラスなど、新鮮味がありながら、どこか懐かしさを感じるデザインに仕上がっている。

使うたびに体や生活に馴染んでいく革製品や木工製品のごとく、クラシックシリーズはまさに一生モノ。時代に左右されることなく、末永く愛し続けられるタイムレスな魅力を持つ1本を見つけよう。

■美と機能の調和がもたらすプレザージュの“普遍”の価値

ここからは、プレザージュ「クラシックシリーズ」の特徴をより詳しく紹介する。見た目以上に隠された本シリーズの奥深い一面を、とくとご覧いただこう。日本の伝統美と時計づくりの技術がどのように融合し、唯一無二の存在となっているのか、その秘密に迫る。

表情の移ろいを楽しむ柔和なダイヤルデザイン

クラシックシリーズのダイヤルは、日本の伝統的な衣装に欠かせない「絹」を彷彿とさせるデザインが施されている。写真右の「SARX121」は織物の模様を、左の「SARJ007」は生糸をイメージした放射線上のパターンを採用している。

両者ともに同じ素材からインスピレーションを得ながらも、異なる表情が実に興味深い。それに、色名も素色(しろいろ)とし、漂白されていない天然の絹へのこだわりが垣間見える。

しなやかな曲線が魅力のダイヤルとケースデザイン

絹のような繊細な素材をテーマに採用した本作。その魅力を引き出す上で重要なポイントが、“曲線”だ。風防にはデュアルカーブガラスを使用し、高い視認性と柔らかな雰囲気を実現している。

ダイヤルも丸みを帯びたフォルムに仕上げられ、さらにインデックスの上面や秒針・分針の先端をダイヤルの曲線に合わせて緩やかに曲げることで、平面とは異なる光の捉え方をし、角度によってさまざまな表情を見せてくれるのだ。

多列ブレスレットが快適な着用感を提供

改めて腕時計全体のプロポーションを見てみると、実にシンプルでクラシカルなデザインに仕上がっていることが見て取れる。

そして、その印象を後押しするのが、1970年代のスタイルに見られる多列ブレスレットだ。しかも一般的な多列ブレスレットと比べて、両面に丸みを帯びた細かいコマを採用することで、まるで腕に吸い付くような高い着用感を獲得している。これはまさに、「用の美」を体現する特徴といえるだろう。

オンとオフの垣根を超える懐の深い逸品

過度なデザインを施さず、日本的な“美”を追求するクラシックシリーズは、写真のようなニットやデニムを合わせたリラックスな場面はもちろん、ジャケットを必要とするようなシーンでも対応する懐の深さを誇る。

40mmという絶妙なケースサイズも、日本人の腕にしっくりと馴染み、長く愛せる逸品であることは間違いない。

ケースは、ヘアライン仕上げと鏡面仕上げを細部にわたり使い分けることで、シンプルさの中にメリハリと奥行きを生み出している。

デニムパンツ 1万9800円/リー(エドウイン・カスタマーサービス)、その他スタイリスト私物

日本の“伝統色”を宿す3本の色違いにも注目

本シリーズでは、絹本来の色である素色(しろいろ)に加え、日本の伝統色をあしらった色違いが用意されている。写真右の「SARJ009」は、僧侶の衣服にも使われていたグレーがかった黒の「墨色(すみいろ)」、写真中央の「SARX125」は淡い柿色の「洗柿(あらいがき)」、写真左の「SARX123」は深みのある緑褐色の「仙斎茶(せんさいちゃ)」だ。ユニークな色名も相まって、特別感もひとしおである。

問い合わせ/セイコーウオッチ株式会社 お客様相談室 0120-061-012

>> セイコー プレザージュ「クラシックシリーズ」

<取材・文/若澤創 写真/江藤義典 スタイリング/露木 藍>

この記事のタイトルとURLをコピーする