レノボの“AI PC”「Yoga Slim 7i Aura Edition」で動画撮影、即編集。「これはもう手放せない!」

ここ1~2年で急激に進化を遂げた生成AI。クリエイティブな作業までをもサポートできることから、利用者は日に日に増加中です。

そんなAIの活用をグッと手軽にしてくれるのが“AI PC”。NPUというAI処理に特化したプロセッサーを搭載することで、PCだけで複雑な処理を行えることが特徴です。また、マイクロソフトの生成AI「Copilot(コパイロット)」を簡単に利用できるように、キーボードにCopilotキーを備えています。

AIの処理をスピーディにこなせるパワフルなPC=AI PCなので、動画編集などマシンパワーが必要なクリエイティブ作業にも適していると言えます。

レノボのWindows 11 Home搭載 最新ノートPC「Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition, imagined with Intel」(Lenovo公式オンラインショップ価格:24万9810円)もそんなAI PCのひとつなのですが、実はこのPC、モデル名にある Aura Edition も注目ポイントになります。これはレノボとインテルが共同開発したモデルで、今までにない新機能が使えるようになり、クリエイティブな作業にも最適なのです。

この手の話、スペックを並べて説明するとなると、正直あまりピンときづらかったりしますよね。実際にどう使えるのか、それを見るのが、手っ取り早かったりします。

そこで、モノ系Webメディア「&GP」PC担当の円道は、動画(撮影・編集)担当兼アウトドア担当のヤマケンこと山口に「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」を使ってYouTube用の動画を制作してもらうことにしました。はたしてヤマケンはどんな使い方をするのでしょうか。

 

■スマートモードでオンラインミーティングも快適

焚き火台の組み立て方や使い勝手の動画を撮影すべく、茨城県のキャンプ場を訪れたヤマケン。

必要な道具をクルマから出し、テントをたてて焚き火シートやキャンプ道具などをセットして、最後にリュックから取り出したのが「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」。

「15.3型って聞いてたからそこそこ重いだろうと思ってたんですが、予想外に軽かったんですよね。約1.53kgしかないんですよ。この重さなら、リュックに入れて持ち歩くのもまったく苦じゃないですね」

ディスプレイは15.3型で本体サイズは約343.8×235.4×13.9mm(最薄部)、そして重さは約1.53kg。これなら日々持ち歩いくことも余裕です。

さっそく組み立てたアウトドアテーブルにPCを置き、なにやら始める模様。

あれ? 撮影は?

「いや、先にオンラインで打ち合わせします。家でやってからこちらに向かおうと思ったんですが、時間的に余裕がなく…」

イヤホンを着けて、何やら楽しげに話し始めるヤマケン。なんか、どうでもいい話もしてない? おい、ちゃんと打ち合わせしてる?

「やってますって。おっ、30分近くも話してましたね。このPC、事前に送ってもらったじゃないですか。で、触ってみながらスペックを確認したんですが、最大で約22.4時間、動画再生時でも約13.7時間もバッテリーが持つらしいんですよ。あとで動画編集もしますが、これだけスタミナあるならオンラインミーティングしても大丈夫だなと思って」

たしかに「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」はかなりのスタミナ仕様。動画編集などマシンパワーを必要とする作業の場合、バッテリーの持ちは気になるところですが、これだけ持つならコンセントが確保できない出先でも安心して使えます。

「それに、この【スマートモード】を使ってみたかったんですよね。オンライン会議で背景ぼかしや低照度センサー、オートフレーミングとかをやってくれる<コラボレーションモード>とか、誰かが肩越しに画面を見ているとアラート出してくれる<シールドモード>とか。ま、キャンプ場では関係ないですけど(笑)。でもこれ、我々みたいに外で作業することが多い人にとっては助かりますね」

このスマートモードはレノボ独自の機能で、他にも、作業に集中できるよう一定時間、余計な通知をブロックする<アテンションモード>や、使用状況に応じて自動で節電してくれる<エコモード>、長時間の連続作業時に休憩を促してくれる<ウェルネスモード>が用意されています。

さらにキーボードには「mode」キーがあり、これらの機能にすぐにアクセスできるようになっているのもポイントです。

 

■ハイパワーだから動画編集がサクサク進む

オンラインでの打ち合わせが終わったヤマケン。そろそろ撮影に取り掛かる模様。

ミラーレス一眼を三脚にセットし、アングルを調整したら、まずは薪割りからスタート。慣れた手つきで薪を小割りにし、写りを確認しつつ焚き火の準備を進めていきます。

「さーて、火をつけますか。寒くなってきたから焚き火がいいですよね。あったけー」

30分ほどで撮影終了。この日撮影する動画、どうやら仕上がりは短めの予定らしく、編集の大部分を済ませて帰る予定とのこと。

カメラを「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」につないで、撮影したばかりの動画データを転送していきます。

「現場(キャンプ場)で終わらせられるのって、いいですよね。いつも撮影後に帰宅すると疲れていて、その日に編集作業なんて絶対やれないんですが、撮ってすぐ編集だと、例えば『もうちょっとこんな画があれば』とか『サムネ用の写真撮るの忘れた』なんて時も、追加で撮影ができる。これ結構大きなポイントです」

PCに転送した動画を、動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」に取り込んでさっそく編集開始。ちなみにこのソフト、高機能がゆえにサクサク動かすためにはかなりのマシンパワーが必要なんですが、見たところとてもスムーズ。

それもそのはず。「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」には、インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V というかなりハイスペックなCPUを搭載しているんです。

「Core™ Ultra 7を積んでるってポイント高いですよね。動画データって本当に重いから、パワフルなCPUは必須です。特にAdobeのソフトウェアに関しては。それに標準で32GBのメモリというのもありがたい。おかげで作業が捗りますよ」

まずは、必要ない部分をざっくりカットするところから。バッサバッサと切っています。

「ひとりで撮っているので、ずっと録画しっぱなしなんですよ。なので、まずは必要な部分だけにするんです。ただし作業効率を考えて、細かくカットは後回し…って話してるうちに粗々のカットは終わりましたよ。ここからは音も確認しながら細かく切っていきます」

といって画面をタッチ。なにやらピンチアウト(2本指でタッチしてそのまま指を広げるようにスワイプ)しています。

「このPC、タッチディスプレイなんですよ。10点同時まで認識できるマルチタッチ仕様。これまでタッチ操作で動画編集なんてやったことなかったんですが、家で試したときに、あまりに便利すぎて。音に合わせてキレイに動画を切りたいときって、タイムラインを拡大するんですが、指でシュッとやるだけで拡大できるなんて、めっちゃラク。この操作、かなりの頻度でやるので、直感的にできるのは本当にありがたいです」

そう、「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」の15.3型ディスプレイはIPS液晶で10点マルチタッチ対応。ちなみに解像度は2880×1800ドットの2.8Kで、Dolby vision対応。リフレッシュレートは最大120Hzです。

そうこうしているうちに、なにやらスマホを持って焚き火台の方に向かい、写真を撮り始めました。

「いやー、間に挟み込む写真が欲しいなと思って。これも現場で編集しているからこそですね」

そして撮った動画は、【スマートシェア】機能でPCへ。

「簡単にスマホとPCをつなげられるから、画像も動画もサクッと送れちゃうんです。今のスマホはキレイに撮れるから、スマホで撮ることも結構あるんですが、やっぱり動画ファイルって重いじゃないですか。それをクラウドにアップしてとかすると面倒だし通信量も気になる。それが【スマートシェア】だとめっちゃラクにPCに転送できるんです。このシームレス感、いいわ~。ちなみにこのスマホはAndroidですが、iPhoneでもOKみたいですよ」

そういえば、ちょっと聞きたかったんだけど、動画編集にAIって使ってる?

「えっ? 使うこともありますよ。あまりエフェクトとかは使わないので、主にテキスト考える時かな。あとこれは動画編集ではないんですが、調べ物の時とかにも使ってますね」

「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」は"AI PC"。生成AI「Copilot」を搭載しています。だからキーボードに「Copilotキー」が付いています。

「そうそう、これがあるとよりAIを使うようになると思います。つい押しちゃうんですよね(笑)」

*  *  *

この日は短めの動画だったので、明るいうちにテロップ付けまで終わり編集終了。ヤマケンにとっては手慣れた作業なのかもしれませんが、それでも先日届いて、まだ使って数日しか経っていないのにこのスピード感は、"AI PC"のハイパワーと、【スマートモード】【スマートシェア】など"Aura Edition"ならではのスマート機能があればこそ。

「いやホント、サクッと終わりましたね。これで帰ったらゆっくりできるぞ!」

焚き火台の後始末をし、テントを畳み、道具をしまい、サクサクとクルマに積み込んでいくヤマケン。そして「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」をリュックに入れたら、片付け終了。

「いまふと思ったんですが、実は編集の時、輝度(ディスプレイの明るさ)をMAXにしてたんですよね。今日は晴れて明るかったので、画面を見やすいように。しかも最初にオンラインで打ち合わせもしましたが、まだバッテリーに余裕がありました。このスタミナ、本当にありがたい。念のため、ポータブル電源も持ってきていたんですが必要なかったですね」

ハイスペックで、スマホ連携が簡単で、タッチパネルで、長時間駆動。さらに画面が大きいのに軽いから、持ち歩くのも苦にならない。

動画撮影したその場で編集までやってみたことで、“AI PC”「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」が、作業する場所を問わないクリエイター向けのPCだということが分かりました。このマシン、ホント有能です。

>> レノボ「Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 (インテル® Core™ Ultra 7)」

<文/円道秀和(&GP) 写真/逢坂 聡>

この記事のタイトルとURLをコピーする