ここ数年、リュックがオン・オフ問わず選ばれ、定番のバッグスタイルとなりつつある。その背景には、リモートワークの浸透やノマド的な働き方の増加など、働き方の多様化がある。オンでもオフでも使える汎用性の高さが、リュックの人気を押し上げているのだ。
こうしたニーズに応える形で、オン・オフ兼用のリュックの選択肢は飛躍的に増加している。しかし、選択肢が多すぎることで、どれを選べばよいのか迷う人も少なくない。さらに、似たようなデザインや機能の製品が多く、差別化が難しい状況だ。そんな中で注目したいのが、Columbia(コロンビア)の「ペッパーロックアドバンス」である。
■歴史が物語る信頼の実績。趣味人を惹きつけるコロンビアのモノ作り
コロンビアの歴史を振り返ると、その原点は1938年、アメリカ・オレゴン州で誕生した帽子屋にある。その後、アウトドア全般をカバーする製品を展開し、信頼のブランドとして愛されてきた。
防水ジャケットやトレッキングシューズ、キャンプギアなど、自然と向き合う趣味人たちから高い信頼を得るアイテムを次々と送り出してきたのだ。現代においても、コロンビアはその理念をしっかりと守り続け、時代のニーズを的確に捉えた製品を生み出している。
今回紹介するバッグをはじめ、オンとオフを行き来するライフスタイルや多様なシーンに対応するアイテムは、アウトドアブランドならではの機能性と洗練されたデザイン性を見事に両立している。日々の暮らしに自然に寄り添うそのスタイルは、まさに今の時代にふさわしい。
■平日も週末もこれひとつ。現代の“週7バッグ”にふさわしい「ペッパーロックアドバンス」の実力

▲「ペッパーロックアドバンス27Lバックパック」(1万9800円)、サイズ:H51×W28×D17cm、重量:980g
コロンビアの技術とデザインが融合した結晶、それが「ペッパーロックアドバンス」だ。アウトドアの厳しい環境でもしっかり使えるタフさと、街に馴染むおしゃれなルックスを両立しているのがポイント。
平日から週末までフル活用できる“週7バッグ”として注目のこのモデル。その魅力を詳しく見ていこう。
【ポイント1】高い機能性と快適な背負い心地は、まさにアウトドアブランドの真骨頂
リュックを選ぶ上で欠かせないポイントといえば、やはり背負い心地。特に電車通勤が主流の都市生活では、朝から晩まで長時間背負うことも多い。
「ペッパーロックアドバンス」は、ショルダーパッドや背面パネルに工夫を凝らし、肩や背中への負担を軽減してくれる設計で、日々の移動を快適にサポートしてくれる。
ショルダーパッドは、付け根から先端にかけて厚みを調整した設計で、肩への負担を分散。さらに、背面パネルには通気性の良いメッシュ素材を採用しており、汗ばむ季節でも蒸れにくく、快適な背負い心地を実現している。
そして、内部構造でまず注目したいのがメイン収納部。15インチサイズのPCが収納可能なスリーブを搭載し、しっかりとしたマチとストレッチ素材をあしらうことで、スムーズな出し入れが可能だ。
さらに、フロントポケットには充電器やケーブル類を仕分けできる複数のポケットが配置されており、スマホや財布、イヤホンといった日常使いのアイテムを整理整頓しやすい設計となっている。
また、通常片側だけに設置されがちなサイドポケットも両側に備えられており、荷物の収納力や使い勝手が格段に向上している。こうした細部への配慮は、都市生活だけでなく、アウトドアシーンでもその実力を発揮。コロンビアの設計思想が光る一品といえる。
ゲリラ豪雨にも対応できるレインカバーが標準装備されている点も、このバッグの大きな特徴だ。バッグには元々撥水加工が施されているが、その上からさらにレインカバーを使用することで、PCや書類など、大切な荷物を雨からしっかり守ってくれる。
ちなみに、このカバーはバッグ本体の色に合わせたグレーとなっており、コロンビアのバックパックの多くに搭載されているブルーのものとは異なり、街中に自然に溶け込むデザインに仕上がっている。急な雨にも動じずに対応できる安心感と、洗練された見た目が魅力だ。
【ポイント2】黒だけじゃ物足りない。ひと味違うオン・オフバッグは“グレー”が正解
オン・オフ兼用バッグといえば黒が定番。しかし、あえてグレーを選ぶことで、より洗練された印象を演出できるのが魅力だ。本作のグレーは、アスファルトやコンクリートを思わせる都会的な色調で、自然に街に溶け込むデザインとなっている。
また、中間色ならではの柔らかさも魅力で、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンにしっくりと馴染む。普段の装いに少し変化を加えたい人にとって、グレーはベストな選択肢といえる。
ジャケット:「トラッパーヘイツジャケット」(3万1900円)、パンツ:「トラッパーヘイツパンツ」(2万900円)/すべてコロンビア、その他すべてスタイリスト私物
ここ数年、働く場所やスタイルが大きく変化し、カフェやコワーキングスペースを拠点にする人も増えている。そんな自由な働き方を支えるには、機能的で使いやすいバッグが欠かせない。
先述の通り、内部設計の工夫や落ち着いたデザインを備えた本作は、オン・オフ問わず活躍するバッグだ。カフェで作業をしながら、ふと次の予定に向かう…そんな日々の移動や変化にも柔軟に対応し、スムーズな生活をサポートしてくれる頼れる相棒である。
グレーを選ぶメリットは他にもある。写真のようなアウトドアウエアとも自然に馴染み、全体を引き締めつつ、スタイリッシュな印象をプラスしてくれるのが特徴だ。
特に、黒のバッグが多い中で、グレーは軽やかで洗練された印象を与えてくれる。程よい存在感を保ちながら、カジュアルな場面からアクティブなシーンまで幅広く対応可能。多彩なシーンでその魅力を発揮することは間違いない。
ジャケット:「セントリリアムジャケット」(2万6400円)、パンツ:「ヴェナドリムパンツ」(1万3200円)、ハット:「イエロードックマウンテンブーニー」(5940円)/すべてコロンビア、その他スタイリスト私物
チェストベルトとウエストベルトも、このバッグの注目すべきポイントだ。どちらもバッグを体にしっかり固定し、移動中の揺れを軽減してくれる優れもの。登山や自転車移動といった荷物がブレやすいシーンでも抜群の安定感を発揮する。
特にウエストベルトは取り外し可能な設計となっており、必要に応じて使い分けられるのが大きな魅力だ。アウトドアや旅行など、大容量の荷物を運ぶ際にはしっかりとサポートし、日常使いでは取り外してスマートな見た目を保つことができる。この柔軟性こそが、オンとオフの両方に対応するバッグの真骨頂と言えるだろう。
【ポイント3】大容量40Lで広がる選択肢。旅行や出張も頼れる抜群の収納力

▲「ペッパーロックアドバンス40Lバックパック」(2万4200円)、サイズ:H55×W31×D23.5cm、重量:1480g
なお、「ペッパーロックアドバンス」には、27Lモデルに加えて、さらに大容量の40Lモデルもラインナップ。
旅行や出張など、2泊3日程度の荷物もしっかり収納できる仕様で、従来の使い勝手の良さをそのままに、収納力が大幅にアップしているのが特徴だ。
40Lモデルは、トランクケースのようにメイン収納をガバっと開けられる設計が特徴。荷物の整理整頓がしやすく、旅行や出張のパッキングにも便利だ。
また、背面側にPCスリーブへ直接アクセスできるファスナーを搭載。メイン収納を開けることなく、必要な荷物をスムーズに取り出せるのがうれしいポイントだ。
40Lの大容量ながら、デザインは「ペッパーロックアドバンス」シリーズならではの洗練された印象をキープ。カジュアルなコーディネートにも自然に馴染み、旅行や出張などのシーンでもスタイリッシュさを損なわないのが魅力だ。
また、40Lサイズともなると荷物の重さが気になるところだが、実はその負担を軽減する秘密が隠されている。
ジャケット:「クローバーレンジジャケット」(1万6500円)、パーカー:「アレキサンダーアイルスウェットフーディ」(1万3200円)、パンツ:「ハンターフォールズパンツ」(1万4850円)/すべてコロンビア
実は、背面内部には軽量アルミサポートフレームが組み込まれているのだ。このフレームは、肩の荷重を腰に伝え、背中全体で分散させる仕組みを備えており、重い荷物でも快適に背負えるよう工夫されている。
なお、このフレームは取り外し可能な設計となっており、荷物の量や用途に応じて調整できるのもポイント。40Lサイズを快適に背負うための秘密と言えるだろう。
■多彩なライフスタイルに寄り添う相棒。日常の可能性が広がる新たな選択肢をコロンビアで見つけた
なお、カラーバリエーションはグレーに加えて、どんなシーンにも安心して使えるブラックの2色展開。「やはり黒が欲しい」という人には、頼もしい選択肢となりそうだ。
もちろん、どちらを選んでも、洗練されたデザイン性と優れた機能性を兼ね備えた「ペッパーロックアドバンス」は、オンとオフを行き来する現代のライフスタイルにしっかりと寄り添ってくれる。
日々の通勤から週末のハイキングまで、多彩なシーンでその魅力を発揮する相棒を、ぜひコロンビアで見つけてほしい。
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■見ればより納得!動画で深掘りする「ペッパーロックアドバンス」の真価
なお、「ペッパーロックアドバンス」の魅力を深掘りした動画も公開中だ。スタイリストと編集部員が登場し、デザインや使い勝手を実際に試しながら詳細に解説している。
バッグの細部に込められたこだわりを、ぜひ動画でチェックしてみてほしい。きっと新たな発見があるはずだ。
<取材・文/若澤 創 モデル/照屋和輝 写真/福田 諭 スタイリング/宇田川雄一 ヘアメイク/ナカマアイリ>