3月15日と16日、東京・二子玉川の蔦屋家電にて開催されたエコバックスの新製品体験会。発売されたばかりのロボット掃除機「DEEBOT X8 PRO OMNI」(19万9800円)、「DEEBOT T50 PRO OMNI」(15万9800円)と、窓拭きロボット掃除機「WINBOT MINI」(3万9800円)が実際に掃除する様子が展示されました。
※価格はすべてメーカー希望小売価格
ロボット掃除機を使ったことがない人はもちろん、すでに使っている人までも、多くの人が足を止めて、その動きを真剣に眺めていました。
「DEEBOT X8 PRO OMNI」の実演を見学していた女性は「実は今、数年前に買ったエコバックスのロボット掃除機を使ってるんですが、こんなに進化してるんですね。とくに『DEEBOT X8 PRO OMNI』のローラーモップがスゴい! 拭いたあとがこれだけキレイなるなんて、実物見ると買い替えたくなっちゃいますね」と話してくれました。
5~6歳ぐらいの女の子も、動きを食い入るように見ていたエコバックスのロボット掃除機たち。たしかに自律して動く物体って見ていておもしろい。でもこれら3製品、ただ自動で掃除してくれるだけではありません。動きを見ているだけではわからない部分にこそ、エコバックスが持つ高い技術力が注ぎ込まれているんです。
各製品の機能を知ってから掃除する様子を見れば、よりそのスゴさがわかること間違いなしです。
■モップを洗いながら拭き掃除!「DEEBOT X8 PRO OMNI」
フラッグシップモデルとなる「DEEBOT X8 PRO OMNI」最大のポイントは“OZMOローラー 定圧式常時洗浄モップシステム”です。

▲白い部分が拭き掃除用ローラーモップ
床を拭き掃除したあとは、当然ながらモップは汚れています。その汚れたモップのまま充電ステーションに戻るとなると、キレイにした場所も通らざるをえない場合が…。せっかくキレイにしたのに、とちょっとモヤモヤしますよね。
しかしこのシステムでは、拭き掃除と同時にモップも洗浄するので、常にモップをキレイな状態に保ってくれます。
これを実現したのが、ローラー型のモップです。ロボット掃除機の拭き掃除用モップでよくあるのが円形のモップがふたつ並び回転するタイプですが、こちらは筒状で縦回転するローラー型。だから、床に触れていない部分がモップが毎分200回の高速回転しながらローラーを強力に洗浄しているんです。しかも床面への圧力も10倍。しっかり落として、モップも汚れた水をしっかり絞り出して、二次汚染を防ぎながら洗える。これで、「あぁキレイにしたところを…」という心配もありません。
そしてもうひとつ注目なのが、全自動クリーニングステーション。掃除を終わらせたら戻って充電する場所であり、ゴミを吸い出してくれることは当然なのですが、これ以外にも見えないところでいろいろやってくれるんです。パッと挙げただけでも以下の通り。
・モップを40~75℃で自動温水洗浄(汚れがひどくない場合は低温で省エネ洗浄)
・モップを洗浄後は、63℃の熱風で自動乾燥させ嫌なニオイを残さない
・掃除機本体への洗浄液補充
とにかく、ほったらかしで何でもやってくれるわけです。おかげで、モップ洗浄トレイは150日間お手入れいらず。もう至れり尽くせりです。
また掃除機としての機能もかなりのもの。
障害物の識別を、従来の光センサーに加えて精度の高い画像解析を瞬時に行うようにするAIVI 3D 3.0 OMNI-Approachテクノロジーで、例えば「昨日はそこになかったモノ」にまで対応できるようになっています。
近年のロボット掃除機は、AIを使った事前学習による識別数、これをいかに増やすかという方向になっていますが、これまではなかったモノへの対応が難しいことは変わりません。それを克服する技術が搭載されています。

▲20mmの段差を越えられる。モップ部分は10mm自動リフトアップ機能付き
体験会でも「ちゃんと障害物を避けて壁際まで掃除してくれるね」と話している人がいましたが、実はその動きには高い技術力による従来にはない機能が使われているんです。そう思うと、見る目も変わってきませんか?
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■家具選びの選択肢が広がる超薄型!「DEEBOT T50 PRO OMNI」
ロボット掃除機を選ぶにあたって、多くの人が気になるのが高さではないでしょうか。自宅を思い返してみると、ソファなんかは脚付きだけどそこまで高いモノは入らない、なんてこともあります。
そんな人にうれしいのが「DEEBOT T50 PRO OMNI」。高さはわずか81mmという超薄型デザインが最大の魅力。これだけ低いと、入っていける場所もかなり増えるのではないでしょうか。
もちろん掃除機としてもかなり高機能。伸縮するサイドブラシと可変型モップで隅々までしっかりキレイに。家具の下の角といった手が届かず掃除しづらい場所もカバーしてくれるので、気付かないうちに家中をキレイにしておいてくれるわけです。
先に紹介した「DEEBOT X8 PRO OMNI」に搭載されているAIVI 3D 3.0 OMNI-Approachテクノロジーもしっかり内蔵しています。
また全自動クリーニングステーションでは、最大70℃の自動温水モップ洗浄、45℃で自動熱風乾燥、自動洗浄液補充を行うなど、あらゆる面で高性能なことがわかります。
体験会でも「これならうちでも使えるんじゃない?」と話している人がいました。高さの問題で見送っていた人も、検討する価値あるかもしれませんよ。
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■小さい!安全!窓拭きロボット掃除機「WINBOT MINI」
体験会場で最も視線を釘付けにしていたのがこの「WINBOT MINI」。やはり、まだまだ普及していないことから、物珍しさがあるかもしれません。
まず注目したいのが、エコバックス史上で最もコンパクトサイズの本体。縦215×横315×厚さ55mmという小型のボディは、狭い場所や狭い窓でも問題なし。さまざまなカタチの窓にも対応できます。もちろん収納もしやすい。
またバンパーレスデザインにしたことで、クリーニングクロスが本体窓側の面全体に密着させられるため、拭き残しをほぼなしに。窓カバー率は驚きの99.5%となっています。
さらに“超音波霧化スプレー”機能で、液剤を10マイクロメートルの微細な霧を噴射。従来モデルより少ない水の量で、汚れを浮かせて包み込み、拭き取りやすくしています。
そして会場でも聞こえてきた「落ちるのが心配」という声。安全面に関してもエコバックスもかなり力を入れています。実装する落下防止システムを見てみると…
・7500Paの強力な吸着力
・フローティングホルダーが外部から加わる力を吸収し窓にしっかり固定
・自動気圧補正システムが0.04秒で空気漏れを検知し補正
・耐久性の高いナイロンとラテックスで作られた安全ロープ
・停電時はブラックアウト保護機能で30分以上窓に張り付きアラーム音で通知
・滑りが発生した時は重力加速度センサーがアラームを作動させ落下を防止
・フレームのないガラスの端は光結合センサーが0.02秒で検出し経路を瞬時に調整
このように、落下が起こらない機能に加えて、万が一の事態が起こった時も落下させない工夫が施されています。
もちろん窓の外側も掃除可能、というよりは手の届かない外側の掃除こそ「WINBOT MINI」のありがたさを最も感じられるポイントかもしれません。
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進化し続けるロボット掃除機。平日は掃除機がけする時間がないという人にとって、帰宅したら床がキレイになっているという体験は感動モノです。「でも、うちはいろいろ床に置いているから難しいかも」「ソファやテレビ台の下が狭いから入れないと思うんだよね」そう思っていた人こそ、最新のロボット掃除機に触れてみる価値はあるかもしれません。本当に年々賢くなってますよ。
>> エコバックス
<取材・文/円道秀和(&GP)>