これまでG-SHOCKを所有したことはなかった。学生のころ、周りのスケーターや、DJなんかをやっているストリート系の友達は、みんな1本は必ず持っていたし、僕も興味はあった。落としても壊れない世界一頑丈な腕時計(プロのアイスホッケーの選手が本気で叩いても壊れなかったらしい)という触れ込みは、タフガイに憧れる若者(僕を含めて)にとって、とても魅力的だったからね。
でも、「他人とは違う」ってことが何よりも重要な、斜に構えた繊細な若者だった僕には王道の人気商品過ぎたんだと思う。
でも、いま僕の左手にはG-SHOCKシリーズの『G-STEEL』が巻かれている。買ってしまったんだ。きっかけはシンプルで、ただ「カッコイイ」と思ったからだ。単なる一目惚れだね。そして、しばらく使ってみて、これは大人が着けるには最高なG-SHOCKなんじゃないか、と思うようになった。ならではの機能性も満載だし、ちょっとしたトリビアとして紹介していこうと思う。
■3月4日 土曜日 気軽にウィンドウショッピング
表参道、新宿、横浜。場所はどこでも良いんだけど、休みの日の午前中は、だいたい買い物に出かける。といっても、何か目的の商品を買いに行くわけじゃない。見るだけで買わずに帰ることもしょっちゅうだ。つまり、ウィンドウショッピングってやつだね。散歩ついでな感じだから、シャツにカーディガンをはおるだけ、みたいなカジュアルな服で出かけることが多いんだけど、意外にも『G-STEEL』がカジュアルに合う。
「そりゃG-SHOCKはカジュアルに合うだろ。むしろカジュアルだろ」
と思う人も多いかもしれないけど、大人のカジュアルとなるとそう簡単にはいかない。全身でカジュアルに寄り過ぎると、やっぱりチープになってしまう。かといってドレス全開の小物で締めるというのも、30代という微妙なお年ごろ(笑)の僕らには難しい。エレガントなハイブランドをさりげなく着けるには、まだ若すぎるからね。
そこで『G-STEEL』の登場だ。ドレスアップ、カジュアルダウンのバランスがばっちりなんだ。散歩がてらのさりげないシーンには、そういうバランスのとれた存在が必要なんだよね。
<トリビアポイント>視認性、フェイスデザイン
■3月4日土曜日 ロードバイクで趣味のサイクリング
ロードバイクに乗るようになって、僕は人生が変わった。自分の足だけでどこにだって行けるというのは大げさかもしれないけど、自由を手に入れたって感じがするんだ。大人になったいま、本当のタフガイってこういうものかなって気がするよ。ハイテクに囲まれた現代では、自分のカラダひとつで何かを達成するっていうのは、とても大事なことだ。
そんな趣味のサイクリングのときも、『G-STEEL』にはお世話になっている。何せストリートで愛されるG-SHOCK。スポーティなファッションにもバッチリだ。レーパン(レーサーパンツ。あのピタピタのやつ)みたいなバリバリのやつでも合うし、スポーツカジュアルにも問題ない。ゴツめのルックスとスマートなスポーツスタイル。この安定したバランスは、定番の強さを感じるね。
そして、G-SHOCKが持つ頑丈さの恩恵を、僕らみたいな一般人が一番感じられるのはこうしたスポーツのシーンだと思う。バイク(自転車の方ね)以外にも、ボルダリングとかパルクールとか色々なスポーツをちょっとずつかじっているけど、とにかく時計が壊れちゃう。バンドが切れたり、ガラスにヒビが入ったり……。その点、G-SHOCKはアイスホッケーの選手が本気で叩いても壊れないくらいだからね。まず安心だ。
G-SHOCKだから当たり前だけど防水性も完璧で、素潜り(スキンダイビング)まで対応の20気圧防水ってことだから、汗とか雨とか、陸上の運動で見舞われる水関係のトラブルで故障することはまずないだろうね。腕にしっかりフィットするウレタンバンドのおかげで、暴れまわっても邪魔にならないし。
<トリビアポイント>レイヤーガード構造
■3月5日 日曜日 ドライブでデート
デザインに一目惚れして購入した『G-STEEL』。これを着けたカッコいい自分を見てもらいたくて買ったわけだ。そして、カッコいい自分を見せたい場面とくれば、これはもう不動の一番がある。デートだ。
デートの中でも、ドライブデートではさらに重要になる。だってほら、僕が運転するとなれば、必然的に彼女は助手席に座るだろう? 『G-STEEL』のフェイスは、常に彼女の方を向くことになるわけだ。どんなに気合を入れてカッコいい車で乗り付けても、時計がダサいんじゃ台無し。
ドライブデートでのコーデは、車と時計がセットなんだ。『G-STEEL』のドレスとカジュアルのバランスがとれたデザインは、ここでもその万能性の高さを発揮してくれる。Jeepみたいなゴツいやつや、キャンプ場に乗り付けられていそうなバンはもちろんだけど、フィアット500みたいなかわいい感じの車でも合うだろうね。タフとキュートのアンバランスがおしゃれだ。ポルシェみたいな高級スポーツカーも、これがまたイケる。『G-STEEL』ならメタルで高級感があるし、存在感も大きい。カジュアルダウンの上手なパターンだと思うな。
僕の彼女はファッション誌で活躍する編集者だから、デートのおしゃれは気が抜けないんだよね(笑)。でも大丈夫。ちゃんとドレスアップされて、それでいて休日らしく良い感じに肩の力が抜けたジャケットをラフに羽織る。そして袖口に光る『G-STEEL』。これで彼女とのデートも上々だ。
<トリビアポイント>優れたメタル加工技術
■3月6日 月曜日 仕事でも大活躍!
「スーツにG-SHOCKはさすがに…」と思う? 思うよね。僕は思っていた。でも、スーツにも合うんだ。最初から色んな場面で使えるな、と思ってはいたけど、実際に着けて生活するまでは、ここまで万能だとは思ってなかったね。休日はカジュアルになり過ぎないバランスを上手くとってくれる『G-STEEL』だけど、仕事中のスーツでは逆にドレスに寄り過ぎないように演出できる。ギラギラにドレスアップされたラグジュアリーな時計じゃ嫌味だし、G-SHOCKだけどメタルで重厚な『G-STEEL』が、まさしくちょうど良い。
そして、仕事の場面で使用するにあたって、一番気に入っているポイントは“電波受信機能”。標準電波を受信して時刻を自動修正するっていう機能が付いているんだ。僕は、仕事で一番大事なのはタイムマネジメントだと思ってる。何をするか、はもちろん大事だけど、何にどれだけ時間をかけるか、まで考えないとダメだと思うんだ。それもできるだけ細かく。
例えば企画書を書くとする。まず、この企画書を仕上げるまでの時間を出す。そうしたら、次はその内訳だ。企画内容にもよるだろうけど、アイデアを得るために資料を読む。それにどれだけ時間を使うのか。考えを整理するために散歩をする時間、ひと息つくのに会社の近くにあるカフェでコーヒーを飲むだろう時間など、できるだけ細かく、克明に時間を割り振る。これを意識するようになってから、徐々に仕事で結果を出せるようになり、職場で認められるようになった。
そんなわけで、時間を重視して仕事をしている僕にとって、常に正確な時間を刻んでいる信用のある『G-STEEL』が腕にあるというのは安心感があるんだ。もちろん、常にそんな秒単位の誤差が問題になるわけじゃないけど、ひとつの象徴として、そうした存在を身に着けているというのは、意識の上で大事なことなんだ。一週間のうち休日は1日か2日しかなく、仕事ばっかりしているような気になるけど、仕事の時間も限られているからね。決めた時間にきっちり終わらせないと。ショッピングやデートもしなくちゃならないしね(笑)。
<トリビアポイント>ウレタンバンド
あらゆるシーンで活躍してくれる『G-STEEL』。もうこれなしでは生活できなくなりそうな逸品。ビジネスマン必携の一本だと思う。
>> カシオ「G-STEEL」
(取材・文/太田史郎、撮影/下城英悟、スタイリング/宇田川雄一)
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