アメリカを代表する時計ブランド「TIMEX(タイメックス)」。信頼性があり、オンビジネスのスタイルにもぴったりなデザインも少なくない。2017年のニューモデル「Weekender Fairfield Chronograph 41mm」もまさに、スーツに合わせたいタイメックスだ。
■存在感あるビッグフェイスはビジネスシーンに個性を加える
41㎜径というビッグフェイスのクロノグラフは存在感たっぷりだが、メッシュの金属ブレスレット、フラット型の風防、抑制の効いたモノトーンカラーというシャープなテイストにより、ビジネスシーンにも相応しい折り目正しさを備える。無味乾燥になりがちなスーツスタイルの程よい遊び心として演出するのに最適だ。
同じWeekenderシリーズであっても、おなじみのナイロンストラップのタイプとは印象ががらりと異なり、上品なクローム仕上げのケースが醸す高級感が際立つ。
タイメックスのコンセプトは、すべての人に適正価格の腕時計を提供すること。それは、カジュアルシーンを楽しむ人だけでなく、ビジネスマンとて例外ではない。そして、歴代のアメリカ大統領たちに愛用され、スーツスタイルで公式の場に登場するときにも、大統領たちの手首に装着されてきたブランドであることもお忘れなく。
3つのインダイヤルを中央に寄せ、タキメーターやテレメーターなどのベゼルリングを省いている。シンプルなバーインデックスとのバランスも良好。マットな仕上げの文字盤は大人の雰囲気で、ケースのシャイン仕上げとのコントラストが美しい。ミニマルなデザインでありながら、カレンダーもきちんと備え、クロノグラフらしい多機能性も両立させている。
■ストップウォッチに“インディグロナイトライト”と機能性も十分
上から、スタート/ストップボタン、竜頭、リセットボタンという配置。竜頭のみシルバーのクローム仕上げで、ワンポイントのデザイン・アクセントとして存在感を主張する。1段上げでカレンダー合わせ、2段上げで時刻合わせと、オーソドックスな仕様だ。3気圧防水ながら、プッシュ式の両ボタンは重すぎず感触も良好。
そして、1992年当時、世界初の文字盤全面発光機能として開発された“インディグロナイトライト”を搭載。1854年の創業以来、技術革新も大きなブランドコンセプトのひとつ。実用性重視の姿勢を象徴する機能でもある。
ナイロンタイプのストラップでつとに有名なタイメックスだが、ビジネスシーンを意識したデザインではレザーが採用されることも多い。しかしこのモデルは、メッシュの金属ブレスレット。シックなカラーリングとテクスチャーは、かっちりとしたスーツスタイルに最適だ。
■主張しすぎない手元が信頼性を演出
スーツの袖からちらりと見える「Weekender Fairfield Chronograph 41mm」。主張しすぎないミニマルデザインだが、ビッグフェイスはアクセサリー性も十分。多機能なクロノグラフが持つ信頼性は、時間に追われるビジネスマンの強い味方であり、ユーザー自身の信頼性をも演出してくれる。
アイウエア、カードケース、万年筆など、日常的な仕事道具と並べると、ビジネスマンの携行品としてしっくりなじむ。ソフトなテクスチャーが柔和な雰囲気を醸すレザーストラップも上品。スーツだけでなく、これら小物ともコーディネートし、複数のバリエーションを気軽に使い分けられるのも、コストパフォーマンスの高いタイメックならではの美点だろう。
■“伝統”と“革新”を併せ持つ世界的ウォッチブランド
1854年にウォーターベリークロックカンパニーとして創業して以来、160年以上にもおよぶ歴史を持つタイメックス。1890年代の世界的ベストセラーで、“ダラーウォッチ”の異名をもつポケットウォッチ「ヤンキー」をはじめ、実用性とコストパフォーマンスを両立させた腕時計を輩出し続けている。
第一次世界大戦時には、米軍の要請に応えて軍用腕時計を開発。1933年の「ミッキーマウス・ウォッチ」により、キャラクター製品の腕時計を提案した先駆者でも知られる。
1950年からスイス発祥のタイメックスを自社ブランドとして展開し、1969年より社名もタイメックスに改める。アメリカに本拠地をおく腕時計ブランドとしては、1970年代の“クオーツショック”を生き残った唯一の存在だ。
1986年のデジタルスポーツウォッチ「Ironman」がロングセラーを続ける中、ブランドの伝統を現代的にリファインしたアナログ腕時計のコレクションも根強い人気で支持されている。現在、世界80ヶ国以上で製造工場とオフィスを展開している。
「Weekender Fairfield Chronograph 41mm」は全4バリエーション。メッシュブレスタイプ(2万3760円)はブラックの他にシルバーからも選べる。本格パンチングレザータイプ(2万1600円)はブラックとブラウンの2色。文字盤に合わせてベルトのカラーをコーディネイト。こちらもスーツスタイルにおすすめだ。
腕時計を変えると気分も変わる。春から新たな気持ちで仕事に臨む人もいるだろう。そんな人におすすめしたいのが、スーツに合わせて腕時計も着替えるというコーディネート。スーツの色や素材、柄に合わせて、腕時計を選ぶ。トータルコーディネートで、新たな自分を演出すると、仕事に臨む気持ちも日々新たになるはずだ。そんな日々のコーディネートにこそタイメックスはぴったりなブランドといえるだろう。
>> TIMEX
(取材・文/加藤亮介 写真/湯浅立志(Y2))
※スーツ ザ・スーツカンパニーのスーツ/3万5640円、シャツ/4104円(問:ザ・スーツカンパニー 新宿本店 TEL:03−3226−3319)