もしもこんなドローンがあればなぁ……。そんなドローンを、次から次へとリリースしているのがコンシューマー向けドローンで、圧倒的なシェアを誇るDJIだ。そんなDJIから新たに、まるで猛獣使いのように、自分の手のひらだけでドローンを自在に動かせる「DJI SPARK」が発売されようとしている。
まずは機体を手のひらに乗せて電源をON。機首を数秒間、ジッと見つめると、プロペラが回りはじめて、フワッと離陸する。そのままホバリングさせ、同じ場所にとどまっている。そうしたら、猛獣だと思っていたドローンが、よくしつけられたペットのように動いてくれる。手のひらを機首に向けて、左右上下に動かすと、その手のひらの動きに追従して、機体の位置を変えてくれるのだ。
両手でフレームを作るようなジェスチャーをすると、ドローンが少しだけ後方に移動して、カシャッっと写真を撮ってくれる。DJI SPARKが搭載するカメラは、ブレを軽減するジンバルに支えられているし、F2.6と明るいレンズ。1200万画素の精細な写真が撮れるのだ。
撮影が済んだら機体に近づいて、その下に手を入れれば、手のひらにソッと着陸してくれる。この一連の動きを見ていると、本当にドローンが生き物のように見えてくる。
■アプリを使えば、よりプロっぽい映像が撮れる!
手のひらのジェスチャーで撮れるのは、シンプルなセルフィだけ。もしかすると、そんなシンプルな撮影は、すぐに飽きてしまうかも。でも心配することなかれ! もっとプロ級の映像を、誰もが簡単に撮れるのがDJI SPARKだ。
そんな撮影を可能にするのが、スマートフォン用の専用アプリ「DJI Go 4」のクイックショット。クイックショットを使うと、被写体を捉えて真上に上昇しながら(ロケット)、機体を斜め上に上昇させながら(ドローニー)、または被写体を中心に周囲を旋回しながら(サークル)、さらに周囲を旋回して上昇しながら(ヘリックス)、それぞれ動画を撮ってくれるのだ。
・「ロケット」は、被写体の真上を垂直に上昇しながら動画を撮影
・「ドローニー」は、被写体を捉えながら、後方斜め上に上昇しながら撮影
・「サークル」は、被写体の周囲を、円を描きながら旋回して撮影
・「ヘリックス」は、被写体を中心に、円を描きながら上昇しつつの撮影
それだけではない。被写体を追いかけながら前進または後退しながら撮影することも、並走しながら撮影し続けることもできる。
搭載するF2.6の明るいレンズを生かして、よりアーティスティックな写真にも対応する。被写体の周囲をボカシた撮影が可能だというのだ。これまでは、空撮というだけで満足していたが、今後は、より芸術性の高い写真や動画が撮れる。