DJI SPARKは、パッと見が小さいから、エントリーモデルだと思うだろう。だが、実は本格派。スマートフォンでの操作なら100m離れた場所まで、さらに別売の送信機を使えば半径2kmまで操作できる。
コンパクトな機体の中には、安定した飛行と精細な映像撮影のために必要な機構が詰まっている
そんな本格的なドローンを飛ばすことに不安になることも多い。そんな中で、一番不安に感じるのが、もし制御不能になって、とんでもない場所へと勝手に飛んでいったらどうしよう……ってこと。
DJI SPARKには、自動帰還モードや障害物を自動回避してくれる機能を備えている。アプリを数タップすれば、離陸した場所へと障害を避けながら戻ってきてくれるのだ。もし自分のスマートフォンなどと接続が切れたり、バッテリーが残り少なくなったりすれば、自ら「あ、そろそろ戻った方がいいな」と判断して、帰ってきてくれるわけだ。
ホビー向けとは思えないほどの高性能なDJI SPARK。だがホビー向けだからこそ、誰もが安全に飛ばせるようなスペックが求められるとも言える。そんな誰もが、気軽にセルフィ撮影できたり、ダイナミックな空撮を楽しめたりするDJI DJI SPARKは、また一歩、ホビー向けドローンの可能性を広げたといえる。
1つ残念なのは、機体重量が200gを超えていること。安全に飛ばせるとはいえ、いわゆる「ドローン規制」には引っかかるので、飛行場所や申請等に気をつけて飛ばす必要がある。今後は、高い飛行性能を保持したまま、よりコンパクトで自由に飛ばせるドローンを開発してくれるだろう。
>> DJI「SPARK」
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(取材・文/河原塚英信)