今回使用するのは、家電メーカーのAPIXが販売する「ドライフードメーカー AFD-550」。乾いた熱風を長時間食品に当て、1日~2日でドライフードを作ることができます。
まずは付属のトレイにカットした食品を並べていきます。できるだけ薄くカットするのが上手に作るコツ。温風が当たる表面積が大きくなるので、食材が乾きやすくなるそうです。
まずはボタンをスイッチオン。温風が発生しますが、ドライヤーほどうるさくありません。乾燥が始まってしばらくするとセロリから良い香りが。さすが香味野菜と呼ばれるだけあります。8時間前後でも十分乾きますが、カリカリのチップスを作りたかったので、16時間ほど乾燥させてみました。
■乾燥終了。仕上がりはどうか?
途中、透明なトレイからちょこちょこ様子は見えていましたが、乾燥前よりもかなり体積が減っています。あんなに大きかったセロリの茎も、まるで小枝のようです。乾燥終了直後のトレイは熱くなっていて危険なので、少し冷ましてから取り出すようにしましょう。
■いろんな用途に使えそう
ただ食品を乾燥させて保存性を高めるだけがドライフードの魅力ではありません。筆者が実際に機器を使用して感じた、ドライフードの利点を6つご紹介したいと思います。
(1)食材の栄養価がアップする
乾燥させることで「ショウガオール」という身体を温める成分が増加するしょうがなど、干すことで栄養素がアップする食材があります。余ってしまいがちなしょうがの切れ端は迷わず、ドライフードにしてしまいましょう。
(2)ヘルシーなおやつを手作りできる
市販のドライフルーツも美味しいですが、砂糖が多く使われていたり、食用油が使われていたりしてカロリーが気になる場合も。手作りをすれば原材料がフルーツのみの、ヘルシーなおやつを食べることができます。噛むことで満足感も生まれるので、ダイエット中のおやつに最適。フルーツにもよりますが、しっとり感を残すのであれば6~8時間くらいの乾燥で留めておくのがオススメ。
口に入れた瞬間「味が薄いかも」と感じましたが、噛んでいく内に「果物の自然な甘み」を感じるように。作られた甘みではないのでしつこさはなく、いくらでも食べることができそうです。また、フルーツは賞味期限を気にして食べきらなければいけませんが、ドライフルーツにしてしまえば長期保存できるのが良いですね。
(3)野菜のうまみがアップする
野菜は乾燥させることで青臭さがやわらいだり、味が凝縮されたりします。余計な水分が抜けているので、料理に使ったときに味が水っぽくなるのも防げそうです。
(4)使いやすいパウダーにできる
野菜の栄養や効能を、使いやすいパウダーにして保存できます。おすすめはしょうがパウダーです。食卓に常備しておけば、うどんや汁物の薬味として使ったり、魚の煮物の臭み取りとしてパッと振りかけたりできます。
(5)健康茶が手作りできる
カラカラに乾燥させた野菜は、料理だけでなくお茶としても利用できます。乾燥ゴーヤを熱湯に入れて、ノンカフェインの健康茶としておいしくいただくことができました。
(6)ペット用のおやつが手作りできる
生のささみをしっかりと乾燥させてみました。見た目はまるで市販のジャーキー、無添加で余計な調味料などは入っていません。ペットの健康を気にされる方は、このようなヘルシーペットフードを手作りしても良いでしょう。燻製してから乾燥させれば、お酒の良いおつまみにもなりそうです。
乾燥させる時間はかかりますが、連続運転が最大10時間までなので、電源を切り忘れる心配や、乾燥が終わるまで見張る手間がいらないのがドライフードメーカーのうれしいポイント。また、つい余らせてしまう食材をドライフードにして長期保存できるので、お財布に優しいエコな商品だともいえます。普段は乾燥させないような食材をドライフードにしてみるのも面白そうです。
工夫しだいで、いろいろな使い方ができる乾燥食品。便利なドライフードメーカーを
使って日常生活に乾燥食品を取り入れてみませんか?
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(取材・文/一戸隆平<メディアム>)
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