■スパイシーな味わいの秘密はライ麦にあり
ウッドフォードリザーブの美味しさの秘密は他にもあります。
ウイスキーに使用されている穀物の混合比率を表す「マッシュビル」がウッドフォードリザーブは「コーン:72% ライ麦:18% モルト:10%」となっており、通常のバーボンに比べライ麦の比率が高い。このことで、よりスパイシーな味わいとなっています。またウイスキーの製造の際に通常は2日〜3日で行いますが、ウッドフォードリザーブは6日間費やしています。この時の発酵を木涌で行うことにより、フルーティーさが増しているのです。
発酵後は、3回もの蒸留を行い、アメリカンホワイトオークと呼ばれる新樽で貯蔵・熟成を行います。より良い材料と時間と手間をかけているからこそウッドフォードリザーブはスーパープレミアムと呼ばれるのに相応しいウイスキーになったのです。
■意外にも合うフードとのマッチング
「バーボンウイスキーとフード?」と思われる方も多いかもしれません。しかし、今回のセミナーでは、ウイスキーの試飲ではまずお目にかかれない、チーズ、牛の赤身肉、そしてドライクランベリーが提供されました。
ドライクランベリーは、バーボンはじめお酒には合うものなので好んで食べる人も多いのですが、まさかチーズや赤身肉とは…まさか? と思いつつ、パルミジャーノ・レッジャーノをつまみつつロックで…。はたして、バニラ香、フルーツのような芳醇さ、シナモンにかすかなブラックペッパーの香りが感じられる「Woodford Reserve Distillers Select」とのマッチングは…。
もうこれは“素晴らしい”のひと言! チーズと言えばワイン、という一元的な考えを覆された瞬間でした。
また、赤身肉はパンチが効きすぎてバーボンを味わえないのでは? などと考えていましたが、「Woodford Reserve Double Oaked」の力強さが塩コショウでシンプルに味付けられた赤身肉の味わいを引き出すこと! これまた「バーボンは食事にはあわない」という考えを見直すことになりました。
バーボンを飲むときはどうしても食事、つまみを取りづらいので気をつけないと、と思いつつもなかなか実現出来ていなかったのですが、ウッドフォードリザーブならばフードペアリングの心配もなく、楽しく美味しいお酒、食事を味わえます。
深い味わい、芳醇な香り、そしてまろやかな口当たりから、ウッドフォードリザーブはウイスキーカクテルベースにもよく使われています。今回のセミナーではウイスキーカクテルでも人気のミントジュレップを試飲しましたが、爽やかでついつい飲みすぎてしまいます。もうひとつ驚いたのが、抹茶のオールドファッションド! 和のものと合わせられるなんて想像していませんでしたが、抹茶の風味とウイスキーの味わいがお互いの個性を引き出しあい、時間をかけてゆったりと飲むのに向いています。
食事と併せて飲むのも良し、ウイスキーのみを楽しむのも良し。さまざまな楽しみ方があるスーパープレミアム「ウッドフォードリザーブ」。価格は少し高めですが、ウイスキー好きの人ならぜひ一度飲んでみてほしいウイスキーです。
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(文/&GP編集部)