一度座ったらもう虜！6つの硬さを持つソファで"これ好き"を見つけてみよう

■“座り心地”までカスタムできるオーダーソファ

bloccoは、2006年に北海道・札幌で誕生した、自分の好みに合わせたソファを作れるオーダーソファ専門店。1953年の創業以来60年にわたり、北海道・石狩の自社工場でソファの一貫製造を続けている沼田椅子製作所から生まれたブランドです。

▲思わず「お邪魔します！」と言ってしまいそうな、アットホームな雰囲気の店内

店名の“blocco”はイタリア語で“カタマリ”を表しているんだとか。まるで友人の家に来たようなアットホームな雰囲気の店内には、シンプルで洗練されたデザインのソファがずらり。これが全部、生地や高さ、アーム、脚の素材からなんと“座り心地”までカスタムできるんです。

▲張り地は質感・カラー合わせて250種類以上！　張り地だけの購入も可能

とは言え、ただひと口に座り心地と言っても、見た目でわかるものでもないし、なかなかピンときませんよね。店長の米川さんによると、「座クッションの座り心地は24通り、背の柔らかさは5通りありますが、ここまで細かく選べるお店はなかなかない」とのこと。そして実際に “あのソファ” に座ってみて、その違いに一瞬で納得しました。

▲ソファ自体のサイズはもちろん、アーム、クッション、脚の質感や高さまで、カスタムできる部分は多い

■“仮眠用”から“食事用”まで！これが“こだわりのカタマリ”のソファ！

▲1番から6番まであり、数字が大きくなるにつれて硬くなっていく

こちらが座り心地の違いを体感できる“こだわりのカタマリ”のソファです。色分けされた6種の座面と背にはそれぞれ、1番から6番まで番号が振られています。どうやら硬さ別に分けられているもよう。

そんなに違いがあるのだろうかと思いつつ、恐る恐る順番に座ってみると…。思わず「あっ」と声をこぼしてしまったくらい、座り心地が全く違います。ほんの数分前までソファはデザインで選ぶものだと思っていた。しかし今は違います。断言します。ソファは座り心地で選ぶものです（笑）。お尻を包み込むようなふかふかなものから、立ち上がるのがラクに感じる硬めの座面まで、6種類すべて違いがはっきりと分かります。

▲最も柔らかい1番から順番に「仮眠」「おしゃべり」「読書」がオススメのシチュエーション

某有名コーヒーチェーンのソファ席を思わせる座り心地や、昔どこかの待合室で座ったことがあるような懐かしさを感じる座り心地など、これまでのおしりの記憶が瞬時によみがえる不思議な感覚。座面の硬さにこれだけ違いがあったなんて、普段あまり意識していなかっただけにびっくりしました。

▲やや硬めの4番からは「映画」「ベッド使い」「食事」がオススメとなる

さらに、よく見ると座面には“仮眠をとるのにおすすめ” “映画を見るのにおすすめ”など、硬さ別のおすすめシチュエーションまで書かれているではありませんか！　ちなみにこの基準は、座り心地をわかりやすく伝えるために、これまで来店した人の声をもとに作ったのだとか。

オーダーソファと聞くとついソファの質感や形といったデザインに注目しがちですが、実際に何をするときに使うことが多いかまではなかなか想像しづらいもの。こういう基準があれば、ソファを使っている自分をより具体的に想像しやすいですよね。さすが“座り心地”にこだわるbloccoならでは。あぁ、ずっと座っていたい…。

■肌に触れるモノだからこそ体感しておくのは重要

これまでオーダーメイドのソファといえば形や色といったデザインにばかり注目していたのですが、このソファの座り心地に一瞬にして虜に。ソファは常に展示されているので、気になる人はぜひお店で体験してみてください。きっと筆者がFall inソファしてしまった理由がわかるはずです。

▲新作の「DAINY（デイニー）」は、2人掛＆カウチ（W2,520×D1,760×H750×SH420mm）が26万4200円～、「RUG(ラグ)」テーブル（W1,500×D800×H650mm）15万6300円～

▲「RUG」のテーブルは脚の部分もソファ素材でできているため、つま先まで心地いい

いまやインターネットで家具まで買える便利なご時世。しかしお店で実際に座ってみたからこそ気づいたこともたくさんありました。例えば腰をかけるときの深さや脚を組むといったしぐさ、アームの硬さの微妙なこだわりなど、座るときにしてしまう無意識のクセはまさにそのひとつ。それらをふまえて実際に自分が使っている様子やシチュエーションを想像しながら選べるのは、お店で体験しながら選ぶことの最大のメリットともいえます。

せっかくソファを買うのであれば、デザインはもちろん、座り方や座るシチュエーションにもこだわることで家ライフがより充実したものになりそうですね。こだわりのカタマリ、一度体感してみる価値アリです！