■裏面は薬味のすりおろしに最適
裏面を見てみると、こちらは少し刃が細かくなっています。
この面ではわさび、生姜、ゆず、にんにく、山芋などの薬味をすりおろせます。
せっかくなので今回はにんじんをすりおろして、スープを作ってみることにしました。
大根のときとは違い、目が細かい分、少し力が必要でしたが、にんじん1/2本をあっという間にすりおろせました。粒が本当にきめ細やかで、これは普通のおろし金とはまったく違います。
スープを作るのに用意したのは下記のとおり。
- にんじん(すりおろしたもの) 1/2本
- 豆乳 200ml
- 水 200ml
- コンソメ 40g程度
- 塩 適量
- コショウ 適量
鍋に分量のにんじん、水、コンソメを入れたら、一度煮立つまで中火にかけます。
煮立ったら豆乳を入れ、弱火にして全体が温まるのを待ちましょう。最後に塩、コショウで味を整えれば完成です。お好みでパセリなどの色どりを加えてもきれいですよ。
さっそく味見してみると……ポタージュのように滑らかな口当たりで、にんじんの甘みがしっかり感じられます。少しにんじんの繊維は残ってしまうものの、わざわざミキサーを使わなくてもここまでできれば、手軽に作れるのでおすすめです。
今回購入した両面タイプの4番の値段は、8856円。おろし金として考えれば高い印象はあるものの、切れ味が悪くなってきたときに、古い刃を削り落とし、新しく刃を立て直してもらえます。こうすることで10年、20年と使い続けられるので、長期的な目で見ればコスパの高い道具といえるでしょう。
>> 大矢製作所
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(取材・文・料理/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。