という思いに負けて、ついつい有楽町へと向かってしまいました。
7月10日午後。前日までの雨がウソのような梅雨の晴れ間となったこの日、東京・有楽町駅の改札を出て駅前広場に向かうと、白いドームが目に飛び込んできました。駅から出てくる人も、駅に向かう人も、みんなが思わず目を留めるほどの違和感と存在感。これがKさんの言っていたプラネタリウム用のドームだなとすぐ分かりました。しかしまだ17時前。けっこう明るいのに、プラネタリウムなんてできるのかい。そう思いつつ、受付を済ませてドームの中へ。
入るときに配られたアイスコーヒーを飲みながら待つこと数分。入口が閉じられ、少し明かりが落とされると、CA(本物)がマイクで「スターフライヤーへようこそ」とアナウンス。 おぉ、ちょっと飛行機っぽいぞ。
明かりを完全に落とす。意外にもドーム内は外の明るさを忘れさせるような暗さになり、イベントが始まりました。そして映し出されたのは、7月10日当日21時の北九州の空。なぜ北九州かって? それは、スターフライヤーの拠点だから。
まずは北極星の探し方から。習ったけど忘れてしまった系知識の上位に入るようなネタですが、あらためて教えてもらうと、なんだか得した気分になります。ちなみに答えは、北斗七星の口が開いた部分の先。すいません、詳しくはご自分で調べてください。
そして北極星の高さは緯度に関係していて、東京と北九州では3度の差があるそう。実際にそれぞれの場合が映し出されると、けっこう違いがあるんです。いやぁ勉強になるわー、と無知をさらけ出しつつ感心していると、あっという間に約30分のイベントは終了。
そもそも、航空会社であるスターフライヤーがなぜこんなイベントを行ったのか。実はこれ、同社がリリースしたスマホ用アプリ「STARに願いを。」の世界観を表現した1日限定のイベントなんです。その名も「都会人にもSTARを!」。ここでようやく、スターフライヤーの“スター”に掛けていたことに気付きましたよ。
アプリはAndroid、iOSどちらにも対応していて無料。スマホをかざせば、今いる場所から見える星を天気や時間に関係なく眺められ、そして好きな星には願いを送れます。
「ひときわ輝く願いには、スターフライヤーが実現のお手伝いをするかも!?」なんてアプリの説明に、思わず目の色が変わったりして。しかも現在は、アプリスタートキャンペーン中だそうで、アプリ内の“キャンペーン星”を見つけてエントリーすれば、往復航空券が当たるかもしれないそうですよ。
ちなみにスターフライヤーって、どんな航空会社か知ってますか? 2006年に北九州と羽田を結ぶ路線を就航させスタートを切った比較的新しい航空会社なんですが、なんといっても最大の特長は、空港でもひときわ目立つ黒い機体。
シートもすべて黒いレザーです。またシートの前後間隔もかなり広く、全席にタッチパネル式の液晶モニターが設置されているなど、まるでアッパークラスばりの上質な機内空間を提供してくれます。
この日、プラネタリウム横のテントでは、実際に機内で使われているモノと同じシートが置かれ、誰でも自由に座れるようになっていました。こういうのって、思わず座りたくなりますよね。せっかくだからCAさんに座ってもらいました。小柄な女性がちゃんと座ったら、前の座席の下にあるフットレストに足が届かないぐらい余裕があります。
スターフライヤーは、北九州空港を拠点に、北九州-羽田線、福岡-羽田線など、主に首都圏と九州北部地域を結んでいます。昨年の10月からは、羽田-山口宇部路線も就航開始しました。
飛行機は狭いからイヤだ、という人は多いと思いますが、次に九州北部に行くときは、ぜひこのシートを体験してみてください。いやホント、けっこう感動モノですよ。
(取材・文・写真/エンドウヒデカズ)
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