■ジャバラにカードや書類をイン!
突然ですが “ジャバラ” の意味って知ってますか? “ジャバラ(蛇腹)”とは、山折りと谷折りを繰り返した構造のことで、今回紹介する「ジャバリングファイル」は、このジャバラ構造を利用したものです。
「ジャバリングファイル」を開くと、何重にも折り重なった厚紙があることがわかります。ジャバラ構造を利用しているのは、この厚紙です。
厚紙の谷折り部分に名刺や領収書など整理したいものを挟んで使います。
ものを挟むとき、特別な力やコツは必要ナシ。今回は名刺を挟みましたが、これも谷折り部分に「スッ」と差し込むだけで、きちんと固定できました。あとは、本体を横にしても、逆さまにしても、挟んだ名刺は落ちません!
折り目ごとに書類を分けられるので、時間が経ったあとも書類がどこにあるか見つけやすくなっています。また、ジャバラの数に限りがあるため、自然と「この書類はもう捨てなきゃ」とファイル内を整理することも可能。
普段から「ファイルに書類を放り込んで整理終了」になりがちな人は、「ジャバラに書類を差し込んで整理終了」にすることを、強くおすすめします! もちろん、書類を取り出すときも力はほとんどいりません。
■なくしがちな領収書はジャバラに挟め!
筆者が「ジャバリングファイル」を使っていて感じたのは、“整理を後回しにしがちな書類”のファイリングに向いているということ。たとえば領収書や宅配便の伝票など、整理整頓が苦手な人が、デスクの上でなくしたり、ほかの書類に埋もれさせたりしがちなものです。
これらを、ファイリングのことをアレコレ考えずにジャバラに挟んでおけば、紛失のリスクをぐっと減らせるんです。
事務作業の大半を“なくしもの探し”に費やしてしまう人は、ジャバラの力を借りて、作業効率を上げみてください。
ただし、薄い紙を挟むと、ちょっと指で引っ張るだけで抜けてしまうので、その点は注意しましょう。
■“そもそも書類って折っちゃいけないのか”問題
個人的な意見ですが、書類をなくしたり破損したりしがちな人は、“書類を折らずに持ち運ぶ”ことにこだわり過ぎているのではないでしょうか。書類の保管にクリアファイルを使うことがありますが、カバンに入れている間に曲がったり、不自然な折り目が付いたりと、整理整頓が苦手な人には使いにくいことも。
契約書類や人から預かった書類はともかく、自分で見るだけの書類なら、折り畳んで持ち運んだ方が無駄に汚してしまうリスクも少ないのでは? A4サイズの書類も三つ折りにすれば持ち運びに便利なサイズになりますし、「ジャバリングファイル」にだってしっかり収納できるんです!
書類を挟んだら、あとはバンドをしめて収納完了。書類の四辺はファイルによってしっかりガードされているので、余計な折り目が付く心配はありません。
書類に不自然な折り目や汚れが付くよりは、最初から三つ折りにした方が管理しやすいと思います。それに、折り目がついた書類って、いらなくなったときに抵抗なく捨てられる気がしませんか?
まさに、「整理整頓が苦手な人」のためのファイルと言ってもよい「ジャバリングファイル」。販売価格は1080円とファイルとしては高めですが、整理整頓ができるとあれば安いもの! 身の周りのものをジャバラに挟んで、書類の紛失や破損から解放されましょう。
[関連記事]
無駄なくゴミなくキレイに貼れる両面テープ「ラクハリ」【文具のツボ】
狭い机も気にしない!ペンケースは"立てて”使う時代です【文具のツボ】
賃貸の壁だって気にしない!「ひっつき虫」は繰り返し使えてコスパも◎【文具のツボ】
(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
- 1
- 2