まずは広い原っぱでの照射。
最ワイドではやはり広く明るく手前を照らします。遠くを照らすことはできませんが、近場へのフラットな照射は強力かつ美しい円形の配光となります。
最スポットでは40m付近の木を全体的に照らすことができました。当日は雨上がりということもあり空気中の水分を媒介として美しい青い光軸を見ることが出来ました。近年のLED LENSERのハイルーメンモデルは、どれもさほど極端な集光性を重視していません。実用的な範囲での絞り具合でした。ヘッドの可動具合を見るともっと飛びそうですが、残念ながらそのようにはなりませんでした。
次に照明のないトンネル内を照射。そんなに長くは無いトンネルですがワイドとズームの違いが良く分かるかと思います。
ワイドではトンネルの入り口を広くフラットに照らせます。トンネル内もかすかに照らせますが凄く明るい、という感じではありません。
スポットに絞るとトンネルの奥を明るく照らせます。逆に手前は全く照らせず、周囲の暗さが分かるかと思います。狭い空間なのでバウンスもあり、より一層明るく感じました。これだけ明るければ不気味な夜のトンネルも怖くないですね。
光の集光性という点では深く、大口径なリフレクターモデルやTIRなどのレンズモデルの方が優れているように思えます。しかし、LED LENSERの特筆すべきはワイド側の広さと明るさかと思います。スポットでの集光性はどちらかと言えば実用重視と言った仕様ではないでしょうか。
ライトの握り方ですが、一般的にこのライトであれば上のように親指でスイッチボタンを押すことになると思っていましたが、実際に使うと違う握り方もアリだな…と思いました。そもそも4AA(単三電池4本)をドラム状に並べたライトの場合、ボディが太くなり、上記のような持ち方だとスイッチが少し押し難いように感じました。
しかし、T14のスイッチボタンは外側に向かって凸っております。スイッチを完全に押し切るには少々硬いスイッチですが、半押しでのタップではセンシティブに反応します。そのため、必ずしも親指で押さなくともただライトをガッチリ握るだけで点灯させることができるようです。
サイドスイッチは「暗闇ではどこにスイッチボタンがあるか分かり難い」ものです。しかし、T14のスイッチは極端にスイッチボタンがボディの外に向かって露出しているので、触れただけでどこがスイッチなのかすぐに分かります。具体的には親指の第一関節辺りや人差指などで操作しやすくなっています。
大したことではないようですが、この凸ったスイッチボタンの意味が分かったように思えます。操作性は重要ですからね。
既にT14をお使いの方も、これから使おうかなと思っている方も参考になれば幸いです。
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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