ホンダのターボには夢があります。
“マンマキシマム/メカミニマム(居住空間の最大化)”の可能性を、縦方向に伸ばしたホンダ流コンパクトカー「シティ」。これを大胆にターボ化した「シティターボ」にワクワクさせられました。1982年のことです。当時ワタシは、まだ免許取得年齢に達していなかったものの、ホンダ初のターボユニットを積むシティターボの日常とスポーツの融合っぷりに、ハートがブーストアップされられたのを思い出します。
その頃、ちょうどホンダはF1へ復帰したばかりでした。広く支持を集めていたフォードの3リッター自然吸気V8エンジンに対して、ホンダが独自に開発を進めたのは、1.5リッターのターボエンジン。今、市販車の世界で起こっている“ダウンサイジング&ターボ”のトレンドを、ホンダは30年以上も前に、モータースポーツの現場で実践していたわけです。すごくないですか?