【SUBARU レヴォーグ試乗】走り、安全性、高級感を磨き、ワンランク上のスポーツワゴンへ

SUBARU車といえば、毎年少しずつ改良の手が加えられることで知られています。レヴォーグもその例に漏れず、2014年デビュー直後の「A型」(SUBARU内での呼称/以下同)、“アドバンスド・セイフティー・パッケージ”が加わった「B型」(2015年)、走行性能を高めた高性能グレード「STIスポーツ」が加わった「C型」(2016年)と、毎年進化を重ねてきました。

そして今回、SUBARUがいうところの“ビッグマイナーチェンジ”により、「D型」へとバージョンアップ。開発陣はD型の進化ポイントとして、「内外装のリフレッシュとクルマとしての使いやすさの向上」、「動的質感の向上と乗り味の熟成」、「先進安全技術のさらなる進化」という3つを挙げています。

3つめの「先進安全技術のさらなる進化」に関しては、先日のレポートでその核となる“アイサイト・ツーリングアシスト”の実力を参照いただくとして、今回は残りふたつの部分についてレポートしたいと思います。

まずは「内外装のリフレッシュとクルマとしての使いやすさの向上」から。正直いって、外観はあまり変化がありません。

細かく見ていくと、フロントグリル下にあしらわれ、レヴォーグの表情を特徴づけているU字状のモチーフがよりワイドでシャープな形状に。それに合わせ、フロントグリル、ヘッドランプ、フォグランプ、アルミホイールなどのデザインが新しくなっていますが、変更ポイントはごくごくわずか。ユーザーから高い支持を得ている人気モデルだけに「デザインは変える必要がなかった」というのが正直なところかもしれませんね。

一方、車内では、シンプルにシルバーの塗装が施されていたデコレーションパネルの大半を、ブラックパネルに金属調の縁取りをプラスしたものに変更。8インチカーナビへの対応や、中央に備わる“マルチファンクションディスプレイ”のワイド&高画質化などと相まって、随分、高級感が増したように感じられます。

また実用面においても、リアシートのフォールディング機能を、従来の6:4分割可倒式から4:2:4分割可倒式に変更。これにより、4名乗車時でもスキー板などの長尺物を積載できるようになるなど、使い勝手を高めています。

【次ページ】リズミカルにコーナーを駆け回るD型レヴォーグ

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