SIMフリーのモバイルルーター、いったいどれが買い!?

■格安SIMならモバイルWi-Fiルーターをお得に運用できる!

大手キャリアが販売するモバイルWi-Fiルーターの利用料は、キャリアや契約するプランにもよるが月額4000円以上かかるのが一般的だ。

たとえばNTTドコモの場合、基本プラン1200円+インターネット接続サービス料(mopera U)200円+パケットパックという構成で、月に5GBを使う場合は6400円になる。

UQコミュニケーションズの主力プラン「UQ Flat ツープラスギガ放題」(WiMAXは無制限で利用できるが、4G LTEも使う場合の高速データ通信の上限は7GB)は月額4380円だ。

一方、格安SIMでモバイルWi-Fiルーターを運用するなら、当然のことながら、最も安いデータ専用SIMでOK! 5〜6GBプランで月額1400〜1500円あたりが相場だ。最近は、大手キャリアの大容量プランに対抗し、格安SIMにも20GBや30GBのプランが登場している。それらのプランも、大手キャリアよりは圧倒的に安く、たとえば、楽天モバイルの20GBプランは月額4050円だ。

格安SIMには、ひとつの契約で、複数のSIMを利用できるシェアプランを提供する事業者もある。大容量プラン&2枚のSIMを契約し、1枚はスマホに挿し、もう1枚はモバイルWi-Fiルーターに装着して、SIMスロットがないパソコンやタブレットとの接続に使うというのも経済的だ。

 

■SIMフリーのルーターは海外渡航時にも便利!

大手キャリアのスマホは、海外データローミングサービスを利用できる。しかし、キャリアや渡航先にもよるが、国内でのデータ通信料よりも割高になるのが一般的だ。そのため、海外に出かける際に、空港でモバイルWi-Fiルーターをレンタルしている人が多いのではないだろうか。

SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを持っていれば、いちいち空港でレンタルしたり、事前に予約したりする手間が省ける。渡航先でプリペイドのSIMを購入し、それルーターに挿して使うことで、キャリアのローミングや、レンタルルーターよりも安く通信できるのだ。ただし、渡航先によっては、外国人がSIMを購入するハードルが高いこともあるので、事前にSIMを購入できる場所、購入方法などを確認しておくのが得策だ。また、渡航先によっては、Amazon.co.jpなどで事前にプリペイドSIMを購入することもできる。

 

■はじめての人でも使いやすいSIMフリーのモバイルルーターはどれ?

ではさっそく、いま買えるSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターの中から、&GPの読者向けに厳選した3モデルを紹介しよう。なお、それぞれのスペックにLTEの対応バンド(周波数帯)を示した。対応バンドが多いほうが、対応する通信事業者が多く、国内だけでなく海外渡航時での利便性も増す。ちなみに、国内3大キャリアのLTEの対応バンドは下記の通り。使用するSIMが決まっている人は参考にしていただきたい。

  • NTTドコモ:Band1(2.1GHz)、Band3(1.7GHz)、Band19(800MHz)、Band21(1.5GHz)
  • au:Band1(2.1GHz)、Band11(1.5GHz)、Band18(800MHz)
  • ソフトバンク:Band1(2.1GHz)、Band3(1.7GHz)、Band8(900MHz)

【次ページ】SIMを選べるルーターを3つ紹介

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