■1ノックでOK! あとは芯がなくなるまで使えます
「orenznero」は使いはじめに1度だけペン尻をノックすれば、あとは芯がなくなるまでノックせずに使い切れるシャープペンです。「なんで1ノックでいいの?」という理由はあとで説明するとして、まずは「orenznero」の基本的な使い方を見ていきます。
今回使ったのは、「orenznero」の0.3mmタイプ。ここでは、本体に芯を入れるところから説明します。本体に芯を入れたら、パイプから芯が出てくるまでペン尻をノック。芯の使いはじめでは数回ノックをする必要があるので、要注意です。
芯が出てきたら、ペン尻を押しながらペン先を紙面に軽く押し当て、パイプを引っ込ませます。
パイプが引っ込んだら、紙面からペン先を離しましょう。下の写真の状態で筆記を開始します。
はじめてペン先を見たとき、「芯が見えてないけど本当に書けるの!?」と正直不安になりました。しかし、ぺんてるのホームページにも「この状態で筆記してください」とあったので、とりあえずはこのまま書いてみることにしました。すると……
問題なく書けました。さらに、そのまま直線を書いても、筆記は持続可能。1度もノックする必要がありませんでした。筆記をやめるときは、再度ペン尻をノックしてパイプを引っ込めます。2回目以降の筆記では、1回ノックするだけで文字を書き続けられますよ。
ノックする必要がないとその分スピーディに筆記ができます。さらにうれしいのが、「芯がポキポキ折れない」という点。その分1本の芯を長く使えますし、机のうえにゴミが増えないので、まさに一石三鳥!
■「自動芯出し機構」って?
さて、「orenznero」ではなぜ1ノックで文字を書き続けられるのでしょう? その秘密は、「orenznero」の「自動芯出し機構」にあります。
“自動芯出し機構”とは、紙面からペン先を離す度に、パイプから自動的に芯が出てくる機能のこと。たとえば漢字を書くときって、一画ごとにペン先を紙から離しますよね。
「orenznero」では、次の書き順に移るときに、自動で芯を出してくれるというわけ。だから、一般的なシャープペンのように芯が出なくなったタイミングを自分で判断して、ペン尻をノックする必要なないのです。
ちなみに先ほど筆者は「orenznero」を使い始めるとき、「芯が見えてないけど本当に書けるの!?」と不安になったとお話ししました。実は、これも「orenznero」の特徴のひとつ。芯を出さずに書ける“オレンズシステム”という機能によって、0.3mmという極細の芯も折らずに使うことができるのです。
■中学生のときに欲しかった!
余談ですが、筆者が本格的にシャープペンを使い始めたのは中学校に入ってから。使い始めの頃、力加減がわからずに芯をポキポキ折ってしまったことを覚えています。もし筆者が中学生のときに「orenznero」のようなシャープペンを知っていれば、「もっとスラスラ文字が書けたのでは?」と思います。その意味では社会人だけでなく、ローティーンにプレゼントするのもよいかもしれません。
本体のグリップには握りやすい12角形軸を採用。「芯が折れない」「持ちやすい」「書きやすい」とあれば、3240円の販売価格は、決して高くないのではと思いました。
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。
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