Apple Watchが秘める可能性――チャレンジが日々の運動をもっと楽しくする

■Apple Watchのおさらい

「Apple Watch」はiPhoneとペアリングして使用するデバイスです。サイズは38mmと42mmモデルの2種類があり、ケースやバンドの豊富な組み合わせを選択できるのが特徴です。ケースにはSeries 1と2がありますが、後者のみGPSや防水、Felicaをサポートしています。

Apple Watchの「アクティビティ」アプリでは、日々の活動量を測定できます。同アプリのゴールは、3つのリングを完成させること。運動することで線が伸びていき、目標値を達成すると線が一周してリングが完成するという仕組みです。このデータがiPhoneの「アクティビティ」や「ヘルスケア」アプリに蓄積されていきます。

リングの種類は3つ。運動時の消費カロリーを表す「ムーブ」(赤)、運動時間を表す「エクササイズ」(緑)、立っていた頻度を表す「スタンド」(青)。

減量や体重維持を目的とするならば「ムーブ」で消費カロリーの記録管理が行えます。日々の運動不足解消や、もう少し歩くことを心がけるなら「エクササイズ」が必要運動時間の目安になります。事務作業が多く、座っていることが多い職業ならば「スタンド」のアラートが役立ちます。

なお、ランニングやスイミングなど特定の運動をする場合には「ワーウアウト」アプリを利用します。同アプリで測定したデータは、自動的にアクティビティと連携して記録される仕組み。また、「Nike+ Run Club」など、サードパーティ製にもアクティビティと連携できるアプリも増えてきています。

 

■モチベーションを維持する仕組み

運動を継続的に続けるには、日々のやる気を維持することが重要です。Apple Watchには、使用者のモチベーションを維持する仕組みがいくつも詰まっています。

例えば、1週間リングを完成させ続けるなど一定の記録を達成した場合には、それを証明するバッジが獲得できます。また、「アースデイチャレンジ」や「国立公園チャレンジ」など、特定の記念日に開催されるチャレンジもあります。

現状、日本限定のチャレンジは開催されていないようですが、そのうち「お正月太りを防ぐために1週間ウォーキングチャレンジ」とかが出てくれば面白いですね。

また、100日、365日、500日、1000日分ムーブを達成する貰えるバッジなど、長期的な課題もあります。

友だちとアクティビティの記録を競える機能もあります。「アクティビティ」アプリの「シェア」で設定を行えば、友だちや恋人、家族の運動量がリアルタイムに共有可能。パーソナルトレーナーと共有して、自身の活動量を報告するなんて使い方もできます。また、「Challenges」というアプリでは、チームで課題にチャレンジ可能。複数人で楽しめば、達成率も上がること間違いありません。

さらに、秋になって「watchOS 4」が登場すると、「スマートコーチング」機能が追加されます。例えば、夕方になると「1日の終わりが近づいていますよ。あと8分歩けばリングが完成しますよ」といったように、利用者の進捗状況に合わせた提案が通知されるわけです。

従来はシンプルに進捗状況が通知されるだけでした。「~しましょう」というアドバイスが来るようになれば、目標達成の意識も保ちやすくなるでしょう。

【次ページ】watchOS 4では水泳でも使いやすくなる

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