宿泊費高騰の京都で少しでも安く、そして快適に泊まる方法とは?

■1床限定! 鴨川ビューの絶景ドミトリー

「え、本当にここにあるの?」と思うような、地味~(失礼!)な雑居ビルの9階に位置するのは、「BOOK AND BED TOKYO 京都店」(20床)。2015年に池袋にオープンし、話題を呼んだ泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」が、2016年12月、京都店を開業しました。外観は地味~(しつこい)ですが立地は最高! 南座、四条大橋からほどちかく、祇園四条駅からわずか徒歩1分。祇園も徒歩圏内です。

「本の中で眠る」という本好きの夢を実現する、本棚のなかにベッドスペースが設けられた作りは池袋店と同じ。トイレ、洗面スペースなど、ゲストハウスとしての共用施設ももちろん完備していて、トースター、電子レンジ、電気ポットなども自由に利用できます。1名1泊4300~4800円と、ドミトリーとしては決して安くない値段をどう捉えるかはそれぞれの判断によりますが、絶好の立地とたくさんの本たちに囲まれるという至福は、この施設ならでは。池袋店同様、天井から本がぶら下がっているというデザインもしゃれおつです。

なお、13時から17時は、1時間500円(税別)で時間利用も可能。観光に疲れてひと息つきたいとき、携帯の充電が不安なときなどに重宝するはず! 京都関連の本も充実しているので、観光の参考にもできちゃいます。なお、インバウンドの利用者は3割程度とそれほど多くなく、関西圏の人の利用が多いそうです。

そして、こちらには鴨川を見下ろすことができる窓のある特等席ならぬ、特等床(?)が一つだけ。値段はほかの部屋と同じ、とのこと。こちらを狙うなら早目の予約がおすすめです。

 

■ミレニアム世代に向けた、カプセルホテルの進化版

7月には、京都河原町三条に、ミレニアル世代に向けた、ライフスタイルホテル「ザ・ミレニアルズ」(152室)がオープンしました。

宿泊スペースは、カプセルホテルを進化させ、高い居住性と機能性・先進性を追求。上下を気にしない一段式で2.3mの高い天井を採用したり、照明とリクライニングベッドが起動したり、チェックイン時に渡されるipod touchアプリで照明・ベッド・アラームが操作できたりと、かなりハイテクな空間となっています。また、スライド機能を使い、ベッドをソファモードにすることでスペースが生じ、床に立って着替えることも可能。

また宿泊特化型でありながら、施設全体の20%もの面積を共用部に割いている点も特徴。宿泊者は、フロント・ロビーの他、ワークデスク・ミーティングルーム・プレイゾーン・キッチン・ダイニングスペースといった共用スペースを自由に使うことができ、“眠るまでをホテルの共用部で過ごす”という滞在スタイルを提案します。

価格帯は1泊6000円前後。共用スペースはコワーキングスペースとしても運営しているため、仕事もはかどってしまうかも!? 出張時にも利用できそうです。

京都の宿泊施設はバリエーション豊富! そして、これからますますその傾向が高まっていきそうです。上手に宿選びして、お得に快適にステイしたいものです。

>> ピースホステル京都
京都府京都市南区東九条東山王町21−1
(JR・近鉄・地下鉄京都駅から徒歩3分)

>> BOOK AND BED TOKYO 京都店
京都市東山区中之町西入ル200 カモガワビル9階
(京阪祇園四条駅から徒歩1分)

>> The Millennials
京都市中京区河原町三条下ル山崎町235 Gビル京都河原町 01
(阪急河原町駅、京阪三条駅、地下鉄三条京阪駅から徒歩5分、地下鉄京都市役所駅から徒歩4分)

 


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(取材・文/長谷川あや

はせがわあや/エディター・ライター

はせがわあや/エディター・ライター

出版社でスポーツ誌の編集に携わった後、フリーに。現在は、各種媒体に、食、旅、アート、エンタメなど、ライフスタイル系の記事を寄稿。雑誌・広報誌等の編集にも携わる。

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