■見た目は普通のコーヒーメーカーだが……
こちらが「サーモス アイスコーヒーメーカー」。付属品として、計量スプーンとペーパーフィルター(5枚)が付いてきます。取っ手の付いた部分がサーバーになっていて、抽出されたコーヒーはここに入ります。手触りはサーモスの水筒のような感じ。
本体のフタを開けるとドリッパーが。ドリッパーは取り外し可能です。
ドリッパーの右脇には小さなフタがあり、開けると給水タンクになっています。ここから水を入れます。
1度に3〜5杯分のアイスコーヒーを淹れることが可能。水量は本体脇にある目盛りで確認できます。例えば3杯淹れたい時は「3」の目盛りまで給水します。
市販のペーパーフィルターを使う時は、2〜4人用サイズ(サイズ102または1×2)を選びましょう。それよりも大きいペーパーフィルターでも使えないことはありませんが、ドリッパーからあきらかにはみ出してしまうので、かなり不格好。またメーカー想定外の使い方なので、故障の原因にもなりそうです。なるべく規格に合ったフィルターを使用しましょう。
それでは、早速作っていきます。用意するのは、コーヒー粉と水、氷です。コーヒー粉はアイスコーヒー用の粉はもちろん、深煎りのコーヒー粉や粗挽き、中挽きのコーヒー粉もOK。細挽きはドリッパーからコーヒー粉が溢れたり、ペーパーフィルターが詰まったりする原因になるので使用できません。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットしたら、コーヒー粉を入れます。付属の計量スプーンすり切り5杯で、グラス5杯分のアイスコーヒーが淹れられます。(ちなみに付属の計量スプーンすり切り1杯は7g)今回は5杯分のアイスコーヒーを淹れてみました。
コーヒー粉を入れたら、給水タンクに水を入れます。ちなみにお湯や牛乳など水以外のものは故障の原因になるので、必ず水を使いましょう。
「5」の目盛りのところまで水を注ぎます。水を入れた時、少し目盛りが見えづらいかも。
次にサーバーに氷を入れます。メーカーHPによると、この氷によってドリップされたコーヒーが急冷されるため、香りがよく、透明感のあるアイスコーヒーになるのだそう。サーバーは広口で、大きめの氷でも入れやすくなっています。
サーバーに入れる氷はかなりの量を使用します。目安としては一般的な大きさの製氷皿0.8枚分くらい。グラスに入れる氷が足りなくならないよう、事前に氷はたくさん用意しておくのがおすすめ。
サーバーのフタを閉じたら、ハンドルが正面に来るようにセット。差し込みプラグをコンセントに差し込み、スイッチをONします。
スイッチを入れるとボタンが緑色に点灯。あとは出来上がりを待つだけ! 機械側が自動で蒸らし時間を調整し、じっくりとコーヒーを抽出してくれます。出来上がり時間の目安はグラス3杯分で約5分、5杯分なら約7分。水温などによって変化するようです。
ドリップが完了するとブザーが鳴り、ランプが消えます。サーバーを取り出し、軽く左右に振ったらグラスへ。注ぎやすく、液だれしにくい設計も◎です。注いでいくと、香ばしい香りが……! 透明感のある美しいコーヒーです。
飲んでみると、深みとしっかりとしたコクがあり、香りも豊か。喫茶店で飲むアイスコーヒーのような味わいです。グラスに氷を入れてから飲むことを想定されているためか、ストレートで飲むと少し味が濃いように感じます。その分、氷が溶けても最後まで美味しくいただけます。
味もよく、氷とコーヒー粉さえ用意しておけば短時間で淹れることができるので、急な来客があった時も安心です。
さて、ここで気になってくるのが「他の淹れ方をしたアイスコーヒーと、どれくらい味や香りが違うのか」ということ。3種のアイスコーヒーで飲み比べてみました。