操作箇所はスイッチひとつだけ。クリックすると、まずはインジケーターランプが点滅します。とても微弱な光での光での点滅。使途はポジションマーカーかな。自分の所在地を示すためのものかと思われます。
消灯状態からクリックして、2秒以内にもう一度クリックするとモードが変わります。インジケーターLEDの点滅の次は赤色LEDの点滅。スローとクイックの2種類があります。どちらもかなり明るめ。パーソナルマーカーとして十分以上に役立つもの。
さらにクリックを繰り返すと、白色LEDの点滅、白色LEDの点灯と遷移します。どのモードにおいても、2秒以上経過してからクリックすると消灯します。
白色LEDの配光は、ワイドでフラットな完全な散光。レンズやリフレクターなどの光学系を一切持たず、ややシボ加工されたボディでさらに拡散しますので、芯のないワイドな光になります。完全な暗闇でさえ歩くのには不自由しない程度の明るさはあります。
ヘッドランプとして使い勝手が悪くはない光かと思いますが、おでこの傾斜に沿ってちょっと上むきがちになるのが弱点かな。装着方法に工夫するか、首にかけてしまうのも手かと。胸ポケット、Tシャツの襟など、引っ掛けられるところは多々あるので、好みの場所を探してみてください。
NU05は充電式。TUBE、T360などの先例があるためそれほど驚きはありませんね。この方式は頻繁に使うユーザーにはやはり好評なようで、展示会などでも興味を示す方が多くありました。充電中は赤色インジケーターが、充電完了後は緑色のインジケーターが点灯します。
この製品には残念な点がひとつあります。Oリングを使って自転車のシートチューブなどに固定できるように工夫されているのですが、台座部分と本体の結合が差し込みだけなので、固定力が弱いのです。差込は結構深いのですが、1.5cm程度。若干のテンションはかかるものの、段差で衝撃を与えたりすると飛んでいかないかどうか心配です。そういうわけで、自転車への直接の取り付けはおすすめしません。
その代わりと言ってもなんですが、NEB10、NUP10などに採用されているハイパロンのモールシステムとの相性は良好。最初に丁寧に装着しておけば、勝手に外れることはなさそうです。NEB10などを斜めがけで使うのであれば、自転車に乗る時には後方灯として十分役立ちます。
自転車通勤の方であれば、毎日同じカバンでしょうし、乗り降りのたびにライトを脱着する手間を省けるのでおすすめ。自宅や会社で手軽に充電でき、いざという時には前照灯になる、というのもミソです。
NUシリーズは昨年からラインナップされていましたが、あまり目を引くようなものはなかったかな…と思います。しかしNU05は、そのコンパクトさゆえに様々な割り切りをしているものの、実にNITECOREらしいアイテムと言えるのではないでしょうか。
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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