【TRD試乗】雨の峠でも走りが楽しい!トヨタ86ベースの空力の申し子=14R

■toyota86 14R

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14Rをひと言で説明すると「徹底的に空力性能を磨いたモデル」ということになりますが、実車と見たら「いわずもがな」ですね。

特徴的なフロントスポイラー、サイドスカート、リアディフューザーはもちろんのこと、ドアミラーの前方に設けられたエアロフィン、トランクに装着されたGTウイング(オプション)…。そんな派手な装備に加え、ボディの下側もカバーで覆われ、床下を空気がキレイに流れるよう工夫されています。

14Rは「TRDがエアロダイナミクスを仕立て上げるものの、クルマ自体のカスタマイズはユーザーの嗜好に合わせて」、というのがコンセプト。試乗車には、TRD推薦のセッティングオプションとして、車高調整式サスペンションセットをはじめ、フロントストラットタワーバー、スタイビライザーセットなどが装着されていました。

走り始めると、意外なほどスムーズな乗り心地。洗練されています。ことさら速度を上げなくても、高い空力性能がボディをやんわりと路面に押しつけてくれるので、むやみに足を硬める必要がないんですね。

14Rのもうひとつの目玉、ボディ剛性のアップも印象的でした。ステアリング操作とクルマの動きが実にダイレクト。濃厚な一体感があるので、冷や汗をかくことなく、雨の峠道であってもほどほどのペースで走れる。楽しい!

さらに、TRDオプションパーツのモノブロックブレーキセットもグッド!! ブレーキディスクを左右から締め付ける対向ピストン型で(ノーマルはフローティング式)、軽いひと踏みから、しっかりしたフィールと減速感が得られるんです。「これは絶対に買いだ!」…といいたいところですが、お値段は専用ホイールと合わせて100万円超。ううむ…。

<SPECIFICATIONS>
☆86 14R
ボディサイズ:L4285×W1790×H1325mm
車重:1230kg
駆動方式:FR
エンジン:1998cc 直列4気筒 DOHC 16バルブ
最高出力:200馬力/7000回転
最大トルク:20.9kg-m/6400〜6600回転
トランスミッション:6MT
価格:376万7237円

■トヨタ ヴェルファイア TRD

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今や販売台数の面でもデザインの面でも“路上の王”になった感のあるゴージャスミニバン「ヴェルファイア」。同車を購入検討中で、さらに攻めたスタイリングに挑戦したい方、TRDのセットオプションはいかがでしょうか?

エアロパーツセット(19万0620円〜)、エアロパーツ&マフラーセット(35万2620円〜)、さらに専用サスペンションやボディ補強パーツも用意されます。

写真のヴェルファイアは、「ZA」グレード(エアロボディ/7人乗り/447万6856円)をベースに、TRDパーツをフルフル装着(132万0840円)したデモカー。19インチホイールを履かせ、車高は15mmダウン。快適性を損なわない程度に足回りを硬め、ステアリングを切った時のロールを抑えています。ドライブしていて目線がブレない、硬派なミニバンです!

■レクサス RC F CCS Concept

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5リッターのV8エンジン(477馬力、54.0kg-m)を搭載するレクサス「RC F」。そんな大排気量&ハイパフォーマンスクーペをTRDが手がけるとどうなるか? その答えが、現在、鋭意開発中のコチラ。

ルーフとボンネットをカーボン製にしたRC F“カーボンエクステリアパッケージ”をベースに、さらに前後左右、底面にまでカーボン製の空力パーツを付与。これ見よがしな外観になるのは避けながら、空気抵抗を減らし、ダウンフォースを稼いでいます。

レーシングカーと同等の風洞実験を繰り返し、コンピュータ解析を駆使して作り上げたパーツ群。実車を前にすると「さりげないド迫力(!?)」を感じます。足回りも、当然、専用チューン。LSDはスパルタンな機械式。タイヤ&ホイールは20インチとなります。

ベースのRC F自体、1000万円級の高級クーペですが、CCSことサーキットクラブスポーツを謳うTRDモデルも、「相当お高くなります」とのこと。例えばポルシェ「911」を買おうかと検討中の方、コチラの登場をちょっと待ってみませんか?…

(文&写真:ダン・アオキ)

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