ロールアイスクリームを作る前に、まずはハピロール本体の中に入っている蓄冷剤を凍らせるため、冷凍庫で12時間以上冷やします。準備ができたら、冷凍庫からハピロール本体を出す前に付属レシピを見てアイスクリームの素を作ります。
<アイスクリームの素>(約2人分)
卵黄 2個
砂糖 大さじ2
生クリーム 100cc
牛乳 50cc
バニラエッセンス 少々
アイスクリームの素をアルミ製の冷却面に広げて、2分ほど待ちます。……あれ? 付属のレシピには約1~2分で表面が固まるって書いてあるのに、まだ液体で残っているところが。何やら雲行きがあやしい予感です。
あれーっ!? クルクル~♪のはずだったのに、何か違うんですけど……。おかしいな、レシピ通りの分量で、待ち時間も長めの3分にしたのに。そこで、取扱説明書をチェックすると、とんでもない大間違いをやらかしていたことが発覚! こりゃ、ロールする以前の問題だ。
「冷却面(アルミ部分)を“下にして”冷蔵庫に入れ、12時間以上冷やしておきます」
はい、“下にして”を完全に見落としていました……!
敗因、確定。
本体の中に入っている蓄冷剤が冷却面をまんべんなく冷やすためには、下向きに置くのが鉄則みたいです。なかなか固まらなかったのは冷却面を上向きで冷やしていたから。がっくり。
また、冷凍庫の設定を「強」にしておくのもポイントだそう。というわけで、「ハピロール」を下向きに置いてキンキンに冷やし、再チャレンジ!今回は万全を期して、前もってアイスクリームの素も冷蔵庫で冷やして分量も半分に。どう考えても、これは成功パターン!
初回より分量を減らしたので、アイスクリームの素が固まる時間は約1分と早い展開。ヘラで削り始めた感触にも確かな手応えはあったのですが、生地が薄すぎたのか繊細なロールに。カップへ移した途端にロールアイスクリームは形崩れしてしまったのでした。またもや、成功ならず。
コツをつかむのに意外と時間がかかりそうなロールアイスクリーム。ここで気を取り直すためにも、簡単そうなシャーベットを作ってみたいと思います。
■わずか10秒!好きなジュースでシャーベット
「ハピロール」の冷却面へ好きなジュースを注げば、あっという間にシャーベットやグラニータを作ることができます。世の中にジュースはごまんとありますが、今回は何となく体に良さそうなイメージ先行で「飲むヨーグルト(ベリー味)」「豆乳(抹茶味)」「トマトジュース」の3つをセレクト。
ちなみにシャーベットとグラニータの違いは、「シャーベットは乳製品を含んでグラニータは含まない」とか「シャーベットよりグラニータは糖度が低い」など、いろいろあるようですが、本記事では区別せずにシャーベットで統一して紹介します。
【飲むヨーグルト】
「明治ブルガリアのむヨーグルト ブルーベリー&3種のべリー」をシャーベットにしてみました。冷却面に広げてから10秒も経たずに凍り始め、あっという間に固まりました。フローズンヨーグルトシャーベットにしては、少しシャリシャリしていますが、水分が多めの飲むタイプだからでしょうか。
味は普通にフローズンヨーグルト。もともとそのまま飲んでもそれほど甘くないですが、シャーベットにしたことでさらに甘みが抑えられました。シリアルと一緒に合わせて朝食でいただくと、朝から気温急上昇の日でもだるい体がシャキッと目覚めるかも。
【豆乳】
乳製品が苦手という人は豆乳を試してみてはいかがでしょう? 市販の豆乳飲料「キッコーマン豆乳飲料 抹茶」を使って、シャーベットを作ってみました。
飲むヨーグルトに比べると、固まり始めるのに若干時間がかかりましたが、ほどなくシャーベットが完成。市販の抹茶アイスより味も舌ざわりもさっぱりしています。
【トマトジュース】
ラストは「カゴメトマトジュース(食塩入り)」。甘いものを控えている人、甘いものが苦手な人にピッタリ!
1日中、外にいて体に熱がこもっている日には、このトマトのシャーベットがスーッと体の中から冷やしてくれそうです。前の日の晩に盛り上がり過ぎちゃって、少し二日酔い気味の体にも効きそう。冷製パスタのソースやそうめんのつゆに混ぜても良いですね。
■気を取り直して、ロールアイスクリーム作り3度目の正直!
シャーベット作りで何とか自信を取り戻せたので、ロールアイスクリームに再々チャレンジ。3度目の正直なるか?
試作3回目にして、ようやく成功。冷却面に流し入れるアイスクリームの素は少なめにして、薄く広げるようにするとロールアイスクリームを作りやすいようです。腕力に自信のある人は、もう少し入れる量を増やして厚さを出してもうまく巻けるかもしれません。
「ハピロール」で1度に作れるロールアイスクリームは、センターと両サイドの合計3回分。先にできあがったロールアイスクリームは、冷却面の上に置いたままにしておくのがポイント。3本のロールアイスクリームを作り終えてからカップに移すと、きれいなロールをキープできます。
口に運び入れた途端、きれいに巻き取ったロールがふわっと溶ける感覚を味わうと、自然と笑顔になってしまう不思議。それを何度も味わいたくて、無心でロールアイスクリームを口へ運んでいると、あっという間になくなってしまう儚さ。これはクセになります。
ただし、「ハピロール」は、とにかく1回で作れる量が絶妙すぎて、あっという間に冷やせなくなるところが悩みどころ。「次こそ美しいロールアイスクリームを作りたい!」「次はあの味で作りたい!」と、何度も作りたいのに、一旦、冷却面のパワーが落ちてしまえば、次回は12時間後のお楽しみ。この夏、我が家の冷凍庫には、意外に存在感の大きな「ハピロール」がずーっと鎮座しそうです。
>> ドウシシャ「ハピロール」
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(取材・文/髙橋尚美)
たかはしなおみ/ライター
大手通信キャリア系列の出版社とニュースサイトで勤務後、夫のUターン転職で岐阜へ。2014年からフリーライター。主に食育、家事、育児、マネー、不動産の記事を執筆。3児の母で精神年齢は幼児並みの四十路。
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