手のひらサイズ!キャンプで使える超小型プロジェクターの実力とは

実際、目にして驚いたのが本当にコンパクトであること。一辺5.5cmのキューブ型で、手のひらにすっぽり収まるサイズです。重さも195gと、缶コーヒー1本分と同じくらい。持ち運びに際して一切のストレスが生じません。金属製のボディに、おもちゃっぽさ、安っぽさはなく、スタイリッシュで人に自慢したくなる洗練されたデザインです。

▲手のひらで包めるくらいのコンパクトサイズです

無線で完結するため、煩わしさ一切なし

「Smart Beam Laser」は、Wi-FiのAirPlay(iPhoneの場合)・Miracast(Androidの場合)機能が使えるスマホ・タブレットであれば簡単に無線接続が可能です。
手順としては、基本的に
①「Smart Beam Laser」の電源をON
②スマホ・タブレットと「Smart Beam Laser」をWi-Fiで接続
この2点だけ。

上部にあるボタンを長押しすると電源がONになります。

スマートフォン・タブレット(画面はiPad)のWi-Fi設定画面に、「Smart Beam Laser」が表示されるのでタップして繋ぎましょう。

iPad・iPhoneの場合はAirPlayのアイコンを押し、表示された「Smart Beam Laser」をタップ。これで、「Smart Beam Laser」からスマートフォン・タブレットの画面がプロジェクターから投影されます。

たったの2ステップなので、1回覚えてしまえばとても簡単です。キャンプで皆が大画面を楽しみにしているなか、ケーブルや電源をモタモタ準備して場が冷える、ということもなさそうです。

キャンプ場で酒盛りしながら試写会!

キャンプ場に持っていってその日の夜にさっそく試してみました。日中行ったBBQの動画を上映したり、静止画をスライドショーにしたりして、お酒を飲みながら一日を振り返りました。あまりにも小型であるため、果たして画質は? と心配していましたが、ハイビジョン画質できれいに映ります。

▲大きな画面に全員が興奮! 盛り上がりは約束されたようなもの

スマホで撮った何気ない料理写真も、小さな液晶画面と比べて迫力満点! まるでプロカメラマンが撮ったかのような、いい写真に見えます。販売元によると100インチくらいまで拡大できるとのこと。今回は一般的なスクリーンを用意しましたが、白い壁や天井のほか、多少のでこぼこがあったとしても、概ね平らな面であれば問題なく投影可能です。

また、個人的にツボだったのがアーティストのミュージックビデオ鑑賞。BGM代わりにもなりますし、ノリのいい曲だとみんなで画面を観て盛り上がれます。まるでライブビューイングのようでした。ちなみにその日一番盛り上がったのが、林檎とパイナップルにペンを刺すことでおなじみの、某アーティストのPV。

試してみて、あらためて便利だと感じたのは、レーザー投射型であるため「ピント合わせ」をする必要がないこと。スクリーンからの距離に関わらず、ポンと置いただけですぐに焦点が合うのです。これは本当に便利。途中で、「画面のサイズを変えたい」「向きを変えたい」といったときも、プロジェクターを移動させた瞬間にピントが合うため、しつこいようですが本当に便利です。

また、スピーカー内蔵なのも地味に嬉しいところ。さらに、マイクロUSBケーブルによる充電にも対応しているので、AC電源がなくても2時間の連続使用が可能です。モバイルバッテリーを併用すれば、さらに長時間の使用ができるとのこと。つまり、無線接続を含めて、ケーブルを一切繋がずに使用できるわけです。これはすごい。

■動画配信サイトの無線接続は要注意

しかし、ここで問題発生。映像ストリーミングサービス「Netflix」を利用しようと試みましたが、「接続済みのディスプレイはサポートされていません」のエラーメッセージが出て、再生することができませんでした。動画配信サイトの仕様によっては著作権保護の関係か、Wi-Fiでの出力ができないこともあるようです。詳しくは、販売元であるタイセイテック社のサポートページをご確認ください。

▲Wi-Fiでの映像出力ができない場合でも、PCやDVDプレーヤー、ビデオカメラ、ゲーム機(ミニファミコン・Nintendo Switch・プレイステーション4)などを有線(マイクロHDMIケーブル)で接続することが可能です

日中、明るいときにカーテンを閉めた室内でも映してみました。色味は薄くなりますが、思った以上に文字もくっきり見えます。会議やクライアントとの打ち合わせなどで、いきなりカバンからサッとこれを取り出して資料を投影したら、話題も生まれそうです。

どこでも使用でき、スーパーコンパクトな「Smart Beam Laser」。天井に投影して寝ながら映画を鑑賞したり、タープに投影してキャンプサイトでゲームを楽しんだりと、考え方しだいで使い方は無限に広がりそうです。

▲廃屋や物置、倉庫などでホラー映画なんていうのも恐怖度マックス!?

>> タイセイテック「Smart Beam Laser」

 


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(取材・文/堀水潤一 撮影/大平晋也)

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