【ホンダS660比較試乗】日常性のスズキ アルトターボRSか、非日常性のS660か?

ダイハツ「コペン」、ホンダ「S660」と続けば、勢い余ってスズキ「カプチーノ」やオートザム(マツダ)「AZ-1」なども復活してもらえない? なんて淡い期待を抱いてしまう今日この頃。もちろんそれが、高望みであることは分かっています。

そもそも、日本ではありふれた存在の軽自動車ですが、世界中を見渡すと、超特殊なマイクロカーですからね。大人が最大4名も乗れて、荷物が積めて、安全性も高くて、燃費もいい。そして走りも侮れない。まさに軽自動車は、日本のお家芸なんですね。

そんな日本のお家芸だからこそ、軽自動車のスポーツカーが面白くないはずがありません。何しろ、コンパクトかつ軽量。手頃なライトウエイトスポーツカーを成立させるのに絶好の土壌が、軽自動車の規格にはあると思うのです。一部には、手頃なスポーツカーで若者のクルマ離れに歯止めを! なんて声もありますが、そんなお節介を焼きたいのではありません。過去へのオマージュ、ヘリテージをフル活用して、ガッチリつかまえるべきはオジサンのマインドですよ。

オジサンが飛びついて買う→大切に乗られた質のいい中古車が増える→安価で若者に行き渡る…の図式は、今も昔も変わっていませんから。本質的にカッコいいものを放っておけるほど、若者たちは鈍感ではございません。

さて、話を戻しましょう。

現在、そんなオジサンマインドに“どストライク”の軽スポーツといえば、ホンダS660と、スズキ「アルトワークス」…失礼、ではなく「アルトターボRS」。そんな気になる2台の真価を、ここで比べてみたいと思います。

 ■アルトターボRSは軽自動車界のBMW「M5」!?

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