■撮影したデータはパソコンやスマホに取り込める
これまでのチェキにはない機能で筆者が便利だと感じたのは、写真のデータをmicroSD/microSDHCカードにコピーできる点です。
カメラ内蔵のメモリには50枚まで保存できるのですが、そのデータをmicroSD/microSDHCカードにコピーすれば、パソコンに取り込んだり、スマホに保存したりもできます。実際にコピーしてみると、エフェクトなどは一切適用されず、ノーマルな状態での写真だけが保存されていました。
Androidスマホであれば、スマホにmicroSD/microSDHCカードを挿して直接データを読み込めますし、iPhoneでもパソコン経由でクラウドサービスを使えば簡単に写真が取り込めます。
せっかくいい感じに撮れた写真はバックアップを保存したいもの。それにインスタなどのSNSに投稿してみんなに見てもらえるのは、instax SQUARE SQ10ならではですね。
逆に、ほかのカメラで撮影した写真をmicroSD/microSDHCカード経由でinstax SQUARE SQ10に取り込むことも可能です。とはいえ、毎回データをやり取りするのは面倒なので、次期モデルではWi-Fi通信機能の搭載に期待したいところです。
■アーティステックな写真が撮れるモードも搭載
instax SQUARE SQ10には、「二重露光」と「バルブモード」という撮影モードもあります。二重露光は、シャッターを2回押すことで、ふたつの画像を1枚のフィルムに重ねられるモードです。
こんなアートな写真が誰でも撮れるなんて、使っていてテンションが上がりますね!
バルブモードは、シャッターを最長10秒まで開き、夜景や光跡を撮影できるモード。いずれも撮影するにはちょっとしたコツが必要ですが、モニターで確認しながら撮影できるので、何度でも取り直せます。
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instax SQUARE SQ10の実売価格は3万円前後。普通のデジカメとして考えれば、かなりお手頃価格ですが、ここにフィルム代が加算されるのを忘れてはいけません。しかし、必要な写真だけをプリントできるという強みがありました!
思い出を紙焼き写真に残す習慣が薄れつつあるいまこそ、instax SQUARE SQ10で写真をプリントする楽しみを再認識してみませんか。
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(写真・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。