操作は非常にシンプル。本体中央の緑色のスイッチをクリックするだけ。このライトはトーチライトとパネルライトの2種類の光源を持っています。どちらが点灯するかは、前回使用したのがどちらかによります。
前回とは別の方のライトが点灯するわけです。
トーチライトは先端部にある3つの7mm砲弾LED。明るさは合計で20ルーメンと最低限の明るさです。比較的狭い配光で、10m先程度であればなんとか視認できます。一般の方が求める「懐中電灯」であれば、まず問題のない明るさです。
パネルライトは本体前面のCOB LEDです。蛍光体が連続しており、たくさんのLEDを並べたタイプよりも柔らかでフラット、そして幅の広い照射を実現します。
明るさは210lm。遠距離は全く照らせませんが、近距離を広く照らすには好適。明るさもこちらは十分といっていいのではないかと思います。単四電池3本というパワーソースを考慮すれば、かなり頑張っています。
電池は本体下部のスライド式の蓋を開いて装填。よく見かける形式で簡便ですが、防水性能は期待できません。電池の向きは交互ですが、電池室の底には大きめに電池の向きが表示されているので、比較的わかりやすいかと思います。
本体背面に1箇所、底部に1箇所、マグネットが仕込まれていて、鉄板面に貼り付けて使用することができます。吸着力はどちらもそれほど強くなく、貼り付ける向きによってはズレることもありそうです。この辺りは最低限の割り切り。使う側の工夫でカバーする必要があります。
ライト本体下部のジョイントを軸に折り曲ることで、およそ+90~-90度まで、約180度弱回転させられます。「弱」と言いますのは、なぜか180度きっちりと曲がりません。なんだかモヤっとします(笑)。ただ、卓上でも自立しますし、機能的には十分。
ジョイントにはラッチもついていますが、左右各3.5段階程度とやはり大雑把なもの。ただしこれも十分な機能を果たすかと思います。
背面上部にはフックも搭載。天井や壁に吊り下げて使用することを想定しています。片面にしか光が飛ばないので、壁面と相性がいいかな。
完全に余談ですが、トップライトを点灯させると、本体内部を透過した光でパネルライト側が美しく輝きます(笑)。
逆にパネルライト側を点灯させた時には、本体外周が美しくイルミネーションされます(笑)。
そういう意図で設計されているものとは思いませんが、もしかするとデザイナーの遊び心でしょうか。機能上はまっっったく無意味なポイントですが、個人的には気に入りました(笑)。
マニアックな視点をもうひとつ付け加えるなら、スイッチ。スイッチ自体はリバースクリッキーですので、半押しで一時的な消灯ができます。しかし、半押しを使って点灯しているライトを切り替えることはできません。ちょっと不思議なシステム。フラッシュライトの常識がライト全体の常識ではないわけです。
フラッシュライトマニアが好むような、金属の質感も目もくらむ閃光もありませんが、必要最低限を上手に備えたワークライトです。
あくまでも住む世界が違うもの。
軽く、十分な明るさ、イージーなパワーソース。普通のお父さんが持っていたり、男の子が工作や冒険に使うにはちょうど良い、むしろ十分すぎる代物です。特に不満も現れないかとは思います。注意点としては防水性が皆無だというところだけですね。(アカリセンター価格:1080円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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