スマートスピーカーは、AI技術の進化とともにこれから普及が期待されているデジタル製品です。欧米ではすでに、Amazonが開発した「Amazon Echo」や、Googleが開発した「Google Home」が発売されています。また、アップルは年内に一部の国で「HomePod」というスマートスピーカーを発売する予定です。
そして今年の夏、日本でもスマートスピーカーが発売されました。LINEが開発した「WAVE」というスマートスピーカーです。
「WAVE」は、LINEと韓国のNAVERが共同開発した「Clova」というクラウドAIのプラットフォームに対応する製品の第1弾です。クラウドAIとは、文字通りクラウド(ネットワーク上のコンピュータ)に設置された人工知能のこと。つまりWAVEを利用するにはインターネットへの接続が必要になります。
WAVEは今秋発売予定ですが、7月14日から先行体験版の予約が始まり、8月23日から順次発送されました。先行体験版(1万円/税別)は、まもなく発売されるであろう正式版(1万5000円/税別)より安いということもあり、筆者も注文。いち早く使ってみました。
自宅ではなくオフィスに置いているのですが、なかなかいいですよ。すごく役に立つというわけでじゃないのですが、いい意味で存在が気にならず、ときどき気分を和ませてくれます。
■スマホのアプリからコントロール
WAVEの初期設定は、とても簡単。LINEを利用しているスマホに「LINE Clova」アプリをインストールし、LINEアカウントでログイン。WAVEの電源を入れて、アプリの画面表示に従い設定を行うだけ。スマホとWAVEはBluetoothで接続し、さらにWAVEはWi-Fiに接続する必要があります。接続が完了すると、WAVEから「ネットワークに接続しました」という音声が流れます。
あとは、Clovaに話しかけるだけで使えます。WAVEに向かって「Clova(クローバ)」と呼びかけると“ポン!”という音が鳴って、ライトが点灯します。ライトが点灯している間に、調べたいことを話したり、聴きたい音楽を「聞かせて」「再生して」と話すだけでOK! 音楽は「LINE MUSIC」が再生される仕組みですが、WAVEの購入者は6カ月無料で聴けるクーポンがもらえます。
なお、Clovaが対応する音声コマンド一覧はアプリで確認できます。先行体験版が届いた際にはLINE MUSICの再生がメインで、あとは天気予報を聞いたりアラームを設定したりするなど、ごく限られた用途にしか使えませんでした。