■最新のアップデートでさまざまな機能が追加
しかし9月20日のアップデートにより、登録した生年月日に基づいて、今日の運勢を調べたり、テレビを登録して“音声リモコン” として使える機能が追加されました。また「○○○○について教えて」と有名な人物の検索もできるようになりました。
WAVEのAI(人工知能)は、スピーカーの中ではなくクラウドにあります。クラウドAIの機能が進化するほどWAVEが賢くなり、できることも増えるというわけです。今後のアップデートにも期待できそうです。
なおWAVEを起動するときは、さほど大きな声で呼びかける必要はなく、近くにある場合は、小声とまでは言わずとも比較的小さな声でも認識してくれます。また、仕事仲間みんなで使っていますが、声質やイントネーションが違っても聞き取ってくれます。初号機としてはかなり認識精度が高いのでは、というのが率直な感想です。
■音声はやさしそうな女性
Siriと同じように、ちょっとしたおしゃべりにも付き合ってくれます。「今日の気分は?」「好きな気分は?」など、思いつくままに話してみると、意外な回答を返してくれたり……。まだ、ユーモアのセンスはSiriには劣りますが、「何か歌って」と話すと「歌は現在、勉強中です。そのうちお聞かせしますね」と、今後のアップデートを期待したくなる回答もしてくれます。
音声は1種類だけですが、やさしそうな女性の声といった感じで、多くの人に好まれるのではないかと思います。といってもイメージしにくいですよね。というわけで、動画も撮ってみました。ぜひ、聞いてみてください。
(▲声を聞きたい人は&GPの動画にて)
なお、WAVEに続く、Clova対応端末の発売も予告されています。発売時期や価格は未定ですが、LINEの公式キャラクターをデザインしたスマートスピーカー「CHAMP」や、ディスプレイ付きの「FACE」も近い将来リリースされる予定です。
新しいデバイスなので、購入を決めるには慎重になるでしょうが、普段からLINE MUSICを聴いている人は、買って損ナシだと思いますよ。あとは、目覚まし時計として使ったり、毎朝の占いをチェックしたりするだけで、“なんかいいなぁ、楽しいなぁ” という気持ちになれること請け合いです。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。