■ロックの歴史の息遣いを感じる衣装やギターが58点
今回の展示の最大の見どころが、楽器や衣装の展示ブース。写真では見たことがあっても、やはり間近で見るとアーティストたちの偉大さを感じずにはいられません。
ブースはROCK、FOLK、PUNK、SOUL、Non Inducteesの5つに分類。会場に入ってすぐ右に出迎えるのはマイケル・ジャクソンが兄弟たちと結成したジャクソン5時代の衣装。1972年頃のもので、
その隣には、アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトが着用した2つのケープを展示。いずれにもホロスコープの記号が用いられています。
その2つの展示の向かい側に立てられたケースのなかには、マドンナが1993年のガーリーショー・ワールドツアーで「ライク・ア・ヴァージン」をパフォーマンスする際に着用したタキシードをベースにした衣装が。
ロックといえばはずせないのがギターやベースなどの楽器。やはりギターがもっとも多く、ロジャー・グローバー(ディープ・パープル)、エリック・クラプトン、サミー・ヘイガー(ヴァン・ヘイレン)、デボラ・ハリー(ブロンディ)、デビッド・バーン(トーキングヘッズ)などのゆかりのものが14本並ぶ。
シンガーソングライターでベーシストのスティングは2003年にポリスのメンバーとして殿堂入り。シンクロニシティ・ツアーで使用したスペクター・ベースとケース、ミュージックビデオ「シンクロニシティⅡ」で着用している衣装を見ることができます。
少し異色なところでは、ディープ・パープルのイアン・ギランのHohnnerのマリン・バンド・ハーモニカ。
こちらはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマー、チャド・スミスがワン・ホット・ミニット・ツアーで使用したドラムヘッド。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズからは、ジョン・フルシエンテによるアルバム「バイ・ザ・ウェイ」のレコーディング時のメモも展示されています。
こちらは、ビヨンセがデスティニーズ・チャイルドのメンバー時代のミュージック・ビデオで着用した衣装。右が「ビルズ・ビルズ・ビルズ」、左が「インディペンデント・ウーマン・パート1」の時のもの。
うれしいことに、衣装やギターの展示スペースではフラッシュを使わなければ撮影はOK。
■休憩スペースにはギブソンのギターがありえない形に!
会場内にはカフェを併設した休憩スペースがあるのですが、そこの中央と壁には愛用するアーティストも多いギブソン社のギターやアンプがアーティスティックなオブジェとして展示されています。
今後、現地のミュージアムグッズや日本オリジナルのものなど、グッズも充実していく予定だそうです。
ロックの殿堂ジャパンミュージアム(ROCK & ROLL HALL OF FAME JAPAN)
期間:2017年9月23日(土)より
会場:有楽町インフォス
住所:東京都千代田区丸の内 3-8-3
料金:前売 大人1800 円、学生1300 円/当日窓口 大人2200 円、学生1600円
※価格は全て消費税込み
※小学生以下は保護者同伴に限り入場無料
<楽器・ステージ衣装・愛用品等、展示品提供アーティスト>
エルヴィス・プレスリー、マドンナ、ジャクソン5、ポリス、ディープ・パープル、シカゴ、ザ・フー、ヴァン・ヘイレン、ロッド・スチュワート、ジャーニー、ハート、ママス&パパス、ビーチ・ボーイズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズ、アース・ウィンド&ファイアー、テンプテーションズ、バングルス、デスティニーズ・チャイルド、ブリトニー・スピアーズ、ボビー・ブラウン、エミネム、デフ・レパード、など(順不同)
主催/運営:ロックの殿堂ジャパン製作委員会
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(取材・文/北本祐子)