充電せずに1週間くらい使える「HUAWEI Band 2 Pro」を試してみた

■基本の画面表示は7種類

先述の通り、同機は画面下部のセンサーをタッチして操作します。これによって画面表示が切り替わる仕組み。基本となるのは「ホーム」「歩数」「心拍数」「ランニング」「サイクリング」「水泳」「呼吸」の7種類です。

▲左から「ホーム」「歩数」「心拍数」「ランニング」「サイクリング」「水泳」「呼吸」

なお、画面は決まった順番に切り替わるのみで、「ホーム」→「歩数」→「心拍数」→…、とサイクルします。「ホーム」→「歩数」→「ホーム」のように逆順で戻る操作はできません。うっかり目当ての表示を過ぎると、また何度も画面を切り替えなくてはいけません。

そこで、頻繁に使用する項目以外は、HUAWEI Wearにある「機能のカスタマイズ」という設定項目から削除しておくとよいでしょう。同画面で、「ランニング」や「サイクリング」などの画面を表示するかどうか、またその表示順序をカスタマイズできます。

▲「機能のカスタマイズ」画面

HUAWEI Band 2 Proのセンサーを長押しすると、各画面の詳細を起動できます。例えば、「歩数」を表示する画面で長押しすると、移動距離や消費カロリー、運動時間、立ちあがっていた時間などの数値を確認可能。

▲「歩数」で長押しした次画面

「ランニング」などの画面では、ワークアウトの測定が開始されます。スマホを持たずに走っても、走行距離や運動時の心拍数の測定が可能。その後、スマホに近づいた状態でHUAWEI Wearを起動すると、それらのデータが自動で同期されるのが確認できました。また、HUAWEI Band 2 ProはGPSをサポートするので、走行したルートのログも残せます。ちなみに、ランニング中には、1キロごとに走行距離が通知されました。

▲「ランニング」で長押しすると測定開始に

「呼吸」をスタートすると、画面に収縮する円が表示され、指示に合わせて深呼吸を行うことになります。なんだかApple Watchでいうところの「Breathe(呼吸)」アプリに似てますが、こちらは深呼吸後に点数で評価が表示されるがユニーク。

▲「呼吸」の画面

残念ながら、筆者は何度やっても高得点を得られず、「悪い」と表示されました。

ちなみに、じっと座り続けていると、画面に人のアイコンが表示され、体操をし始めます。何も説明は表示されませんでしたが、「そろそろ立ち上がって運動しましょう」ということでしょうね。

 

■ワークアウトの測定結果は専用アプリに集約

ランニングなどで記録したデータは、「HUAWEIヘルス」アプリに記録されます。当日の歩数や消費カロリー、移動距離。そのほか、運動していた時間、心拍数、睡眠の記録もここで確認可能です。

▲「HUAWEIヘルス」の画面例

ちなみに、同アプリではトレーニング計画を作成することも可能。試しにハーフマラソンを目的に設定したところ、練習日と休養日が設定されることを確認しました。トレーニングの日は、夕方になると「今日はランニングの日です。アプリを起動してください」と通知が表示されました。

 

■睡眠の測定について

HUAWEI Band 2 Proでは、睡眠の測定も行えます。特に操作が必要なわけではなく、腕に装着して寝るだけでOK。測定したデータは「HUAWEIヘルス」アプリから確認できます。毎日充電する必要がないバンドタイプのデバイスならではの機能といえるでしょう。

また、HUAWEI Wearアプリで「HUAWEI TruSleep」を有効にしておくと、睡眠をより詳細に記録できました。バッテリー消費は多少早まるようですが、せっかく測定するならこちらの方が良いかもしれません。

▲「HUAWEI TruSleep」をオンにして測定した睡眠のデータ

どういったルールで測定しているのかは分かりませんが、筆者が検証した範囲では、測定された睡眠時間は正確でした。

また、アラームを設定しておけば、指定の時間にバイブレーションで通知してくれます。朝の起床時はもちろん、音を鳴らしづらい公共交通機関での移動中でも有効活用できそうです。

▲アラームはHUAWEI Wearアプリから設定できる。最大5個まで設定可能

 

■スマートウォッチにするか、バンド型にするか

HUAWEI Band 2 Proを装着し続けてみましたが、充電せずとも1週間程度なら使用し続けることができそうでした。これはスマートウォッチのバッテリー持ちを懸念している人には、魅力的に感じるポイントでしょう。

一方で、機能面ではやはりスマートウォッチの方が便利な点が多いです。例えば、Android Wear搭載のスマートウォッチなら筋トレの計測も可能ですし、Apple Watchの新モデルなら単体でLTE通信や通話も可能です。

▲Android Wear 2.0搭載の「HUAWEI WATCH 2」なら筋トレの測定も可能

また、画面が小さいので表示できる情報が限られること、複数の国の時間を同時に表示できないこと、などもHUAWEI Bandの弱点と言えるでしょう。

スマートウォッチ・ウェアラブル製品のこうしたトレードオフな関係を踏まえ、自身の目的にあった製品を検討してみてください。

▲「HUAWEI Band 2」と「HUAWEI Band 2 Pro」の仕様比較

 

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(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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