「本当にメディアの皆さまのおかげです! 記事が掲載されてから急激に売り上げが伸びまして…」とうれしい報告をしてくれたのは、TRDのスタッフの方。なんでも、ミニバン向けのドアスタビライザー&ブレースセットの販売が好調なのだとか。
ドアスタビライザーは、ボディ剛性をアップさせるチューニングパーツで、ドアのストライカーとボディ側のキャッチに特殊な形状の樹脂板を貼って、ドアとボディとの接合部を“点から面”にします。加えて、車体底面にある三角状の補強材(ブレース)を強化品に交換。いずれも小ぶりで地味な部品なので「本当に利くの!?」と少々懐疑的になってしまうのですが、これが利くんです!
昨2016年は、このドアスタビライザー&ブレースセットを装着した「ヴェルファイア」と、装着していない同車を乗り比べさせていただき、その違いの大きさに驚かされたものです。感覚の鈍さと分析力のなさでは人後に落ちないリポーター(←ワタシのことです)でも、「なるほど、ボディのしっかり感が増している!」と、違いの分かる男(古い)を気取ることができたくらいですから。日々、ミニバンを足としているオーナーの方々は、それこそうれしい効果を実感できたことでしょう。
ボディの剛性が上がると、ハンドリングも向上しますからね。ジミ〜な機能性部品ながら、よく売れているというのも納得です。「隠れたヒット商品になりそうな予感がします」という昨年のリポートが、ズバリ的中しました(ジマン)。
既存のヴェルファイア、「アルファード」向けに続き、今回「ノア」、「ヴォクシー」、「エスクァイア」のマイナーチェンジに合わせて、同セットが設定されました。
試乗したのは「エスクァイア Gi プレミアムパッケージ TRD」。ドアスタビライザー&ブレースセットはもちろん、同社のエアロパーツセット、ドアハンドルプロテクター、車高を約20mm落とせるTRD Sportivo サスペンションセットなどを装着し、17インチのTRD TF4Aホイールを履いたデモカーです。
もともとミニバンとしては良好なハンドリングを持つエスクァイアですが、総計64万3680円ものTRDパーツを装着し、見た目もドライブフィールも、グッとスポーティに。高速道路から峠まで、ミニバンらしからぬ駆け抜ける走りを披露してくれます。
中でもエアロパーツ、特にサイドスカートは、ボディ下面の空気の流れを上手にコントロールすることで、直進安定性の向上に貢献する“機能的パーツ”なのだとか。高速道路でトラックの横を通過する際など、背の高いミニバンはふらつきやすいのですが、これはそうした不安を解消してくれるそうです。
そして当日は、ノア、ヴォクシーも4車種が展示されました。向かって左から、Sports Elegantをコンセプトにした「ノア TRD」(TRD装着パーツ価格合計39万2040円)。Aggressive Elegantな「ノア Si TRD」(同52万8120円)。WILD & SPORTSを目指した「ヴォクシー ZS TRD」(同47万5200円)。SPORTS & BEASTで力強い「ヴォクシー ハイブリッド V TRD」(同43万2000円)です。エスクァイアを含めて5バージョンが用意されますから、ミニバン購入時には、あらかじめTRD版をチェックしておいてから愛車を決めるのも、ひとつの手ですね!