■アレンジレシピに挑戦してみた
そのまま食べてもおいしい「おつな」ですが、関根さんのアドバイスを参考にしながら「混ぜるだけ」の超簡単レシピもいくつか試してみました。
まずはトマトの旨みを凝縮したドライトマトを合わせて、風味も豊かに仕上げたドライトマト味。これをサラダに和えて食べてみました。
ドライトマトに凝縮されたトマトの旨みがすごい! サラダが一気にイタリア料理に変わってしまうほどのパワーがあります。イタリアンテイストのサラダが食べたい時は、これがいいですね!
続いてはピリッとした辛さがやみつきになりそうな島唐辛子味。アレンジを加えるとしたら、酢の物やマリネがおすすめとのことで、セロリのマリネに和えてみました。
島唐辛子の辛さが酢の酸味とよく合う! 辛いものや酸っぱいものが好きな人はハマりそうです。
最後はハロウィン限定の悪魔風。イタリア料理にちなんだ味ということで、パスタと和えて実食。
味が濃いめなので、和えるだけでおいしくいただけますが、少し塩を入れると味が引き締まるかも。オイルのオレンジ色が鮮やかで見た目にも食欲をそそります。
■「おつな」が誕生するまで
それにしてもなぜ、ツナのお店を始めようと思ったのでしょうか。ツナが置いてある店はあっても、ツナのオイル漬けだけに特化したお店というのは今までなかったですよね?
「小料理屋をやっていた時に、店で余ったマグロを加工してみたのがハマったきっかけでした。作り始めたら楽しくて」
元々は10年続く人気小料理店を営んでいましたが、ツナの魅力にとりかれ、「おつな」の開発を始めた関根さん。
「ツナって国民食ともいえるほどメジャーなものなのに、ほぼ缶詰しか見あたらないじゃないですか。それでいろいろ調べてみて、自分ならもっと良いものを作れると思い、研究を始めました」
毎日店が終わった後に、素材やオイル、味付け、保存方法などを研究し、あれこれ試してみたり、失敗したりの繰り返し。完成までに4年の歳月がかかったといいます。
「あとは、ツナという言葉は“繋がる(ツナがる)”、“大切な(たいせツナ)”、“特別な(とくべツナ)”と語呂がいいんですよ。ツナに何か可能性を感じて、これはイケると(笑)。だから、店名も“乙なもの(おツナなもの)”から『おつな』にしました」
最後に、関根さんに&GPの読者に向けて何か一言、とお願いしたところ、「イベントの多い季節がこれからやってくるので、ぜひこの”おつな”を大切な人へのプレゼントとして活用してほしいですね。『君と繋がりたい』と女性を口説くときにも使えますよ」とのこと。
「君と繋がりたい」と言ってツナを渡されたら、ドン引きされる気もしますが(笑)。「おつな」のツナは縁起がいいので、気になる女性へ、お世話になった方へ、ご挨拶で、お繋がりの「おつな」を贈ってみては?
>> おつな
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(取材・文/坂田圭永)