■短時間で作れる「プチトマトのマリネ煮」も絶品
ここまではじっくり煮込む料理について紹介しましたが、素材の水分を活かした無水調理についても試しておきたいところ。そこで作ってみたのが、「プチトマトのマリネ煮」です。マリネは漬け込みに時間がかかるので、これなら急な来客時にもパッと出せそうなので気になりました。
下記が4人分の材料となっています。
- プチトマト 300g
- 玉ねぎ 1/2個
[A]
- 白ワイン 大さじ2
- 酢 大さじ1
- オリーブ油 大さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/4
- 黒胡椒 少々
あとは生のバジルを適宜用意すると、見栄えが華やかになります。
鍋にヘタを取ったプチトマトとAを入れて本体にセットし、「自動」キーで「無料調理」を選択します。メニュー番号を「58」にセットしたら、「スタート/再加熱」キーを押すだけ。「沸かし約15分+調理約8分」の計23分で仕上がります。
その間に玉ねぎをスライスにして水にさらし、ザルに上げておきます。調理が終了したら、この玉ねぎを鍋に入れて軽く混ぜ、あとはお皿に盛り付けましょう。
プチトマトを使うので甘みがあり、程よい酸味のマリネに仕上がっています。温かいままで食べてもいいですし、冷やして食べるとさらに味に丸みが生まれます。無水調理と聞くと、カレーやアクアパッツァなどを思い浮かべていたのですが、こういった副菜も手軽に作れるのがいいですね。
■手入れのしやすさは同ジャンル内でピカイチ
これまでもさまざまな電気調理鍋を使ってきた筆者ですが、複数メニューを立て続けに作ると、どうしても内鍋にこびりつく臭いが気になっていました。しかし、EL-MB30ならそんな心配も不要!
本モデルにはクリーニング機能を搭載。鍋に水を入れて予約キーを長押しし、「スタート/再加熱」キーを押すと、鍋の水を加熱して臭い残りを抑えてくれます。実際に試してみたところ、たしかに臭いがだいぶ軽減されており、この機能は全メーカーで標準搭載してほしいと思ったくらいです。
また、内ブタは3つのパーツに別れるようになっているので、それぞれをきれいに洗えるというのも気に入ったポイント。臭いだけでなく衛生面も気になるので、こうやって洗いやすくなっているのはいいですね。
唯一気になったのは、レシピブックもしくはメニュー番号ガイドを見ないと、設定がしづらい点です。とはいえ、基本的にはレシピブックを見て献立を決めることになるので、使っていて不便さは感じないと思いますが、スマホ連携などができるともっと便利になるかもしれませんね。
家電量販店でのEL-MB30の価格は、3万5000円前後。ほかの電気調理鍋ともほぼ同価格帯となっています。サイズ感や操作のわかりやすさは他社製品以上のものがありますし、煮込み料理や無水調理が圧倒的にラクになるのは間違いありません。炊飯器感覚で使える自動圧力IHなべ「煮込み自慢 EL-MB30」で、煮込みマスターになってみませんか?
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(料理・文・写真/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。